掃除

こころを磨くSOJIの習慣

「掃除の習慣で心と生活を整える方法」

今回は「掃除の習慣で心と生活を整える方法」というテーマについて、
松本紹圭(しょうけい)さん著「こころを磨くSOJIの習慣」をもとに考察していきます。

この動画を見ることによって、掃除習慣を取り入れることで心を整えることについて学ぶことができます。
それではさっそくまいりましょう!

今回の研究資料
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突然ですが、慌ただしい日々に追われて、心も暮らしも散らかっている気がしてならない・・・
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?

今回ご紹介することを実践していただくと、
雑念で溢れた頭をリセットし、穏やかな心を取り戻すことができるでしょう。

「心のセラピーとして掃除習慣を取り入れること」

それでは具体的な方法を解説していきます。

一言でいうと「心のセラピーとして掃除習慣を取り入れること」です。

お寺の世界では伝統的に、修行環境を整えるための掃除や薪割り、
草取りなどの仕事のことを「作務(さむ)」と呼びます。

色々ある作務の中でも、特に「掃除」は、
どの仏教でも共通して精神を整える修行の基本とされている仕事なのです。

著者で光明寺僧侶の松本さんの提唱する掃除論については、海外からも注目を集めており、
なんと15カ国以上の言語に翻訳されているとのこと。

たいていは日本語の「掃除」を英語の「cleaning」で翻訳することが主ですが、
そこではローマ字綴りの「SOJI」と表現し、日本発祥の概念として提唱しているとのことです。

それは、著者自身が掃除を単なる片付け作業ではなく、
座禅や瞑想のような修行と捉えていることに由来します。

もともと習慣としていない瞑想の時間を新しく設けることはハードルが高いでしょう。

しかし、誰もが生活に必要な作業としてきた「掃除」がきっかけになれば、
誰もが心を整える習慣を取り入れられるのです。

本書ではそんなマインドフルネスのためのSOJI習慣について詳しく載っています。

ここでは心を整える掃除習慣の作り方について
ポイントを3つに絞ってみました!

・良いものを厳選して残す
・今に集中する
・行為そのものを尊重する

ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。

「良いものを厳選して残す」

まずはじめに「良いものを厳選して残す」について解説していきます。
ここでは僧侶であられる著者・松本さんの、修行中の体験談をもとにご紹介していきます。

「修行中の僧侶は生活に必要なものしか持ちません」と修行を振り返る松本さん。

不要と感じるものを捨てて身軽で自由な生活を心がけていると、
最終的に残るものはどれも長く持ち続けたい「良いもの」だけになっていったのだと言います。

素朴でありながら、機能性に優れていて、かつ心のこもった価値ある逸品。
そんな良いものだけが手元に残っていくとのこと。

私たちの普段の生活で考えるならば
最近あたらしく製造されている生活用品は、
壊れにくくて使いやすい素材で作られたものがほとんどではないでしょうか。

それは例えば、毎日使う食器についても言えます。
陶器の器や最近ではプラスチック製の器で食事を取ることも珍しくないですよね。

しかし古来の日本ではもともと、漆の器で食事を取る習慣がありました。

それを今の生活様式で当てはめようものなら
沢山の非対応が出てくるのは皆さんも心当たりがあるでしょう。

昔ながらの漆の器を電子レンジに入れようものならNG。

長時間水につけておく、食器洗い機にかける、乾燥した場所に保管しておく、これらはすべてNG。
熱湯を注ぐこともNGです。

とにかく、すぐに木の下地に塗った漆の塗料が剥がれ落ちてしまうので、
ふさわしいお手入れと使い方が欠かせないのです。

このように使うことに気配りと手間のかかる生活用品というのは、
いつしか「不便」のレッテルを貼られてしまう風潮がありますが、あなたはどうですか?

