終活

楽々できる生前整理収納

「生前整理のファーストステップを踏もう」

今回は「生前整理のファーストステップを踏もう」というテーマについて、
戸田里江さん著「楽々できる生前整理収納」をもとに考察していきます。

この動画を見ることによって、明日からでも気楽に取り組める生前整理について学ぶことができます。

今回の研究資料
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突然ですが、将来のために生前整理をしておきたいけど、やり方が分からない。
自分はまだ元気なのに、物を整理するのはためらってしまう。

もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?

今回ご紹介することを実践していただくと、
日常生活を送りながら徐々に生前整理を進めていくことができるでしょう。

それでは具体的な方法を解説していきます。

「生前整理を前向きな作業に変える」

一言でいうと「生前整理を前向きな作業に変える」です。

著者の戸田さんは整理収納アドバイザー1級の資格をもつ、整理収納コンサルタントです。

生前整理と聞くと、残された人が困らないように大切な物を捨てていくといった、
マイナスなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

しかし、戸田さんは生前整理について
「50年、60年と長い年月を生きてきた方が生活を楽にするために本格的な片付けをすることだ」と語っています。

このような考え方であれば、気持ちも前向きに、作業も楽しくなりませんか?

元気なうちにちょっと立ち止まって身の回りのものや心を整理してみましょう。
あなたもこれからの人生がより快適に、より豊かに変わっていきますよ。

ここでは明日から始められる簡単生前整理について
ポイントを3つに絞ってみました!

・持ち物は捨てなくてもよい
・物の整理の前に脳内の整理を
・物を通して人生の棚卸をする

ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。

「持ち物は捨てなくてもよい」

まずはじめに「持ち物は捨てなくてもよい」について解説していきます。

冒頭でもお話ししたように、生前整理というと「捨てる」という固定観念があるでしょう。

捨てなければ片付かないと分かっているものの、
「捨てなきゃ」と思えば思うほど心苦しくなり、作業は捗らない。

これでは生前整理したくても辛いばかりです。

しかし、本書では、生前整理の仕方について
「捨てなければならない」という考えは間違った常識であると述べられています。

捨てる行為には誰にでも罪悪感が生まれます。
特に物のない時代を知っている世代の方ならば、より手放したくない気持ちが強いでしょう。

ここでは整理の仕方について、本書で紹介されている台所のカトラリーの分類方法を取り上げます。

箸やスプーン・フォークなどのカトラリー。
片付けが得意なお宅では引き出しにトレーを並べ、種類ごとに分類されているのが見かけられます。

しかし、片付け下手なお宅では箸だけでなく

・コンビニで貰った割り箸
・付属のソース
・栓抜き
・缶切り

などカトラリー以外のものまで収納されていて、大変使いにくい言わばごちゃまぜ状態です。

このような場合、本書では次のような基準で分けることをおすすめしています。

・よく使う
・来客時に使う
・季節によって使う
・思い出の品 

この段階で物を捨てる必要は一切ありません。
片付け下手なお宅は物が多すぎる場合がほとんどです。

そのために、まずは種類別に分けて、今自分がどのくらい持っているか見つめなおすことから始めてみましょう。

「物の整理の前に脳内の整理を」

続いて「物の整理の前に脳内の整理を」について解説していきます。
本書では、生前整理を始める前に次の2点を考えることをすすめています。

1. 第二、第三の人生設計を立て、脳内を整理する
2. 現在の自分はなぜ片付けがはかどらないのか理由を考える

それぞれご紹介していきます。

1. 第二、第三の人生設計を立て、脳内を整理する

なぜ自分が亡くなった後に遺すもののために、人生設計をする必要があるのでしょうか。

これからの人生設計とは、晩年の生き方を考えるということになります。

「自分の作った作品に囲まれて暮らしたい」
「子供や孫と一緒に楽しい時間を過ごしたい」

このようなざっくりとした内容で構いません。

これからの暮らしの価値観を明確化させることで、人生のゴール、すなわち生前整理のゴールが見えてきます。
すると、自分自身の中で物の要・不要の基準が定まり、生前整理の作業がスムーズになるのです。

2. 現在の自分はなぜ片付けがはかどらないのか理由を考える

現在の自分に目を向けると、片付けがはかどらない理由として、次の二つが挙げられます。

・捨てなければ!というプレッシャーからむしろ捨てられない
・忙しくて時間がない

捨てなければ!というプレッシャーとは、先ほどもご紹介した「捨てる」ことの強迫観念に縛られているパターンです。

また「忙しくて時間がない」というのはよくある理由の一つと言えます。

忙しくて時間がない場合、原因を特定する方法は次のようになります。

今自分がどんな行動に何時間費やしていたのか、1週間分を書き出してみてください。

家事・パート・町内会の仕事・孫の世話・趣味など日々の予定のほかに
テレビを見ていた、おしゃべりしていた、など見えなかった予定に時間を費やしていたことがわかります。

時間を見える化してみる。
すると時間をどのように使うべきか、予定の優先順位をつけることができます。

このような脳内整理によって、自分の基準を得られ、精神的にもゆとりが生まれるのです。

「物を通して人生の棚卸をする」

最後に「物を通して人生の棚卸をする」について解説していきます。

生前整理の本番は「要・不要を分けること」だと本書で主張されています。

ここでは実際の生前整理の現場に、
整理収納コンサルタントである戸田さんが訪問したエピソードをピックアップしてみました。

戸田さんが訪問したのは70代の老夫婦の家でした。

家は物に溢れている状態。
老夫婦は息子に負の遺産を残したくない、と生前整理を戸田さんに依頼したのでした。

戸田さんは、まず食器棚に入っている食器をすべて出し、見える化させました。
すると、普段使いの茶わんの他に、割れないように大切にしまっていた思い出のお皿がでてきました。

戸田さんは”しまうことに収納スペースを取られるほうがもったいないので、大切なら使ってあげましょう。”と提案をしました。

お皿の使い方は何もひとつではありません。食器として使いたくないのなら飾るだけでも構わないのです。

やがて老夫婦は納得し、皿をリビングの飾り棚へと移すことに決めました。

このように、物の一つひとつを見直して、
過去の出来事まで見つめていく行動が生前整理において最も大事であると戸田さんは主張しています。

「食器だから棚に置いておく」ではなく、
自分が必要か、何を大切にしたいかを重要視して最適な場所に分けることで
自然と要・不要に分けられていくのです。

⑪【まとめ】

では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!

まず「物を捨てる前に要・不要に分類する」ということ
そして「晩年の理想が生前整理のゴールになる」ということでした。

どのような年齢の方でも、いつ何時何が起こるかは予測ができません。

何も準備せずにその時を迎えるのはきっと後悔されるでしょう。

生前整理されるときは、他の家族が分かるように遺しておく物をラベリングしたり、
保管場所を伝えるなど工夫するのもいいですね。

生前整理は普通の整頓や収納とは異なります。

残された時間の中でこれから何をしていきたいか、また何を遺していきたいか。
このような内なる心情と向き合うことも「生前整理」であり「終活」となるのです。

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