頑張りすぎず、完璧すぎずに自分らしい片付けができ、家計にも優しい未来が待っている
突然ですが、物欲があってモノが溜まりやすくモノを捨てられない、またどれから捨てていいのかわからない。
そんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
物欲があるということは買い物の頻度が多く、つまりなかなかお金が溜まっていかないという悩みも付いてくると思います。
今回ご紹介することを実践していただくと、ミニマリストの考え方を通して、
本当に必要なものなのかという入り口を自分の中に設け、物欲を自己コントロールできる、さらに家計にも優しいという学びが得られることでしょう。
「モノとの関係、人との関係で何が必要・不要なのか入口を意識する」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「モノとの関係、人との関係で何が必要・不要なのか入口を意識する」です。
ミニマリスト的な考え方でいうと、
モノを手放すことはもちろんですが、モノを何かしらの方法で手に入れるときに本当に必要なのだろうか?と疑問に思うことも重要です。
そして今回はなんと人との関係についても手放し方・必要なのかどうかについて言及することがあります。
今回は本書「脱力系ミニマリスト生活」に倣って、
本当に必要なモノを見極める習慣ができるようになると、不必要な出費は抑えられ家計にやさしい未来が待っているという内容をご紹介していきます。
ここではモノ・人との関係を必要かどうか見分けるためのポイントを3つに絞ってみました!
・モノを手放すためには未来を設定する
・中古品をあえて使うことのススメ
・頑張りすぎて持ちすぎないほうがいいもの
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「モノを手放すためには未来を設定する」
まずはじめに「モノを手放すためには未来を設定する」について解説していきます。
捨てたいなーとなんとなく思って捨てるために行動できる人はどれだけいるのでしょうか?
ぼやけた未来目標にむかって積極的に動ける人はなかなかいないですよね。
なにかしらの所有物を手放す行為とは、思っている以上に心理的エネルギーを必要とします。つまり人はモノに縛られてるのです。
このことを著者は「片付けは恋愛と似ている」と述べています。
では人は、どのようなときにモノを「手放せない」と思うのでしょう?
本書では「なんらかの事情で不安感や自身喪失に陥ってるときにモノを手放せない」と書かれています。
無意識のなかでモノを溜め込んで自分の心を満たそうとしているのかもしれませんよね。
ではモノを手放せるようになるには、一体どうすればいいのでしょう?
モノを手放したことで自分の未来がどうなっていたいのか、自身の欲望に沿った目標設定をすることが大切となります。
例えば次のような未来の目標設定が挙げられます。
「ものをなくしてお金をいっぱい貯める」
「家事の時間をなくして、趣味に没頭する」
「来客があったときに綺麗だとびっくりさせてみよう」
ここまでご紹介したことでよし捨てよう!と踏ん切りがついて捨てられる方はいいのですが、
中には思い切ることができないという方も当然いると思います。
例えば、子供が興味を示さなくなったおもちゃなど、手始めに絶対に失敗したくない、
失敗してもいいと感じれる「小さなモノ」から捨てる決断を練習していくと効果的です。
「中古品をあえて使うことのススメ」
続いて「中古品をあえて使うことのススメ」について解説していきます。
ここでは何かしら暮らしの中で使う新品商品を買うこと、中古商品を買うことの違いについてご紹介していきます。
新品商品を購入して使うこととは、キラキラした完璧を目指すことだと解釈します。
それに対して著者はその「完璧」であることを捨て、古いものを大切に使うことで物欲と家事が減るということ、
そして何かものを買い足すときはリサイクルショップでの中古品の購入を勧めています。
その真意は例えば本書の次の言葉からも読み取れます。
私たちは日々、古くなり、傷ついて生きています。「新しいもの」「傷のないもの」が理想なら、
毎日、自分自身を否定し続けなければいけません。だから私は「古びたもの」が大好きです。
そうは言っても例えば中古品の家具などは修理が必要になることも想定できます。
その場合は結局修理費用がかかるのでは?
