「一流アイテムを生かし、少ないアイテムで暮らす」
今回は「一流アイテムを生かし、少ないアイテムで暮らす」というテーマについて、
ゆるりまいさん著「なんにもない部屋のもの選び」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、ミニマルに暮らすための”良品”の選び方について学ぶことができます。
突然ですが、ミニマリストを目指しているものの、暮らしていく以上はものが必要。
何を基準に残すものを選ぶべきか決められない!
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
使えて愛せる”良品”を選ぶことで、少ないもので満足して暮らすことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「見るだけで嬉しくなる、便利なアイテムを知ること」
一言でいうと「見るだけで嬉しくなる、便利なアイテムを知ること」です。
著者のゆるりまいさんは、もともとモノが捨てられない家族の元で育ちますが、高校時代に「自分の家が汚い」と気づき片付けに覚醒しました。
その後、2011年の東日本大震災で住んでいた実家が被災するなど、色々ないきさつを経て
安心安全、そして快適な暮らしのため、ミニマルに暮らすという現在のスタイルを確立されたのでした。
ミニマルとはいえ、家族と暮らしていくためには日用品も必要です。
だからこそ、ゆるりさんの家庭に取り入れるものは信念に基づいて厳選されています。
「できれば裸一つで生きていきたいほど、散らかる原因のものなんか大嫌い」と話すゆるりさん。
それでも、厳選されたものだけが並ぶおうちでは「お手入れの時間が癒しの時間」とのこと。
見ているだけで嬉しい、そして便利に使えるものを選ぶ。
今回はものを厳選して残すゆるりさんの暮らしから、ものの選び方を学びましょう。
ここではゆるりさん流の嬉しくなる便利なアイテムの選び方について
ポイントを3つに絞ってみました!
・手に入れる前にまずは減らすことがスタート
・”日用品も一種のインテリア”の感覚で選ぶ
・買い直す前にアレンジ
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「手に入れる前にまずは減らすことがスタート」
まずはじめに「手に入れる前にまずは減らすことがスタート」について解説していきます。
便利に使えて、見ているだけで癒され、愛着を持てるアイテムを手に入れること。
しかしモノを手に入れる前にまず行うべきは、
片付けたい空間から必要でないものを「手放すこと」が欠かせません。
ここではゆるりさんの経験をもとに2点トピックに分けてモノの減らし方をご紹介します。
・家にどんな気持ちが持てれば自分がお手入れをしやすいのか
・嫌いなものが混ざっている環境だとどう思う?
それでは順番に見ていきましょう。
「家にどんな気持ちが持てれば自分がお手入れをしやすいのか」
自分がお手入れしやすいとはそれだけやる気が出やすく、エネルギーを注げる環境だということです。
ゆるりさんのお手入れへの原動力は「日用品にどれだけ愛着を持てるか」ということからわいてきています。
そんな愛着あるものに囲まれた環境だと、作業がはかどり継続してキレイを保てるようになるとのことです。
「嫌いなものが混ざっている環境だとどう思う?」
もし自分が過ごす環境に気に入らないものが混在していたら、ということを想像してみましょう。
ゆるりさんは散らかっていた実家暮らしの経験から、
汚い家に「好きなもの」と「そうでないもの」をごちゃ混ぜに置いていたときに、
乱雑な見た目から好きなものでさえ愛着が薄れ、大半捨てざるを得なかった。
そんな風に語ってます。
ということは好きでないものは選択し手放すということが必須になります。
良いものを選ぶ最初のステップは、新しく取り入れるものに目に向ける前に、
まずすでに家にあるものが「本当に必要か」「愛着を持てるか」と取捨選択することなのでした。
「”日用品も一種のインテリア”の感覚で選ぶ」
続いて「”日用品も一種のインテリア”の感覚で選ぶ」について解説していきます。
先ほどはまず現在の環境から好きでないものを減らすということに専念しました。
ここではその次のステップに入り、ようやくものを選ぶことがスタートしていきます。
ゆるりさんが現在お家に揃えているアイテムは、
本人曰く「見ているだけで嬉しくて、使い勝手もいいものたち」ということです。
見た目が素敵、一目惚れ!と思ったアイテムでも、
いざ購入となるまで半年、一年と悩みに悩むこともあるとのこと。
その背景には、モノが捨てられない家庭で育ったゆるりさんの原体験がありました。
当時についてゆるりさんは、
「便利だから」と衝動買いしたものも使わず積み上げられている光景を汚い家でイヤというほど見てきた
と振り返ります。
このようなことから、現在の家に取り入れたいものは、いくら便利でも、その見た目が自分の審美眼に沿わなければ買わないとのこと。
もらった物でも安易にお家に置きません。
日用品は「使えたらそれでOK」と買ってしまえば、美しくメンテナンスしてあげようという愛着が生まれません。
ゆるりさんのおすすめは、眺めていて愛おしい気持ちになれるインテリアのようにものを選ぶことだといいます。
値が張っても、大切に長く使うことで次々と買い足さないことを考えれば、長い目で見ていい買い物になるのではないでしょうか?"
「買い直す前にアレンジ」
最後に「買い直す前にアレンジ」について解説していきます。
ここでご紹介するのは家に物をむやみに増やさないための鉄則といっても過言ではありません。
本書ではお気に入りのアイテムを多数紹介しているゆるりさんですが、
これだけ色々なものを紹介していても、家に持ち帰るアイテムの審査は非常に厳しいものだといいます。
新しいアイテムが欲しくなった時は「家にあるもので代用できないか?」と工夫をこらします。
しかしアレンジは代替品を探すことにとどまりません。
例えば形も素材もお気に入りだけど、年齢と共に着る勇気がなくなってしまった赤いコート。
そこでゆるりさんの取った行動は、業者さんを探してコートの染め直しを依頼することでした。
そして戻ってきたコートは、赤から落ち着いたモノトーンに染めなおされ、今も現役で着続けているといいます。
他にもちょっと不満がありつつ着ていた服は、裾を切ったり、ポケットを付けたり。
アイテム別にプロの手を借りてアレンジしてもらったのだとか。
服だって安く手に入る時代です。
短期的なお金のことを考えれば新しく買ったほうが安い場合もありますよね。
しかし、長い目で見ると、何度も買い直さず気に入って使い続けること、
愛着で部屋を綺麗に、服を大切に保とうとする原動力になることを考えれば、
「消費」ではなく「今後の暮らしへの投資」になる買い物になることでしょう。
せっかく買ったけどちょっと気になる点が・・・
そんなアイテムは、洋服の直し屋さんへ出したり、家具インテリアならDIYしてみたり、
あなた流のアレンジを加えて長く使ってみてくださいね。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「購入する前に片づけたい環境から好きでないものを減らす」ということ
そして「長い目でみて購入し、時にアイテムをアレンジする」ということでした。
本書に掲載されているゆるりさんのお部屋には、写真で見ても本当に限られた数の物しか置かれていません。
厳選された究極のアイテムは、決してリーズナブルとは言えないものもあります。
しかし今回ご紹介してきたように、新しいものを買うにも半年、一年と悩んだ末に買ったアイテムですから、
簡単に気移りして買い直すこともありません。
ミニマリストを目指す方、溢れるものに支配されて息苦しさを感じている方に、ぜひオススメしたい一冊でした。