「遺品整理を急に行うことになったら」
突然ですが、急に遺品整理を行うことになりどうすればいいのか分からないし、
どう気持ちの整理をつければいいのか分からない。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
遺品整理との向き合い方、
また遺品と向き合うことで故人の人生観から学びを得られることでしょう。
「遺品整理は自分が達成できるゴールを決める」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「遺品整理は自分が達成できるゴールを決める」です。
大事な家族が突然亡くなった。
残された遺族でお葬式を無事に執り行い、これで一見落着、だと思った。
しかし実際は葬儀が終わってもまだやることがたくさん残っています。
その中でも大変なのが遺品整理、つまり故人の使ってた家に誰も住んでいないならその家を片付ける必要があるのです。
故人も亡くなったばかりで急な気持ちの変化についていけないのに、
さらに大がかりな片づけを行わなければいけないなんて、本当に大変。
しかし現実に待ち構えている遺品整理は、いつかは行わないといけなくなります。
そんな急な事態に備えて少しでもお役に立てるように
今回は遺品整理との向き合い方についてご紹介していきます。
ここでは急な遺品整理はどう向き合えばいいのか、ポイントを3つに絞ってみました!
・すぐできる片付けかどうか判断する
・物の整理で困らないために
・気持ちの整理で困らないために
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「すぐできる片付けかどうか判断する」
まずはじめに「すぐできる片付けかどうか判断する」について解説していきます。
遺品整理は自分ひとりでできるものではありません。
遺品整理をスタートするにあたってまずは、故人の家の中の状態を確認し、
どんな状態になってどこまで片付けると自分のなかでゴールとなるのか目標を決めましょう。
そして遺品整理に協力してくれそうな家族や知り合いに声をかけてみましょう。
それでも協力が得られなかったらとりあえず一人でもできる片付け、
もし参加できるメンバーが決まったらそのメンバーで
できる片付け、できない片付けを区分けしていきます。
例えば少ない人数でもすぐにできる片付け・できない片付けで言うと、次のようにリストアップできます。
「すぐにできる片付け」
少ない人数でもできる片付けというのは、例えば小物整理など簡単な片付けが候補に挙がってきます。
「すぐにできない片付け」
こちらは人数がある程度必要になる、専門業者が必要、トラックでの搬出が必要になるなど、
すぐに取り掛かりづらい片づけが該当します。
例として、大型家具、大型家電、大規模な搬出が必要になるもの、
自治体のごみ回収の際に簡単に引き取りできないものの片付けが挙げられます。
このように故人が使っていたものを片づけしようと試みても
片付けるものの分野がたくさんあり、なかなかボリュームが出てくることと思います。
そもそも「遺品整理は億劫だしめんどう」。
自分ではないほかの人の家の片付け。
そんな風にマイナスイメージでとらえる方もいると思います。
しかし実際遺品整理を行うと、そこから故人の生き様を垣間見ることができ、
また何かしら学ぶことがあったりするものです。
実際遺品整理を行うことで負のイメージはくつがえされ、
片づける人自身の生き方を考えさせられる場になることでしょう。
「物の整理で困らないために」
続いて「物の整理で困らないために」について解説していきます。
遺品整理は家一軒分とそれなりにボリュームがあるため、当然扱うものの種類も多く、
またいるもの、いらないものの判断もいちいち行う必要が出てくるため大変です。
しかし故人が大事にしていたものだから捨てるっていう選択はちょっと・・・と迷いも出てくることでしょう。
ここでは故人の使っていたものをどのように手放していったらいいのか、
必要・不要を判断していくための基準をご紹介していきます。
・故人は気に入っていたが遺族が引き取りたくないもの
故人が大事にしていたものだから、捨てるというのも悪い気がする。
でも遺族で引き取りたいという人がいない場合は、
お寺や神社などで供養を行ってもらうという方法があります。
例えば故人の思いでの品、趣味のもの、愛用していたものなどが挙げられます。
・まだ使えそうなもの
例えばまだ使える家電・家具・ホビー用品・スポーツ用品・衣類・食器などは
リユース品として引き取りや買い取りしてもらえる場合があります。
また売れないものについては、形を変え資源としてリサイクルできる場合もあります。
例えば古紙や鉄などが当てはまります。
そもそも故人は分かってたかもしれないけど自分はどれに価値があるのかなんて全然わからないよ!
という方もいらっしゃるでしょう。それでも大丈夫です。
そんな時は迷わずにリサイクル業者にお願いしてみましょう。
「気持ちの整理で困らないために」
最後に「気持ちの整理で困らないために」について解説していきます。
遺品整理を行おうとすると今の時代、
少子化の影響、核家族化の影響などもあり、
兄弟がいればまだしも一人っ子の方が取り組む場合はそれだけ負担がかかることは想像に難くありません。
それだけ遺品整理を行おうと思っても片付けがうまくはかどらない方が多くなってきているということです。
また遺族はばらばらになり、それぞれが遠方に住んでいる場合もあり、
遺品整理の人手も足りなくなることは十分あり得ます。
そうなると遺品整理を行う人にとっては、自分のできる範囲のなかで
引き取りたいものの仕分けだけで手いっぱいになってきます。
遺族で今できる事、できないことをを決めゴールを決める大切さ、
故人の生き様をきれいに片付けること、それは故人への最後のお別れにけじめをつけることにつながるのです。
何より遺族でしっかり状況の共有をすることが大切となります。
故人がいなくなってから遺族が行わなければいけない事項は
もちろんこの遺品整理だけに限ったことではありません。
例えば故人が所有していた家は誰の物になるのか。
車や土地・その他財産はだれが相続するのか?
様々な相続に関する手続きも出てくるため
遺族が皆協力してくれるということであれば、
しっかりと情報共有、また事情の共有など行うことが大切です。
何よりもまずは一人で抱え込まないようにしましょう。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「遺品整理は一人で抱え込まず、ゴールを決め計画立てて行うことが大事」ということ
そして「遺品整理で出てきたモノの区分けは故人が大事にしていた思いを汲み取ろう」ということ
遺品整理を行うことになった場合は、少人数でもできることできないことの区分けをはっきりさせ、
その家がどういう状態になるとゴールとなるのか、しっかり計画を立てて行っていくことが大事です。
その場合は様々なジャンルのものが出てくると思います。
大型のモノの搬出が必要になった場合は業者に頼ることも念頭に置きましょう。
また捨てるに忍びないものについて、供養を行えたり、リサイクル業者を利用するなど手放し方も色々あります。
故人が大事にしていたものはその思いを汲み取って気持ちよく手放したいですよね。