「体内環境を整えて健康な毎日を送ろう」
今回は「体内環境を整えて健康な毎日を送ろう」というテーマについて、
南雲 吉則さん著「ドクター南雲の部屋とからだのお掃除術」をもとに考察していきます。
突然ですが、最近なんだか体調がすぐれない、体形も崩れてきて何とかしたい。
と悩んでいる方がいたら、あなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回参考にした本書の著者は、ナグモクリニック総院長にして
独自の若返りダイエット健康法で
脱メタボやアンチエイジングを提唱する「南雲 吉則」さんです。
医学博士の視点から、健康についての様々な著書を執筆しており
からだの内側だけでなく、生活環境が及ぼす人体への影響についても
言及されています。
今回ご紹介することを実践していただくと、
からだの外側と内側、両方の環境を整えることが大切
という学びを得られることでしょう。
「対外環境と体内環境をお掃除して健康を手に入れよう」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「対外環境と体内環境をお掃除して健康を手に入れよう」です。
環境には「体外環境」と「体内環境」があります。
体外環境とは、大きくは地球環境のことですが、身近にとらえれば
生活環境を指します。いわば生活空間です。
体内環境とは、生物の営みの上で不可欠な脳神経、循環、呼吸、消化吸収
ホルモン、そして筋骨のことです。
とりわけ健康に大きな影響を与えるのは腸内環境です。
家と腸が汚れていれば病気になります。
逆に言えば家と腸を掃除すれば健康になるのです。
ここでは、健康へとつながる環境改善への考え方について
3つのポイントに絞ってご紹介していきます。
1.何のために片付けをするのか?
2.散らかった家とからだのメタボは同じ原因で起こる
3.メタボ体型からくびれウェストへ
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
1.何のために片付けをするのか?
まずはじめに「1.何のために片付けをするのか?」について解説していきます。
「メタボの3高」をご存じでしょうか?
もちろん高身長、高学歴、高収入ではありません。
「高血圧」「高血糖」「高脂血症」です。 これらは栄養のとり過ぎによって生じます。
高血圧は塩、高血糖は糖分、高脂血症は油のとり過ぎによって起こります。
良かれと思って、ため込みすぎた栄養によって、からだがメタボになるのです。
家にもメタボがあります。
「いつか使うだろう」「大切な思い出」としてため込んだ品々によって、
家のなかが膨れていくのです。
所狭しと散らかったモノには、チリやホコリが溜まります。
そうした汚れは害虫を呼び、いずれはネズミなどの害獣も呼び寄せてしまいます。
こうなってしまっては、そう簡単には元には戻りません。
しかも、家とそこに住む人は互いに影響しあっています。
環境が汚れていけば、人体に悪影響なことは確かでしょう。
からだの不調が続けば心も病んでいきます。
心を病めば活力が出ず、掃除をしない家はまた更に汚れていきます。
家の汚れは人にも影響し、心や体の淀みは家を汚す原因ともなるのです。
家を片付けることは、こうした「マイナススパイラル」の防止になります。
心と体の健康を維持したいのであれば、まずは生活環境を整えることがとても大切なのです。
2.散らかった家とからだのメタボは同じ原因で起こる
続いて「2.散らかった家とからだのメタボは同じ原因で起こる」について解説していきます。
先ほどは家のメタボとからだのメタボについてお話ししましたが、
ここでは、もう少し体のメタボについて詳しくお話しします。
メタボの原因は「今とる必要のない」または「今使うあてのない」栄養を
体にため込んだ結果なのです。
これを「メタボリックシンドローム」通称メタボといいます。
みなさんはメタボの診断基準をご存じでしょうか?
メタボの「三高」すなわち高血圧、高血糖、高脂血症、それに加えて
ウェストが太ければメタボと診断されます。
この状態は「死の四重奏」と呼ばれ、動脈硬化を進行させ、糖尿病や心臓病、
脳卒中、がんなどにかかりやすくなります。
反対に、ウェストがくびれているような人は、過度の脂肪を蓄えていないという事。
栄養のバランスが良く、血液もきれいで巡りも良いという事です。
では、どうすればスッキリした体になれるのでしょうか。
それはメタボ診断基準の一つ一つを解決すればいいのです。
ウェストが太いのは「太りすぎ」、高血糖は「糖のとりすぎ」
高脂血症は「悪い油のとり過ぎ」、高血圧は「塩のとり過ぎ」です。
いままで体に良かれと思って摂っていた栄養を、これからはズバズバと切り捨てて
体をキレイにしていきましょう。
3.メタボ体型からくびれウェストへ
最後に「3.メタボ体型からくびれウェストへ」について解説していきます。
では、どういった栄養を取った時が一番太るのでしょうか。
太るパターンと太らないパターンを見ていきましょう。
タンパク質は太らない
筋肉のたんぱく質か肝臓のアミノ酸になるだけで
脂肪に変化しないので太りません。
糖質を摂ると太る
血糖値が上がるとインスリンホルモンが分泌され、脂肪細胞の表面の
糖輸送体(GLUT:グルコーストランスポーター)が糖質を取り込んで
脂肪に変化させるので太ります。
脂肪とタンパク質をとると痩せる
血糖値が上がらないので、すい臓が血糖値を下げようとしてグルカゴン
というホルモンを分泌します。すると脂肪細胞中のホルモン感受性脂肪分解酵素(HSL)が
脂肪を分解して血中に放出するので痩せます。
脂肪と糖質を一緒にとると非常に太る
インスリンに反応して末梢血管内皮細胞中のリポタンパクリパーゼ(LPL)が
血中の脂肪を分解し、脂肪細胞中に取り込むので太ります。
飽食の時代に生きる私たちは、「食べ過ぎない」ことを常に意識しておく必要があります。
食事の回数を減らすことで体脂肪が減り、腸を休めて活性化させることが出来ます。
このほかにも、肌がキレイになる、精神的にもスッキリするなど「うれしい変化」を体験できることでしょう。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「住環境が悪化すると体調も悪化する」ということ
そして「栄養もため込みすぎるとからだに良くない」ということ
最後に「栄養とからだの関係を理解して、ほどほどの食事を心がけよう」ということでした。
健康のためには住環境と体調は日頃から管理を怠らず、
必要なモノを必要な量だけ摂取して、ため込みすぎないよう心がけよう。
という事を学びました。
人は欲が過ぎれば、必要以上にモノを取り込み、その結果
心身ともに壊してしまいます。これは住環境においても同じこと。
どんな良いモノも過剰にため込んでしまえば、毒になってしまいます。
何事もほどほどに、というのは全てに不自由しない現代だからこそ
心にとめておきたい大事な教訓なのかもしれませんね。