社内の掃除を自分たちで行うことで、
雰囲気やチームワークが良好になり、会社の業績向上にも繋がる
突然ですが、会社内の人材育成・人間関係の構築を一新しようと思っている。会社の売り上げに伸び悩んでいる。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
例えば店舗の売り上げに迷ったら、商品の企画や集客の仕方を見直せばいいのでは?
と思う方が大半だと思いますが、あえて掃除という行為を取り入れることでそれらが達成できるとしたら
ということを今回はご紹介したいと思います。
また今回の動画については主に企業の経営者の方、管理職の方に向けた内容となっています。
人材育成に迷っている、企業でチームワークを上げるための習慣を考えている方にもおすすめの内容です。
「会社にとって様々なプラス効果が期待できる掃除を習慣化しよう」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「会社にとって様々なプラス効果が期待できる掃除を習慣化しよう」です。
何度かこちらのお片付け研究室チャンネルでも「掃除」について取り上げていますが、
掃除は個人のご自宅で行うことはもちろん、
会社の習慣として取り入れると会社にとっても、またそこで働く社員にとっても
様々な良い影響が現れてくるのです。
企業として掃除と向き合ったときにどのようなポイントがメリットとなるのでしょうか。
ここでは社内で掃除を習慣化するためのポイントを3つに絞ってみました!
・社員に習慣を身に付けてもらうには?
・会社への愛着心を持ってもらうには掃除がおすすめ
・掃除をすれば売り上げが伸びるのか?
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「社員に習慣を身に付けてもらうには?」
まずはじめに「社員に習慣を身に付けてもらうには?」について解説していきます。
掃除に限らず、何か社内で行動を習慣化させようと思ったら、次のような流れを組む必要があります。
まず「きっかけ」があって→それが「行動」になり→「報酬」につながるというループです。
このループを確立させるためには、さらに「欲求」も必要になってきます。
どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
まずは「きっかけ」作りですが、
これは社長をはじめとする経営陣が率先して行う必要があります。
社員は社長や経営陣が行っている行動を実際見ることで、
社長が行っているから自分たちもやらなくてはと納得し、「行動」に移すのです。
また「報酬」に関しては基本的に褒めることが大事です。
ポイントはその場で褒めること。
例えば次の日や一週間後に褒められたとしてもあまりうれしく感じることもなく、
ひょっとしたら本人は忘れていることもありえます。
ですので必ずその場で褒めることです。
さらに言えばみんなの前で褒めることができればベストですね。
みんなの前で社長、上司から褒められれば誰だって嬉しいものです。
そうすることでまた褒められたいとう「欲求」に駆られて「行動」を起こすようになります。
行動は日々繰り返されればつまりルーティーン、習慣化されます。これで習慣化のループの完成です。
「会社への愛着心を持ってもらうには掃除がおすすめ」
続いて「会社への愛着心を持ってもらうには掃除がおすすめ」について解説していきます。
一般的に新卒者の3年以内の離職率は3割強と言われています。
せっかく時間やお金を掛けて育てた社員が簡単に辞めてしまっては会社に掛かる負担は相当なものです。
会社や仕事に愛着が沸いていない新卒者の定着率、また愛着心を上げるためにはどうすればよいのでしょうか?
掃除を通じて社員の定着率を上げる為に本書でおすすめしているのは「トイレ掃除」。
便器の汚れを素手で1年間ピカピカに磨き上げる作業を続けるとトイレを汚す者がいなくなります。
これが身につくと放っておいても現場や事務所の整理整頓が行き届くようになります。
徐々に見えないところにも心配りが出来るようになれば本物です。
著者も「トイレ掃除は達成感が得られやすい」と提唱しています。
トイレは汚れやすい場所ですが、同時に誰が掃除しても綺麗にできる場所でもあります。
入社したての社員に任せられる仕事の中でも、達成感が得られる仕事は一体どれだけあるでしょうか?
期待を込めて責任ある業務を任せたつもりが、
逆にプレッシャーになりすぎてしまって仕事や会社が嫌になってします場合もあります。
そもそも一人の力で達成でき、目に見えた結果が得られる仕事というのはどれだけあるでしょうか?
一人の力で達成感が得られる仕事、それがトイレ掃除なのです。
その結果、自分の身の回りや仕事道具の整理整頓を行うようになり、会社への愛着も高まります。
共用部分であるトイレをいつもピカピカにしてくれる社員への
皆からの感謝、得られる達成感、仕事道具、会社への愛着と、仕事を続ける為の重要な要素が掃除から得られるのです。
「掃除をすれば売り上げが伸びるのか?」
最後に「掃除をすれば売り上げが伸びるのか?」について解説していきます。
例えば会社で掃除を行うことによって、
職場の環境、衛星、安全性が向上します。
また、作業効率の向上やコストの削減が実現できるというメリットもあります。
つまり掃除や整理整頓を通じて設備や職場がきれいになり
いわゆる「ムリ、ムダ、ムラ」を減少させることが可能なのです。
無駄を省き、仕事の効率が改善されれば、会社の売り上げにも上昇の兆しがみられるかもしれません。
また他社との差別化を図るとすれば、「働くスタッフの差別化」を本書では推奨しています。
どういうことなのか、具体例を挙げていきましょう。
・ある企業の場合
ある企業では毎日会社の近所の掃除を行っていました。
すると周辺の住民の感謝を得て、その会社のファンが急増したそうです。
・大手飲食チェーン店の場合
大手飲食チェーン店のある店舗では売り上げが伸び悩んでいた時期がありました。
そんな時、店長がまず最初にみんなで行おうと取り掛かったのが掃除でした。
その理由は単純で、自分自身がお客として
いくつかの飲食店を訪れた際に気になったのが店内の些細な汚れ。
客観的にお客さんの目線から清潔感に対する印象を学んだ店長は
早速自社の店舗で掃除を取り入れることに。
店長をはじめスタッフみんなで隅々までお店を磨き、
日々の掃除を通じて機敏に働くようになりました。
そんなお店の雰囲気やスタッフの立ち振る舞いに心地よさを感じて、
再びお客さんが戻ってきたといいます。
メニューの新しさや価格の安さももちろん大事な観点ですが、
それよりも、もっと根本である店内の清潔さ、スタッフの雰囲気にお客さんが魅かれたということですね。
以上2つの事例は、掃除を通じて働く人の差別化に成功し、売り上げが伸びた成功例です。
このように掃除には人の行動や意識を変える力があります。
業種によって結果はさまざまだと思いますが、働く人が変われば結果もついてくるのではないでしょうか。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「掃除の習慣化を試みる際は見本になり、すぐ褒めることが大事」ということ
そして「社員から会社への愛着心が見えづらい時は掃除を取り入れてみよう」ということ
会社の人材育成の一貫として掃除を取り入れようと思ったら、まずは経営陣が先手を切って見本となること。
そして行動してくれた社員に対してはその場ですぐ褒めてあげることが大事ということでした。
そしてせっかく時間やコストをかけて育てた社員が離職してしまうことを防ぐには
会社への定着率、また愛着心をアップさせることが不可欠です。
愛着心を上げるには掃除を取り入れるのが一番、特にトイレ掃除がおすすめということでした。
さらには掃除を習慣化したことにより、
社内の雰囲気、チームワークも活性化され、
その心地よさを察した社外のお客さんがファンになってくれるとしたら。
利益をもたらしてくれるということも期待できるのです。
ぜひ社内の習慣のひとつとして掃除を取り入れ、その効果を試してみてください!