「引っ越しというデトックスを考える」
今回は「引っ越しというデトックスを考える」というテーマについて、
辛酸 なめ子さん著「片付けられない女は卒業します」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、片付けが苦手な人に知って欲しい片付けの効用について学ぶことができます。
突然ですが、綺麗な部屋に憧れつつも、片付けられない女から卒業できない。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
片付け苦手でも片付けられるきっかけをつかむことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「片付けで根本的にデトックスする」
一言でいうと「片付けで根本的にデトックスする」です。
本書「片付けられない女は卒業します」の著者は辛酸なめこさん。
本書は片付けられない女であった辛酸さんが、
引っ越しを通じて人生最大のデトックスを行う様子が綴られたエッセイです。
「女の引っ越しは、出産と並ぶ最大のデトックスです」と言い切る辛酸さん。
辛酸さんの場合、片付けられない原因となるのは「捨てられないこと」にありました。
例えば次のような「いつか必要な時がくるかも」「そのうち使える時がくるかも」と思って捨てられないアイテムが、
部屋の大半を侵食していたといいます。
・仕事関係の書類
・雑誌のスクラップ
・送られてきたFAX
・紙やビニールの袋
しかし人は慣れる生き物です。
辛酸さんの部屋は捨てられないものだらけで目も当てられない状態。
しかし半年も経つと辛酸さんはその環境になんとも思わなくなったそうです。
しかし、この惨状を避けて通れないのが、
引っ越し、いわば”片付けられないさん”にとっての一大イベント。
今回は元・片付けられない女、辛酸さんがどのように片付けデトックスをおこなったのかご紹介していきます。
ここでは片付けによるデトックスの仕方について
ポイントを3つに絞ってみました!
・処分費をきっかけに悪習慣を改める
・一からインテリアにこだわってみる
・悲願のホームパーティを開催
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「処分費をきっかけに悪習慣を改める」
まずはじめに「処分費をきっかけに悪習慣を改める」について解説していきます。
新築マンションを購入したため、以前の住まいを引っ越しした著者の辛酸さん。
元々片付けられない女だった辛酸さんは、引っ越しを機に「片付けられる・掃除ができる女」に変わったのだと言います。
引っ越しをしたところで、また新居で元の生活に逆戻り・・・というパターンも多々ある中で
どうして彼女は変わることができたのか?それは、引っ越しの際にかかった荷物の処分費に理由がありました。
とにかく資料関係のものを捨てられなかった辛酸さん。
やっと業者を頼ったのは、
段ボール箱40個分の荷造りを行い、45リットル分のゴミを袋に詰めてゴミ出しを終えた頃でした。
これ以上自力で作業するのは困難とクリーニング業者を頼ったところ、
作業はサクサク進み無事に終わった一方、かかった費用は20万円!
もちろん引っ越し費用は別途かかります。
荷物が多い分、引っ越しの費用も当然かさみます。
「もう二度とこんなゴミの処分費はかけまい・・・」と痛手を経験したことが、
彼女自身の習慣を戒めるきっかけになったのだそうです。
ここから学べるのは、それでも片付けられない自覚があり、現状を打破できずにいる場合、
一度最初の断捨離は片付けや処分に関するプロの手を借りることがおすすめということです。
処分にかかった費用も勉強代としてとらえれば変わるきっかけになります。
「一からインテリアにこだわってみる」
続いて「一からインテリアにこだわってみる」について解説していきます。
不用品を手放して、まだ物の少ない新居へ引っ越し。
身軽になった辛酸さんが始めたことは「インテリアの追求」でした。
物に溢れていた”片付けられない女時代”からは想像のつかない変化だったと辛酸さんは振り返っています。
しかし、インテリアにこだわり始めると、安易にいらないものをその辺に出しっぱなし・・・というわけにもいきません。
何より、お気に入りの家具を引き立てるには、部屋が片付いている必要があります。
インテリアにこり出すとお金がかかる側面がありますが、
まずは一輪挿しに生のお花を一本生けてみるくらいなら、気軽に始められそうではありませんか?
不用品を一挙に手放した後は「その周りを綺麗に整えてあげたくなるアイテム」を部屋に取り入れてみましょう。
家具でも、花でも、大事な写真立てでも何でも構いません。
”このアイテムが綺麗に見えるように、周りをササッと片付けておこう”とお片付けの原動力を与えてくれるものです。
悲願のホームパーティを開催
最後に「悲願のホームパーティを開催」について解説していきます。
片付けられない女時代から一転。
新しい部屋では掃除習慣ができ、さらにはインテリアにまでこだわり始めた著者の辛酸さん。
本書のラストでは、ついに悲願のホームパーティーを開催した様子まで描かれています。
確かに部屋が片付いていないと、ゲストをそうそう自宅に招くわけにはいきませんよね。
しかし、発想を転換してみたらどうでしょうか?
ある程度定期的に、人を招くイベントを組み込むのです。
自分のための片付けはやる気がでない時だって
「誰々さんが来てくれるから、週末までに部屋を片付けておこう」と片付けるきっかけが生まれる場合もあります。
それが、たとえば美味しい料理とお酒を囲む会であれば、
片付けもさほど苦にならないという人もいるのではないでしょうか。
辛酸さんの体験を通じてお伝えしたいことは
「片付けざるを得ないイベントを設定する」というポイントです。
自分との約束を守るのが苦手という方は、人を招くなど誰かとの約束を作ることで、
片付いたお部屋が維持されるような仕組みを設けてみてくださいね。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「最初の断捨離はプロの手を借りる」ということ
そして「片付けを継続できる趣味とイベントを作る」ということでした。
以前の住まいから引っ越す際、ゴミの処分費だけで約20万円かかったという、著者の辛酸さん。
20万円というお金は安いものではありませんが、
もしもこの作業を全て自分で終わらせることを思えば・・・さらに気が遠くなります。
片付けられない状態から変わるためには
例えば今回ご紹介した、プロに頼る、趣味やイベントをきっかけにするなど方法を試してみると、
片付けをおこなう習慣作りができるかもしれませんね。
あるいは本書のようにいっそ引っ越しをしてみるのも片付けのきっかけになるということです。
自分に合った方法で、片付けられる環境を作っていきたいですね。
「引っ越しは人生最大のデトックスの一つ」と語る辛酸さん。
デトックスの一環で、片付けられない習慣そのものも手放していきましょう。