「英国スタイルから学ぶお部屋の整え方」
今回は「英国スタイルから学ぶお部屋の整え方」というテーマについて、
アンシア・ターナーさん著「アンシアの英国式お片づけとおそうじの本」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、英国のカリスマ主婦・アンシアが教える家事百科について学ぶことができます。
突然ですが、来客にいつも「散らかっていてごめんなさいね」と言わなければならないお部屋になってしまう。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
お片付け・お掃除をしながら居心地の良い空間を作るきっかけになることでしょう。
「片付けは小さなホテル経営をイメージする」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「片付けは小さなホテル経営をイメージする」です。
著者のアンシア・ターナーさんはイギリスの有名なテレビ司会者。
イギリスBCC放送の「パーフェクト・ハウスワイフ(パーフェクトな妻たち)」というテレビ番組で、
家事の苦手な主婦のコーチ役となり、
家事の悩みを持った主婦たちを変身させたことでお茶の間の話題を集めました。
そんなアンシアさんが伝えるお片づけの基本的な戦略は、次の4ステップ。
1)散らかったものを一気に片付ける
2)ひたすら、お掃除
3)家を管理するシステムを確立
4)居心地の良い空間にする
こちらを行う際、「家の切り盛りは、小さなホテルを経営するように」イメージすることだと言います。
自分や家族が居心地の良いホテル、また客人をもてなすホテルをイメージすること。
人によって考え方は様々ですが、片付け・掃除など
お金をかけずに居心地の良い家を保てるなら試してみたいですよね。
ここでは片付け・お掃除で居心地の良い家にする方法について
ポイントを3つに絞ってみました!
・本当に必要なものだけを持ちましょう
・お掃除にかける時間は短めに
・家族も一緒にお掃除しましょう
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「本当に必要なものだけを持ちましょう」
まずはじめに「本当に必要なものだけを持ちましょう」について解説していきます。
散らかったものを片付けるためには、
まずは捨てるべきガラクタと、とっておくべき宝物をしっかりと分ける必要があります。
掃除を始めるにも、例えば服の山、雑誌の束、
いらない郵便物の積み上がった状態のお部屋では、通常の2倍の時間が掛かってしまいます。
効率的に掃除を進めて、
今後もこまめに掃除しやすいお部屋を作るためにはお片づけを先にすること。
合言葉は「この家には、便利なもの、美しいもの、とても思い出深いものを置く場所しかありません」の一言です。
自分にも家族にも言い聞かせて、散らかりやっつけモードに入りましょう!
著者のアンシアさんは宝物とガラクタを分別するルールを提唱しています。
例えばとって置くべき宝物は、次のようなものです。
・定期的に使うもの
・自分が美しいと感じるもの
・大切な思い出が詰まっているもの
反対に捨てるべきガラクタとは、次のように挙げられます。
・壊れていて直すつもりもないもの
・見た目が気に入らないもの
・絶対に使わないもの、着ない服
・いらない贈り物
家中の分別を一度に進めようとすれば、途方に暮れてしまいます。
まずは洗面所、トイレ、本棚周りなど小さな場所一箇所に区切ってみても良いですね。
自分に問いかけながら、本当に必要なものだけを大切にするために、分別を始めてみてください。
「お掃除にかける時間は短めに」
続いて「お掃除にかける時間は短めに」について解説していきます。
片付けの後はいよいよ、掃除です。
掃除は面倒かもしれませんが、綺麗になれば大きな達成感を味わえますし、工夫も生かせる分野です。
ただし掃除で完璧を目指す必要はありません。
家は手術室やモデルルームではないので、
清潔できちんと片付いている、暮らしやすい、自分たちが満足できるような家であれば良いのです。
本書ではそのコツについて、一度に掃除する量を少なくすることと提唱しています。
一度に掃除する量を減らすためには、次のようなルールを設けましょう。
・曜日ごとに場所を決める
・家族と協力する
・掃除道具セットを揃える
これらを一つずつ見ていきます。
・曜日ごとに場所を決める
月曜日はキッチン、火曜日はトイレ、水曜日は洗面所・・・という風に
日々一箇所だけ決めて布巾で一拭き。
汚れがこびりつく前にこまめに掃除しておけば、少ない時間でいつも綺麗な状態が保てます。
・家族と協力する
自分の布団やシーツは自分で整える、使った人がトイレを一拭き、など
家族にも掃除のルールを共有しておけば、お母さんだけに負担が集中してしまう事態も防げます。
・掃除道具セットを揃える
いざ掃除!という時に道具から揃えていたら時間が掛かってしまいます。
部屋の決まった場所に掃除道具の基本セットを揃えておきましょう。
なるべく重い腰を上げなくても、一工夫によって足取り軽く掃除に取りかかれるようになりますよ。
「家族も一緒にお掃除しましょう」
最後に「家族も一緒にお掃除しましょう」について解説していきます。
先ほども、家族と協力してお掃除する大切さについてお伝えしましたが、
掃除はお母さんの仕事、と決めつけることではありません。
特に、お家にお子さんがいるのなら、年中綺麗な状態にしておくことの方が難しいでしょう。
「遊んだり、絵を描いたり、着せ替えごっこをしたり、
とにかく楽しくて散らかることをするのが、子供の仕事なのですから」とアンシアさんも語っています。
この場合、片付けと掃除において目指すこととは
「完璧」ではなく、「優先順位」の意識です。
小さな子供のいる家庭で何より重要なのは、衛生と安全です。
ハイハイやよちよち歩きの赤ちゃんは、膝や手のひらでしょっちゅう床に触っているので、
床はいつも綺麗な状態にし、危険を誘う障害物がなければ良しとしましょう。
そして、お子さんの成長に伴ってお片づけに参加させるのです。
幼い頃から片付けの習慣を身につければ、その子の一生を通じて大きな財産になるのです。
ここでは本書で提唱されている
「7歳までにできるようになって いなければならない4つのこと」を取り上げます。
1)自分の洋服とおもちゃを片付ける
2)汚れた衣類を洗濯カゴに入れる
3)ベッドメイキング(完璧でなくても構いません)
4)食卓の準備と後片付けのお手伝い
このような簡単な片付けとお掃除は、7歳くらいの子供でも参加できる家事です。
「あなたも大切なチームの一員なのよ」という自覚を持たせて、家を整えることをきっかけに、
社会へ送り出すための準備を始めてあげましょう。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「どんな家にしたいのか片付けの目的を知っておく」ということ
そして「片付けや掃除はお母さんだけの仕事ではなく、家族で行う」ということでした。
冒頭でもお伝えしたように著者は「小さなホテルを経営する感覚」でお片付けや掃除を行うことを提唱しています。
皆さんもご存知の通り、ホテルにも色々なランクがあって、
全てにおいて一流のおもてなしをしてくれるラグジュアリーなホテルもあれば、
ビジネスホテルのように、必要最低限の宿泊機能だけがシンプルに揃っているようなホテルもあります。
いまのあなたと家族が求めているのは、どのようなホテルですか?
独身や夫婦二人の時間を豊かに過ごせるラグジュアリーな空間ですか?
子育て期間中なら、最低限の安全と清潔感を優先し、他はなるべく手間をかけなくても大丈夫な空間でしょうか。
片付けも、高みを目指せばいくらでも手をかけられてしまう世界です。
片付けの目的を自分自身が知っておくことで、ちょうど良い時間と力の入れ加減がわかってきます。
難しく考えず、まずは宝物を見極めるところから実践してみましょう!