本書での考え方としては中古品を修理することになったとしても
モノに愛着を持ち、それは世界でたった一つのオーダーメイドだと納得すること”が大事だと提唱しています。
ただし注意点としては、購入時に金額だけに目を向けた場合、中古ショップの安さに負けてムダ使いしやすいということが挙げられます。
事前に必要なものをメモし、なかったらガックリしながら諦めて帰るのがポイントだ著者は語っています。
そもそも最近の新品家具は簡易に組み立てできるものも多く、直す前提で作られていない商品も多いですよね。
修理不可能ということはそれだけ買い替えのサイクルが早まるということ。心と貯金もすり減ることでしょう。
中古品にはもちろん新品価格よりも安いというメリットがありますが、値段以外にも価値があるのです。
新品商品も一度使えばそれはもう中古ですし、完璧を求め新品商品にこだわる必要はないのです。
古く傷ついたものを愛することができれば、お財布にやさしく自分らしい暮らしができます。
自分のテイストに沿って中古品を購入することでそこに新たな価値を吹き込むことができるのです。
「頑張りすぎて持ちすぎないほうがいいもの」
最後に「頑張りすぎて持ちすぎないほうがいいもの」について解説していきます。
ここでは日常生活に関わるもので
特に頑張って購入してしまう・手に入れてしまう
「食材」「お客様用食器」「ママ友」
の考え方についてご紹介していきます。
「食材」
食材を購入するときはなるべく「旬な食材」を購入することを本書ではおすすめしています。
旬な食材とは、時間とお財布にやさしく、言ってみれば私達が忘れかけている贅沢を思い出させてくれるものです。
また「ホールフード」と呼ばれる加工や精製工程を可能なかぎり抑えた、芋・豆・全粒穀物・果実・野菜など自然食品を日頃意識して摂取することもオススメです。
それらは栄養の摂取もバランス良く行うことができ、ものによっては手間暇かからず時短にもなります。
大量購入も抑えられ食べ残しも軽減できる食材です。
「お客様用食器」
本書では家族の食器以外にお客様用の食器を用意しておく必要はない、と書かれています。
結構どっきりする発言だと思いますがどういうことかと言いますと、
お客様用として保管しているけど使用頻度が少ない食器を使用するよりは
家族も使用しているお気に入りの「勝負食器」を全力で使いましょうということです。
普段使い用とお客様用はわざわざ分ける必要がない、どちらも自分に一番のお気に入り使うことで総数が減ります。
普段使いしている食器の例として
・ブルーのパスタ皿4枚
・子供が作ったご飯茶碗5個
・汁椀5個
・古伊万里の盛鉢5個
・ロイヤルコペンハーゲンの大皿1枚
・たち吉の大皿1枚
・派手な外国製のボウル皿
・デュラレックスのグラス9個 などが挙げられます。
特に大皿は多様できて包容力もありオススメとのことです。
なんでも盛ることができ、ビジュアル的にもかっこよく盛れる、また洗い物も楽にできるメリットがあります
さらに著者はこの方法を実践するにあたって、人を招くときは「手土産なしで、身一つできてください」と伝えているとのこと。
いらないものをあえて用意しておく必要はないですし、
相手のお金をわざわざ使ってもらう必要がないという利点があるのです。
これを機に一度お客様用の食器を見直してみるといいかもしれませんね。
「ママ友」
こちらは著者の経験をもとに書かれている内容になります。
本書では「ママ友はいらない」と書かれています。
こちらもけっこう衝撃的な発言だと思いますが、ではなぜそう言えるのでしょうか?
例えば先ほどのお客様用食器の例もありましたが
ママ友を招くことになったとき、そもそもママ友がいなければ食器を用意しておくこともないので有効だと言えます。
さらに時間とお金の捻出ができるというメリットがあるのです。
そうは言っても、なかなかママ友の関係は切れるものではない。人間関係はモノとは違うよ?と疑問になる方もいるでしょう。
もちろん人間関係とはそう簡単にリセットできるものではないので、
まったく交流しないことを推奨しているわけではなく、本書ではお友達活動を「制限すること」が有効であると書かれています。
制限の仕方としては例えば
「レストランにいくお金がだせない」
「ピアノの練習がしたい」
など公言すること。
ここでは回りくどい言い方をせずに、正直に話すことがポイントとなります。
著者としても“ママ友は一時期を共有し、すれ違っていく関係だと割り切っています。”とのこと。
言い方によってはこじれてしまい、誤解を与えかねないのであくまでストレートに正直な気持ちをもって話すことが重要なのです。
もしそれで関係がこじれるのであれば今後付き合っていく必要ないかもしれませんし、他の交流みつけたほうがいいかもしれません。
著者もこちらの方法の実践を繰り返すことで交流関係がより深いものになったということです。
もし人間関係でお悩みの場合は参考にしてみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「モノを手放す際の目標設定は自分の欲と正直に向き合って決める」ということ
そして「モノや人との関係は必要・不要を判断し、”必要”を親しみ丁寧に持ち合わせる」ということ
自分の部屋にはモノがたくさんあって捨てることができない場合、なんとなく捨てたいな、という軽い設定ではなく、
しっかりとどういう状態になりたいのか、自分の理想や欲と向き合うことで初めて捨てることが実行できるようになるということを学びました。
人のためにというのは目標がぼやけてきます。
まずは自分のためにどうなっていたいのか、少々わがままでもそれを設定することで、自分を動かす原動力になるのです。
そして不必要なものを買って使わず保管してしまうという現象は、そもそも不必要な人間関係自体が生み出す場合もあるということも学びました。
世間体や見栄によって保管しなければいけない高価な食器の数が増えるのならば、まずは人間関係、今回はママ友という例で挙げましたが、
本当に自分にとって必要なものなのだろうか、と考えるきっかけになれば幸いです。