著者は次のように提唱しています。

「ものを大事にする心は、大事にしたいと思えるものに出会わないと育ちません。
小さい頃から漆の食器を大切に使うことを教わった子供は、ものの質感に対する感覚が養われるでしょう。」

不要なものを捨て
身の回りを厳選した「良いもの」で揃えてみる暮らし、ぜひ参考になれば幸いです。

「今に集中する」

続いて「今に集中する」について解説していきます。

冒頭でもご紹介した通り、仏教の世界で掃除とは修行と捉えます。
環境を綺麗に大切に整えることで、心を修める作法を身につけるのです。

そして、この掃除という修行の中でも、
特に床磨きは集中力を高める瞑想のような効果をもたらすものであると、
著者の松本さんは修行経験から振り返ります。

掃除に終わりはありません。
落ち葉も、掃いたそばから舞い落ちてきます。埃も、拭いたそばから家の中を舞ってしまいます。

せっかく頑張った掃除。

しかし少し時間が経つとまた汚れが溜まっていく未来に不安や不満を募らせていると、
掃除を始めることさえ無意味に感じてしまうのではないでしょうか。

ここでの大事なことは
過去への執着や未来への不安を取り払い
「今」という瞬間に全集中して綺麗にしようと努力することです。

この今に集中する習慣こそが、自分と向き合う「瞑想」として効果を発揮するのです。
つまり拭き掃除することで心を磨き鍛えることができるのです。

掃除してもすぐに汚れてしまって家事が終わらない・・・ 
忙しい日々の中で何かとストレスに感じることもあるでしょう。

そこで自分自身の心と向き合うきっかけとしての掃除、
今に集中する強い心を育む練習の時間としての掃除、ぜひお家の中で試してみてください。

「行為そのものを尊重する」

最後に「行為そのものを尊重する」について解説していきます。
現代のスタイルで生活をしていると、いつの間にか必然的に身についてしまっている目的思考。

忙しい毎日の中で、ゴールを設定してそれまでに締め切りを守る。
効率的に時間を使うように計画を巡らせることが、思考の中に染みついているのではないでしょうか。

この目的思考は「今まだ得ていない何かを得たい、思い通りに叶えたい」
という思いの現れと解釈することもできます。

しかし仏教の世界では、このような思考回路になること自体を「苦しみ」ととらえます。

目的を持つことで目指す方針を定めたり、
それまでの道のりを考えられるポジティブな側面もあることでしょう。

しかし一方で、目的を持つことで、それを達成していない今に気づいてしまい
「今の自分には何かかけてしまうものがある」と自己否定に傾く場合もありえるのです。

夢や目標を持つことは、自分を新しい場所へ運んでくれる源泉となり素敵なことです。

また一方で、目標達成にとらわれない今を尊重する習慣としての掃除という考え方もあります。

掃除は綺麗にすることが目的のようでありながら、どこまでいっても終わりのない営みです。

だからこそ、掃除とは今ここに集中して、身に染み込んでしまった目的思考の苦しみから、私たちを解放してくれるのです。
日頃の何気ない掃除のとらえ方、ぜひ参考にしてみてください。

【まとめ】

では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!

まず「掃除を行うことで心が過去や未来への執着・不安から解放される」ということ
そして「掃除は瞑想と同様の効果があり、自分の心と対話できる」ということでした。

時間が流れる限り終わりがなく、半永久的に暮らしの一部として続いていく掃除。

このように聞くと、まるで永遠に仕事の終わらない苦しみのように聞こえます。

しかし、本書で謳われるのは”終わりがない仕事であることを肯定的に捉えていくこと”。
これは仏教の視点から掃除を考える本書の解釈だと言えるでしょう。

終わらないことの中で、二つと無い今だからできることを考えて、今に全集中を注ぐこと。
この時間は、心が過去への執着や未来への不安から私たちを解放してくれるのです。

忙しい毎日の中で今に集中し、自分の内面と対話する時間として、
瞑想としての掃除習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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