「毎日のご飯作りがラクになる台所の作り方」
今回は「毎日のご飯作りがラクになる台所の作り方」というテーマについて、
金子由紀子さん著「コンパクト台所術」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、お料理をラクにするための、台所の減らし方について学ぶことができます。
突然ですが、片づけべたでマメじゃないのに、毎日用意するご飯が面倒。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
快適な料理時間のために台所をミニマムにしていくことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「最小限を残すこと」
一言でいうと「最小限を残すこと」です。
さて今回の主役は台所ですが、本書の著者・金子さん宅の台所はいたってミニマムなもの。
三畳間ほどのスペースで家族4人の食事をいつも用意しているといいます。
そんな金子さんは、台所が狭いことをむしろ自分にとってラッキーなこと!だととらえてるそうです。
なぜなら狭いということは、収納できるものの数の限界がすぐに把握できるからとのこと。
例えば広いキッチンと収納スペースがあった場合。
つい便利グッズや洗剤など安いタイミングで衝動買いに走り、家では結局持て余してしまうのです。
一人暮らし時代の家は今よりも広い台所が付いていたという金子さん。
ものを買いすぎて持て余すことを十分なほど経験し、今のミニマムな暮らしにたどり着いたのだそうです。
そんな金子さんがおすすめする使いやすい台所。
それは少数精鋭選手が残った、やはりミニマムな空間でした。
なぜならいくら料理が好きと言っても、
働きながら家事をこなす台所では、日常で特別凝った料理を作る余裕はなかなかないからです。
今回はそんな金子さん流の、最小限の物を選ぶ、使いやすい台所のしつらえかたについて、ご紹介していきます。
ここではミニマムでも使いやすい台所を作る方法について
ポイントを3つに絞ってみました!
・作業時間の締め切りを作る
・モノの形と数、住所を決める
・手の届かない収納スペースは空にする
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「作業時間の締め切りを作る」
まずはじめに「作業時間の締め切りを作る」について解説していきます。
台所仕事に必要なことは、すべて珈琲店のアルバイトで学んだという金子さん。
もともと、掃除や片づけが苦手だと自負する金子さんですが、
不思議と珈琲店のアルバイト時代は、
台所での掃除や片づけが苦にならず、むしろ楽しさ、心地よさを感じていたのだそうです。
金子さんはその経験から振り返り、なぜ台所の片付けに苦手意識が現れなかったのか理由を分析しました。
すると2つの理由が見えたといいます。
1. 作業時間の終わりが分かること
2. 備品の形と数が決められていたこと
ここではその内の「作業時間の終わりが分かること」についてもう少し具体的に見ていきます。
作業時間の終わりが分かること
雇われているアルバイトという立場上、仕事にはシフト時間に決まりがあります。
例えば「あと何分で出来ることを」と作業時間の中で見通しを立て、それまでに仕事を終えるように動くことができます。
その一連の流れから終わり時間が把握でき、やる気が湧いてくるのです。
こちらの例はアルバイトの仕事上でのエピソードでした。
では一方の家事の作業で、終わり時間の見通しはつくものでしょうか?
家事は往々にして一日中何かしらの仕事があるもの、ということは作業時間の終わりがなくなってしまいます。
下手したらそれこそが精神的な負担を増やす要因ともなってしまうのです。
例えば「ここまでを何分で終わらせる」と最初に決めてしまう。これだけでだいぶ作業の重みが違います。
ちなみに理由2つ目「備品の形と数が決められていたこと」についてはこの後取り上げますので、そのまま動画をご覧ください!
「モノの形と数、住所を決める」
続いて「モノの形と数、住所を決める」について解説していきます。
さて、掃除やお片づけが苦手な金子さんでも、珈琲店での台所仕事が全く苦痛ではなかった理由を先ほども取り上げました。
1. 作業時間の終わりが分かること
2. 備品の形と数が決められていたこと
ここではそのうち、2つ目の理由をご紹介します。
備品の形と数が決められていたこと
モノの形と数が決められている珈琲店の厨房では、片付けのルールが確立されています。
この形のコップは何個重ねてここへ入れる。
そんなルールが決まっていれば、頭を使う必要が全くありません。
これが片付けの作業を驚くほどラクにするコツだったというのです。
では自宅の場合を見てみましょう。
金子さんの自宅の台所では以前、その都度必要な食器・調理器具・洗剤ストックなど買い足していく状態だったといいます。
このやり方を実行していると、
片づけるたびに「ここに置いてみようか」「あれはどこにしまったかな?」と考え込んでしまう。
そしてルールが決まっていないので手が止まり、しまいには嫌気がさしてしまうのです。
そこで金子さんがおすすめする方法は次のようになります。
・まず台所に置くモノの数と形を絞る
・その上で、置き場所を決める
・持つものは何個までと上限を決める
何かと段取りで頭を使うことが求められる家事だからこそ、
このように考えなくても良いルールを活かしていけるといいですね。
「手の届かない収納スペースは空にする」
最後に「手の届かない収納スペースは空にする」について解説していきます。
台所のデッドスペースを埋めるかのように配置された高い場所の収納ってありますよね。
限られたスペースの中で、無駄なく収納場所が設けられている点は魅力的にも感じます。
しかし、ただでさえ物の管理が苦手なタイプには、この高い場所の収納にも注意が必要かもしれません。
金子さんはもともと、手の届かない高い場所の棚に、
普段使わないアイテムをしまっていたそうです。
しかし、滅多に使わない物をしまっていたこともあって、結局片付けも後回しになってしまったのだとか。
金子さんはこの状況について「面倒臭がりの私が、踏み台を使ってまで物の出し入れをするわけがない」と語ります。
しかし自分の苦手意識を心得た金子さんは、次のようなルールを設けることにしました。
・滅多に使わないものも戻しやすい位置に収納する
・よく使うものは数を減らし、空間の余裕を持たせて収納する
・片手で放り込んでも他のものと紛れないように、細かいものは仕切りを設けて収納する
このようなルールを取り入れてみた結果、手の届かない場所の収納は結局使わないことになったという金子さん。
もったいないようですが、
収納場所の削減に伴い物を減らしてみても、困ったことは一つもないとのこと。
あなたのお家にも、結局散らかったまま片付けきらない収納スペースはありませんか?
その収納を使わない、という選択も一つの策となること、ぜひ参考にしてみてください。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「物の数と形を決めて、考えずに片付けられるルールを定着させる」ということ
そして「使いにくい場所の収納には、あえて収納しない」ということでした。
たくさんの物も大事に管理できる人であれば、今回のお片づけの方法は必要ないかもしれません。
しかし、たくさんある台所周りのアイテムの収納に、もし頭を悩ませているのであれば、
参考にしていただきたい決め事が詰まっている、そんな内容の本書でした。
著者が珈琲店でのアルバイト経験から得たお片づけの知恵。
狭くても使いやすいキッチンの生かし方として、取り入れてみてはいかがでしょうか?