ミニマリスト

捨てる女

「断捨離に高じた女性の徒然日記」

今回は「断捨離に高じた女性の徒然日記」というテーマについて、
内澤旬子(じゅんこ)さん著「捨てる女」をもとに考察していきます。

この動画を見ることによって、溜める暮らしから捨てる暮らしへ変わる時の心境について学ぶことができます。

今回の研究資料
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突然ですが、物を捨ててすっきりと片付いた家に住んだ方が良いと思っているものの、変わることが怖い。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?

今回ご紹介することを実践していただくと、
捨てる暮らしをするようになった経験者から、背中を後押ししてもらうことができるでしょう。

それでは具体的な方法を解説していきます。

「捨てられない心情に蓋をしないこと」

一言でいうと「捨てられない心情に蓋をしないこと」です。
著者の内澤さんは、イラストルポライターとして活躍しています。

本書は、著者自身が何でも物を拾ったり、もらったりして、とにかく溜める暮らしだったところから、
捨てる暮らしに一転した過程や、その時の心情について綴られたエッセイです。

そんな部屋から抜け出す転機になったのは、内澤さんが乳がんを患ったこと。

4回の手術を終えた頃、「散らかった部屋、風通しの悪い日陰、地下などにいると、発作とまではいかないまでも、いや〜な感じに襲われて、息苦しくなってしまった」と内澤さんは語っています。

つまり、元々は捨てられない性格だった著者にとっての捨てる暮らしへの転身は、大きな変化。

無理に捨てる暮らしへスイッチしようとして、心身のバランスを崩す場面もあったのだそうです。
これから捨てる暮らしへ変化することを望んでいる方に向けて読んでほしい一冊、さらにご紹介していきます。

ここでは捨てる暮らしへ変化することについて
ポイントを3つに絞ってみました!

・段階的に手放すこと
・"もったいない"から自由になる
・大切な逸品に投資する

ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。

「段階的に手放すこと」

まずはじめに「段階的に手放すこと」について解説していきます。

本書には、著者である内澤さんが、家具や冷蔵庫の中身といった日用品から、
大切にコレクションした仕事の本まで、大胆に手放していく様子が順を追って描かれています。

物を捨てていく中で、内澤さんには次第に心情に大きな変化が訪れます。
それは、思い入れを持って集めていた古本をいっぺんに手放した後の頃。

内澤さんは、「気づいたら、結構重めなうつ状態に陥っていたのだった」とその時の心境をかたります。

「ここ数年間、古本もイラスト原画も何もかも、持ち続けていることが重荷で重荷で重荷で…

放り出したくて仕方がなかったにもかかわらず、手放してみたら、スッキリしゃっきりどころか、ガックリしてしまったのだった。えーっ、何でだ、自分」

振り返ってみても、古本は本当に大切なもとだと感じなかったそうです。

しかし、古本を捨てた後は、身内を亡くしたかのような喪失感に苛まれたといいます。

威勢良く捨てまくっているうちに、人生を楽しむ力すらも一緒に手放してしまったように無気力になった期間があったのだと振り返ります。

本当に大切にしてきたものであれば、ほんの数冊に限って残してみる、
お気に入りのページだけでも切り取って手元に残すなど、無理に全てを手放す必要はありません。

手元にあるものを手放すことに心が追いつくまで、
時には自分の心と相談しながら段階的に断捨離を進めてみてくださいね。

「"もったいない"から自由になる」

続いて「"もったいない"から自由になる」について解説していきます。

部屋をスッキリさせたいと思っていた内澤さんのきっかけとなったのは、とある小説の一場面でした。

それは、村上春樹さんの小説「1Q84」(いちきゅうはちよん)に出てくる登場人物が「自宅で飲みかけのビールを流しに捨てている描写」だったというのです。
飲みかけのビールを当たり前のように捨てていることに衝撃を受けた内澤さん。

これまで自宅で缶ビールを開けようものなら、ちょうど気持ちの良い頃合いを過ぎても残すのがもったいなくて、どんなことがあっても飲み干していたのだといいます。

確かに残ったビールは後から料理に使うこともできますが、
自分がそんなマメなことをするはずもなく、冷蔵庫のゴミを増やすだけだと思っていたそうです。

そして、飲み干して気持ち悪くなったり、お腹が冷えてしまったりという失敗もしたことがあるのだとか。

このエピソードに、共感できる方は多いのではないでしょうか?
この「もったいない」の感覚を手放すことが、断捨離に踏み切った内澤さんにとっての大きな一歩でした。

もったいないという習慣は、結局大切なものがどれだけあるのかという判断を鈍らせ、
さらに不要なものを買い溜める負の連鎖を生み出してしまいます。

「これはもう使わない」「食べられない」と判断した時には、潔く捨てる、洗い流すという判断も賢明ですよね。

一度「もったいない」の感覚から自由になって、ものたちを手放してみてはいかがでしょうか?

「大切な逸品に投資する」

最後に「大切な逸品に投資する」について解説していきます。

本書には、印象的なエピソードがいくつも書かれています。

ここではその中でも、捨てよう捨てようと思いつつ捨てられなかった、2本の包丁をやっと捨てて、
新調したエピソードをピックアップしてみました。

悩みに悩んで内澤さんが購入したのは、
ピンからキリまで価格帯が広い包丁の中でも、比較的手頃なシリーズの包丁セットでした。

しかしそれでも包丁を買い替えたことで内澤さんに次のような変化が現れたといいます。

・包丁を買い替えると以前よりも手をかけた料理を作るようになった。

・エサのようにしか食事を考えていなかったが、手の込んだ料理を学ぶうちに友人にも手料理を披露するようになった。

この変化について内澤さんは、物と本に溢れた部屋だった頃は、友人も呼べなかったのだから、すごい変わりようだし、
少しずつ、人としての何かが戻りつつあるのかもれないと語っています。

物を捨てて自由になることで得られる生活の豊かさもあれば、
必要最低限の日用品を良質な物に厳選することで得られる生活の豊かさもあるものです。

無駄に持ち過ぎている物を手放すと同時に、持ち続けるべき大切な日用品は、
良いものを厳選して、予算の範囲内で高価なものを買ってもよしとするルールを付け加えてみてくださいね。

【まとめ】

では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!

まず「自分の心と相談しながら断捨離を進める」ということ

そして「もったいない精神に縛られず、大切にしたい物には投資をする」ということでした。

物を最低限しか持たず、身軽な暮らしに快感を覚えるタイプもいれば、
愛着あるものに囲まれた暮らしの方が落ち着くタイプもいて、人の好みはさまざまです。

部屋を片付いた状態にしておくことは、快適な生活にとって必要です。
しかし、物の量に関しては、自分の心と相談しながら進めましょう。

どうしても持ち続けたい物がたくさんあれば、いっそ広い部屋を借りられる地域へ引っ越すことも選択肢の一つです。

一方で、たくさん物があっても「どこに何があるのかわかる状態に整理整頓できている」ということは、
ストレスなくに暮らす上で大切です。

もったいないと感じるかもしれませんが、手放す基準も、持ち続ける基準も、断捨離のハードルは、あなた自身で決めて良いのです。
自分にぴったりな断捨離スタイルを見つけてくださいね。

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