片付け

続・断捨離 俯瞰力

「断捨離を通じて得られるモノの見方」

今回は「断捨離を通じて得られるモノの見方」というテーマについて、
やましたひでこさん著「続・断捨離 俯瞰力」をもとに考察していきます。

この動画を見ることによって、断捨離を通じて新しく見える世界について学ぶことができます。

今回の研究資料
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突然ですが、溢れるものに暮らしを支配されてしまって、自分を軸に判断を下せない。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?

今回ご紹介することを実践していただくと、
断捨離を通じて得られる「俯瞰力」で自分軸を取り戻していくことができるでしょう。

それでは具体的な方法を解説していきます。

「自分に素直になって断捨離すること」

一言でいうと「自分に素直になって断捨離すること」です。

お片付け研究室でも何度か登場していますが、
本書の著者は元祖「断捨離」提唱者である、やましたひでこさんです。

そんなやましたさんは断捨離の作業や効用について、人の身体に例えて表現しています。

例えば食事が終わってそれでも食べ物が残っている時、
お腹は十分満足しているのに、「もったいない」から無理やり食べようとすることってありますよね。

しかし無理にお腹に押し込む行為は、まるで胃袋がゴミ箱になっているようなもの。
これは「もったいない」という思考に頼った結果起こることです。

もしここで思考でなく自分の感覚に素直に従えば、「お腹いっぱいです、ごちそうさまでした。」と処分することができます。
「もったいない」を解消するにはお腹をゴミ箱にすればいいわけではないのです。

本書では断捨離についてこのように身体と食事の関係になぞらえて、解説されています。
こちらの例からも分かるように「焦点を合わせるべきは、物ではなく自分自身」である、やましたさんはそのように主張しています。

断捨離でもっとも大切な観点とは、ただ物を捨てまくることではなく、
自分の状態に焦点を当てて、必要・不要の判断を下せているか、ということになるのです。

ここでは断捨離を通して新たな視点をとらえる方法について
ポイントを3つに絞ってみました!

・「捨てる」と「棄てる」の違いを知ること
・身の回りのものを「3つに分類」してみる
・あるもので創意工夫する

ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。

「「捨てる」と「棄てる」の違いを知ること」

まずはじめに「「捨てる」と「棄てる」の違いを知ること」について解説していきます。

断捨離という単語にも用いられる言葉「すてる」。
本書では同じすてるという音にも、漢字によって異なる意味を持つことが紹介されています。

まずは断捨離の「捨」について。

仏教用語には「喜捨(きしゃ)」という言葉があります。これは、”寺社や僧や貧者に進んで金品を寄付すること”という意味です。

このように「捨」の漢字とは、施しの意味を持っています。
施すとは、自分のところでは生かすことができないので、別の場所や人のところで物を生き返らせるという意味があります。

一方で廃棄の「棄」とは、物を打ち棄てるようなイメージです。
例えば自棄という言葉は「やけくそ」な状態を意味します。

つまり、家の中で物が使われることなく雑多に散らかっている様は、
所有していても「廃棄」のほうの「棄てられている」ような状態と言えるでしょう。

一方で「今までお世話になりました」と自分がモノと向き合って手放す判断を下せた。
あるいは次の使い手に回るような手放し方を選べた。それならば、喜捨のほうの「捨てる」と表現できます。

ここで一旦、あなた自身の暮らしを振り返ってみてくださいね。

家にあるものは、きちんと向き合い、置いておく必要があると判断された品々でしょうか。
まるで廃棄の「棄てられている」も同然の状態、そんなガラクタ化しているものはありませんか?

「身の回りのものを「3つに分類」してみる」

続いて「身の回りのものを「3つに分類」してみる」について解説していきます。
断捨離方法の代表的な例として、やましたさんは「3分類の法則」を提唱されています。

それは、大中小の3つの分類の連続で、物をカテゴライズしていく方法です。

そして、この3分類の法則を習得することは、
物事を客観的に捉え、自分軸で判断を下す「俯瞰力」を養う絶好の方法ということです。

ここで本書で描かれている「掃除」を例にした3分類をご紹介します。

やましたさんは掃除という一つの事象を、大きく「片付け」「整頓」「掃除」に分類しています。

このうち例えば「整頓」については、さらに「しまう」「元に戻す」「整える」の中項目に分解できます。
ここからさらに、「整える」ならば例えば色、形、高さといった小項目に細分化できます。

この階層ごとに分類する思考法は、実体のあるモノを手放す、片付ける時に大いに活用できます。
同じ分類のものを持ちすぎているのであれば手放す、あるいは同じカテゴリのものを1箇所に集約することで、使いやすい収納が生まれます。

この断捨離と片付けで養える分類力は、そもそも物事を俯瞰する力として、人間関係や仕事においても大いに活躍するとやましたさんは主張しています。
つまりこの思考法は物の片付けだけでなく、例えば議論の考え方などにも役に立ちます。こちらについて詳しくは本書をご覧くださいね。

「あるもので創意工夫する」

最後に「あるもので創意工夫する」について解説していきます。
ここでは「”和”の極意とは、”不足”という知恵」という著者やましたさんの考え方を中心に取り上げていきます。

ここで示されている例は、民家の和室です。

民家の和室とは必要に応じて、障子戸を開け閉めして、部屋の用途に臨機応変に対応します。
また日常から非日常をまたぎ、居間、寝室、客間、仏間などなんでも対応する包容力がありますよね。

そこにあるのは「あるもので創意工夫する愉しさ」であるとやましたさんは語ります。

不足の中にこそ生まれる、創意工夫。

完璧でない状態から知恵を凝らして生まれる創意工夫に、
自分の価値観で判断してモノを管理したり、手放したりする「自分軸」が取り戻されていくのではないでしょうか。

先ほど物事を階層ごとに分類して分析する思考法をご紹介しました。

それと同じように、あるもので創意工夫して暮らす習慣というのは、
モノの管理にとどまらず、生き方の選択肢を判断する時にも活きる思考法であるといえるのです。

【まとめ】

では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!

まず「ものを”すてる”時は”喜捨”するのか、"廃棄"するのか意識してみよう」ということ

そして「物事を分類し、あるもので工夫する思考を身に付ける」ということでした。

最後になりましたが俯瞰という言葉について触れておきます。
やましたさんは「俯瞰」について、自分を軸にして空間を的確にとらえる力、人生を意図的に生きるための力など表現されています。

また俯瞰する力は、断捨離を通じて自分軸でモノと向き合うことで習得することができ、
精神面・思考力までも後天的に鍛えることができる、
そのようにやましたさんは主張しています。

「こんなに抱え込む必要があるのだろうか?」
「本当に現在、必要なものか?」

自分に常に問いかけ、モノとの関係を見つめる習慣をつける。

すると物事を俯瞰して要・不要の判断力が身に付き、
人生のあらゆる物事も俯瞰するトレーニングになる。

そのようなメッセージが受け取れる一冊でした。

【YouTube】お片付け研究室チャンネル紹介

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