片付け

松平家のおかたづけ

「お屋敷育ちの女性が教えられたおかたづけ」

今回は「お屋敷育ちの女性が教えられたおかたづけ」というテーマについて、
松平 洋史子(よしこ)さん著「松平家のおかたづけ」をもとに考察していきます。

この動画を見ることによって、由緒正しき武家流の片付け方法について学ぶことができます。

今回の研究資料
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突然ですが、部屋が狭くて物が溢れている。我が家がお屋敷のようだったらなぁ…
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?

今回ご紹介することを実践していただくと、
お屋敷のような広い家に住んでいなくても気持ちの良い空間を作り上げることができるでしょう。

それでは具体的な方法を解説していきます。

「贅沢を控え慎ましく暮らす」

一言でいうと「贅沢を控え慎ましく暮らす」です。

著者の松平さんは徳川家の流れを受け継ぐ高松藩松平家の末裔で、
現在は茶道の師範として活躍されています。

幼い頃からお屋敷で育ち、家系に伝わる日常の様々な教えをおばあ様から躾けられてきました。

武家の育ちと聞けばとても贅沢に暮らしているのではないかと思われますが、
実際の暮らしはまったく真逆とのこと。

つまり松平家の家風は「質素倹約」。

本書ではそのように語られています。
限られたものや空間の中で暮らすことによって、物事の本質を見極める力がつくそうです。

今回は本書で紹介されている松平家の暮らし、特に収納に関わりの深い「空間」と「もの」の教えについて取り上げていきます。

ここでは、質素倹約を実現する方法について
ポイントを3つに絞ってみました!

・決められた空間の分しかものを持たない
・おかたづけの「型」を作る
・後悔を財産にする

ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。

「決められた空間の分しかものを持たない」

まずはじめに「決められた空間の分しかものを持たない」について解説していきます。

松平さんはお屋敷に住んでいながらも、
自身の部屋の収納は棚と小さな引き出しがそれぞれ一つあるだけだったと語られています。

学用品などどうしても物が増えた場合はお手伝いさんに言って棚を増やしてもらいました。
しかしそれ以外に置き場所を増やしてもらうことは基本的になかったといいます。

なぜ置き場所を増やさないのか。

それは松平家のおかたづけの約束事として「収まりきらない量のものは持たない」と決められていたからです。
具体的には次のような約束事があったといいます。

・自分にとって必要な空間の広さを確認する
・一つひとつのものに置き場所・収納場所を決める
・必要なものだけが自分の空間の中に収められているか、適宜点検する

つまり、松平家の整理整頓は物の分量を決めるのではなく、まず空間の広さの見極めを考えることにあるのです。

しかし松平さんにも物欲があったと言います。

ある日、収納場所がないにも関わらず、ものを買いたいと思った松平さん。

松平さんが取った行動は、自身の買いたい気持ちに向き合い、
心の整理、つまり心の「おかたづけ」をして気持ちを落ち着けるに至ったとのこと。
(画面テキストで 心の整理=心の「おかたづけ」 と出してください。)

松平さんは欲しいモノがあった際に
「これを手に入れることによって置き場所をどう作り出すか?

何を手放してこれを置くか?これは本当に必要なものか?」
と自身の心に問いかけ、感情のコントロールすることに徹したと語っています。

悩みがあるなら物理的な面だけでなく、心にも問いかけて気持ちを整理してみることです。
本当におかたづけできていないのは物ではなく、部屋の広さにこだわるあなた自身の心かもしれません。

「おかたづけの型を作る」

続いて「おかたづけの型を作る」について解説していきます。
松平家流のおかたづけを、小さい頃からおばあ様に躾けられた松平さん。

そんなおばあ様の教えでは「おかたづけは日常生活を改善すること」だといいます。
つまり、おかたづけを自然に組み込み、生活習慣自体を変えていくということです。

生活習慣自体を変えるとはいったいどういうことか、本書ではその具体的な方法を大きく2点に分けています。

1. 出しやすい「型」を決める
2. 日々の作業に「型」を決める

1は収納に関すること、2は靴や衣類などもののお手入れに関することとなります。
今回はその中でも1番についてもう少し取り上げていきます。

出しやすい「型」を決める

おかたづけを継続するためにはどうしたらいいのでしょうか。
そのためには特に収納の面で、ものを出し入れするときにストレスのかからないよう工夫する必要があります。

松平さんは、この工夫の一つとして、使いたいものがすぐに取り出せる「型」を作る方法を挙げています。

おかたづけというと、美しく収めることに力を注ぎたくなります。
しかし物の出し入れがしにくい状態を毎日続けていると、だんだんと収納すること自体億劫になってしまうのです。

大切なのは、「出しやすさ」であると松平さん。

「何を、いつ、どれくらいの頻度で使うか」を目安に、
よく使うものを手前に、たまにしか使わないものは奥に収納するようにしましょう。

松平家流の「型」の具体例でいうと次のように挙げられます。

・お出かけ時に毎日使うものは玄関に近い収納へ 
→特に腕時計や鍵などが挙げられます。

・今使う服を取り出しやすい場所に    
→特に季節に合った服をクローゼットの一番取り出しやすい場所にかけておくことが挙げられます

・用途が近いものは一か所にまとめる   
→特に文房具などが挙げられます。

以上の方法になります。

今回は収納の型について取り上げましたが、本書ではもののお手入れの型についても詳しく載っています。
ぜひ本書を参考にしてみてください。

「後悔を財産にする」

最後に「後悔を財産にする」について解説していきます。

片づけをする際、いるものといらないものに分類する作業というのはどうしても必要になりますね。

片付けが苦手な人の心理としては、
いらないことはわかるんだけど
「もしかしたらまた使うかもしれない」と結局捨てられず片付かない。
そのようなことはあるあるでしょう。

松平家流の教えでは「過去は振り返ることよりも、これからどう生きるかを大切にする」とのこと。

いらないと思って捨てたけど、後になって「あったら便利だったのに」と後悔したくない。
そのような気持ちが心の底にあるために、なかなか捨てられないのです。

しかし、どんな行動を取っても、後悔するときは結局後悔するもの。

「あのとき使わないと思ったけど違ったな」と受け止め、過去は振り返りません。

過去の選択を振り返らない分、
これから先、自分は何を大切にしたいかと考える判断基準に変えていきましょう。

とはいっても、何でもかんでも捨ててしまっては、整理整頓が簡単になっても心が豊かになるとはおもえません。

松平さんは、救済措置として次の方法をあげています。

それは年一回しか使わない例えば季節ものなど、それで心が豊かになるものは取っておいてOKという方法。
その代わりただ押し入れに眠らせておくだけでなく、飾って有効活用することが大事となります。

【まとめ】

では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「空間を決め、収まるだけの量のものしか持たない」ということ

そして「ものを捨てても後悔せず、好きなものを選ぶ基準に変える」ということでした。

なかなか武家流のお片付けについて聞く機会はないと思いますが、皆さまいかがでしたでしょうか。

広い空間だからといって、モノをどんどん購入していくのではなく、
決まった量の収納に決まったものしか入れない、というとても質素倹約におかたづけをこなす様子が垣間見れた本書。

一見ストイックに見えるかもしれませんが、
お片付け研究室でもご紹介してきたような基本を押さえた、とても効率の良い片付け方法だと思います。

一気に全部真似するのはむずかしいかもしれませんが、
松平家流の教えを少しずつでも生活に取り入れてみてくださいね。

【YouTube】お片付け研究室チャンネル紹介

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