「身体や脳の疲れを改善するための家の整え方」
今回は「身体や脳の疲れを改善するための家の整え方」というテーマについて、
ユキ・シマダさん著「捨てるほど幸運がやってくる!」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、風水学の観点から家の片付けは身体を整える力があるということについて学ぶことができます。
突然ですが、仕事から疲れて帰っても、家は散らかってて集中できないから、気が休まるカフェに逃げがち。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
心と身体が疲れている時こそ部屋が散らかり
「落ち着いた時に片付けよう」と掃除も先延ばししてしまうもの。
人間の脳は、目に入った物の中から必要な情報を取捨選択しています。
部屋の中に物が散乱していると、必要以上に脳へ情報処理の負担が掛かってしまい
「散らかった部屋に帰ると何だか疲れが取れない」という状態に陥ってしまうのです。
今回ご紹介することを実践していただくと、
風水のノウハウから、身体もお家の中もデトックスすることができるでしょう。
「身の回りに残すものを”お気に入りの一品”だけに厳選する」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「身の回りに残すものを”お気に入りの一品”だけに厳選する」ということです。
風水では、物を掃除する習慣を「気が流れる」といい、滞った空気を流して良い運気を呼び込むと考えられています。
例えば自分が大切にしたいと思えるお気に入りの一品であれば、掃除の手間も苦にならないかもしれません。
「お気に入りや大切な物が必要最低限の数だけ揃っている」
そのような住まいだと大量のモノの管理に脳が疲れる心配がなくなります。
ここでは”お気に入りの一品”に囲まれた住まいにするための
ポイントを3つに絞ってみました!
・住まいは、人間の身体そのものと同じように扱おう
・小さく始めて長く続けましょう
・お気に入りの一品を見つけましょう
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「住まいは、人間の身体そのものと同じように扱おう」
まずはじめに「住まいは、人間の身体そのものと同じように扱おう」について解説していきます。
著書の中では、住まいは人間の身体そのものと解説されています。
著者がヨーロッパで学んだ風水学では、建物と人間の身体の部位は合致すると考えられているからです。
例えば、屋根は人間の頭、窓は人間の目、ドアは口というように、人間の身体とリンクしていて意味をなすとされています。
そのため、窓を磨くことは、将来のビジョンが明るく見えるようにする働きがある、このように考えます。
心が穏やかでない時には部屋も散らかったり、淀んだりするもの。
逆に言えば、部屋をスッキリと片付けた後は気分までも晴れやかになるものです。
床に物が散乱していたり、ホコリが溜まっていたり、混乱状態の住まいの中では、
人間の脳は十分な思考能力を発揮することができません。
必要なもの・不必要なものの取捨選択に追われてしまい、無駄なエネルギーを必要とするのです。
健康な身体があってこそ、理想とする場所へ歩いていけるのと同じで、整った部屋で暮らす習慣が思考能力を健全に保ち、人生の質を高めてくれるのです。
「小さく始めて長く続けましょう」
続いて「小さく始めて長く続けましょう」について解説していきます。
片付けのスタートの切り方が分からない。また一度に大がかりに行おうとした。
果たしてそれって片付けが継続できるものなのでしょうか?
本書でオススメしているのは「小さな場所をパーフェクトに仕上げる」ということです。
つまり小さなスペースでも完璧に片付けると、その清潔さから達成感を実感でき、次の片付けに繋がる原動力を得られるようになります。
注意したいのははじめにたくさん物の詰まった収納場所やリビングなど、大きな場所から始めてしまうこと。
この方法だと中途半端な段階で力尽きてしまい、効果を得られにくくなってしまうのでお勧めしません。
あくまで小さな場所、例えばおすすめはデスクの上、トイレなどから始めることです。
本書ではさらに小さなスペースを効率よく片付ける方法として次のように紹介しています。
それは5つの袋を用意し、それぞれに役割ごとのモノをいれていく方法です。
分類としては
A:愛しているもの、現在使っているもの
B:誰かにあげるもの
C:ゴミ箱行き
D:売ることができるもの
E:他の場所へと移すもの
となります。
目に見える場所の収納のみ取り組んでしまうのはNG、これまでに増えたモノを減らす機会が一向に現れません。
一度デトックスすると決めた場所のモノを全て出して、選別することで、そこに相応しい物が残る流れが生まれます。
ちなみに風水学の観点から、掃除する場所と体の部分の関係性について簡単にご紹介します。
・玄関
家の顔と言われますが、風水学上も玄関は気の入り口と捉えられています。
・キッチン
身体でいう胃として扱われます。
・リビング
身体で言う肺にあてられ、家中にポジティブな気を送り込む大切な役割を果たすと考えられています。
もし健康に不安があったらまずその体の部分と関係している家の場所を掃除してみるのもいいかもしれませんね。
お気に入りの一品を見つけましょう
最後に「お気に入りの一品を見つけましょう」について解説していきます。
「掃除・片付けは苦手だけれど、大切にしているコレクションのメンテナンスは苦にならない」
そんな経験はありませんか?
本書で紹介されているルームデトックスの原則は、大切にできるお気に入りの物だけを家の中に残すということです。
単純に物の数を減らすことで掃除に掛かる時間を短縮できるだけでなく、
掃除する時にも「大切にしたい」「綺麗にしてあげよう」
と前向きな気持ちが働くお気に入りのものを家の中に揃えること。
例えば洗剤一つを例にとっても、
お風呂用、食器用、トイレ用、洗濯用など……様々な用途のものがあります。
それぞれの場所や用途別に洗剤のボトルを揃えるとそれだけ本数がありますし、スペースも取ります。
一方で、食品用の安全性を満たした洗剤であれば、
食器はもちろんのこと、それでトイレを洗ってはNGということはありません。
つまり良い香りがして、肌に優しくて、どんな場所にも使える
「これを使うと気分まで爽快にしてくれるお気に入りの洗剤」に出会うことができれば、
モノの数を減らせるのみならず、掃除をするときの煩わしさも軽減できるのではないでしょうか。
自分一人が一日の中で管理できる物の数は限られています。
必要最低限のお気に入りで身の回りを揃えることは、大切なものを大切に扱うための方法の一つです。
管理する物の数が減ると、掃除に必要となる時間も減らすことができます。
不要なものを処分することで、空間と時間に新しい良いものを呼び込むことができる。
これを風水学では「新しい気を呼び込む」といい、片付けによって運気が高まる理由とされています。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「住まいを片付けすることは、頭と身体の調子を整えることができる」ということ
そして「用途別にモノを揃える思考より厳選したお気に入りを大切に使うことで運気アップが期待できる」ということでした。
お片付け研究室でも何度か風水とお片付けの関係について触れていますが、
スピリチュアルなことを信じる信じないはその人次第ではあります。
ただし紹介されているお片付けの方法としては、風水であろうとなかろうと
普通のお片付けやお掃除のテクニックとしてとても理にかなって生活に役立つものです。
試しに気分を高めてくれるアイテムを必要最低限で揃える暮らしを実践してみて、
もし運気が高まったなら、それはそれで片付けを習慣化するきっかけになるかもしれませんね。