「子どものいる家庭でも綺麗が続く方法」
今回は「子どものいる家庭でも綺麗が続く方法」というテーマについて、
金内朋子(かねうちともこ)さん著「散らかし屋さんが片づけたくなる部屋のつくり方」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、お子さんでも楽しんで片付けられる方法について学ぶことができます。
突然ですが、子どもがいると片付けても片付けても物を出されてしまう。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
部屋が物で散乱せず、さらに子どもが楽しんで片付けする力を身につけられるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「子どもが楽に片付けられる方法へシフトチェンジすること」
一言でいうと「子どもが楽に片付けられる方法へシフトチェンジすること」です。
著者の金内さんは整理収納アドバイザー1級の資格をもつ、整理収納コンサルタントです。
そんな金内さんには中学1年生から3歳までのお子さんが4人います。
金内さん自身は、1人目の子が生まれた頃は片付けられない主婦であったと語っています。
育児用品で部屋は埋まり、慣れない育児に時間を取られて片付ける時間もない。
そんなある日、事件が起きます。
当時1歳の子が、置きっぱなしにしていた金内さんのファンデーションを誤って口に入れてしまったのです。
幸い大ごとにならずに済みましたが、このとき金内さんは
「もう二度と大事な家族を危険な目に遭わせたくない」と思い、家を片付けることを決心したそうです。
今回は子育て家庭ならではの片付かない悩みに焦点を当てていきます。
ここでは子どもが楽に片付けられる方法について
ポイントを3つに絞ってみました!"
・戻しやすい片付け方を提案する
・動線に合わせて物の置き場所を作る
・自発的に片付けさせるために親の手を加える
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「戻しやすい片付け方を提案する」
まずはじめに「戻しやすい片付け方を提案する」について解説していきます。
子どもは、おもちゃや学用品などを出したら出しっぱなしにしがちです。
「せっかく親が片付け場所を作っても子どもが元に戻してくれない」なんて不満を持つ方も多いのではないでしょうか。
金内さんは、このような場合に問題があるのは子どもではなく、親のほうだと指摘しています。
なぜなら、親の考えた収納方法が子どもに合っていないからです。
元に戻す習慣が身につかないということは、子どもが戻しにくい理由があるはず。
そのように考えを改めることが大事です。
収納方法を改めるには、まず子どもや家族の行動を毎日観察してみること。
子どもの年齢や性格によって片付けの出来る範囲はそれぞれです。
その子その子に合った片付け方を考えてみましょう。
ここでは本書で紹介されている、金内さんのおもちゃ収納の例をご紹介します。
金内さんの家では、おもちゃはすべて子ども部屋に置かれています。
そして、遊ぶときリビングへ運びやすいように、
おもちゃはすべてジャンルごとに分類され、ふたのない取手がついたバケツに収納されています。
このバケツを採用したことで、子どもは一目で何のおもちゃかが分かり、
片付けもポイポイ入れられてスムーズになったといいます。
更に子ども一人で持ち運びが可能なので、幼い年齢でも自分一人で子ども部屋まで戻せるようになりました。
金内さんはこの収納方法を上の子が3歳のときから教えたところ、
下の子も自然と身に付き、兄弟全員に徹底させることに成功したといいます。
自分の収納方法を押し付けているだけでは子どもも使い心地が悪く、
更に片付けができずに怒られていては親子関係も悪くなり、悪循環となります。
どうしたら片付けができるようになるか、一緒に考えていく心構えをもちましょう。
「動線に合わせて物の置き場所を作る」
続いて「動線に合わせて物の置き場所を作る」について解説していきます。
せっかく親が整理整頓していても子どもは決めた収納場所に置いてくれず、別の場所に置いてしまう。
そんなお悩みはありませんか?
このような場合も、まず「収納場所が合っていないこと」を疑いましょう。
金内さん流の収納場所の決め方は、
「物を使うところに物を置く」というルールを守ることです。
たとえば、金内さんの家では下着は洗面所の下に収納されています。
洗面所の下には普通、洗剤のストックを入れるのではないかと考えますが、
金内さんはここに下着を収納することで、
お風呂前にタンスから下着を取り出す動作がなくなり、生活がクリアになったと語っています。
また、普段の家族の行動から置き場所を見直すことも可能です。
物をポンと置いてしまうのが癖ならば、いっそポンと置ける場所に収納を作ってあげましょう。
トレーなどを用意すれば一か所に物が集まり、見た目もきれいになります。
いちいち「そこに置かないで」と小言を言うよりも、置き場所を変える方がずっとストレスは減ります。
片付けられてないと感じているなら、今一度動線と収納場所を見直してみましょう。
「自発的に片付けさせるために親の手を加える」
最後に「自発的に片付けさせるために親の手を加える」について解説していきます。
子どもが大きくなるとだんだんと自分でお片づけをするようになりますよね。
しかし、いざ片づけを任せるとゴミだと思うような物をとっておき、
反対に、大事な物がどこかへいってしまう、など上手くいかないことも多いのではないでしょうか。
ここでは子どもが自発的に片付けを進めるポイントとして、
金内さん流の「自分で選択させる」という方法をご紹介します。
片付けの基本となるのは、必要なものといらない物を分ける作業です。
ここで重要なのが、「何が大切で何が大切でないか」を判断する力となります。
まずは、親も一緒に片付けに加わり「いる?いらない?」と子どもの考えを聞いてあげる。
その行動を繰り返し行うことで、子どものなかに、必要なものとそうでない物を判断する基準ができます。
一緒に片付けをする際の注意点としては、親の価値観で「こんなものいらないでしょ」と口を挟まないことです。
子どもが愛着をもっているものを理解してあげましょう。
片付けで判断力がつけば、ほかの面でも物事の優先順位が付けられる子に育っていきます。
教育の一環として、この方法をとりいれてみてはいかがでしょうか?
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「子どもに合わせた収納場所、収納グッズを選ぶ」ということ
そして「子どもが片付けるときは親も一緒に」ということでした。
片付け方が楽になれば子どもはもちろん、
家族全員に「キレイになった」という成功体験がどんどん積み重なっていきます。
すると、自然に片付けが身に付き、再び汚れることが減っていくのだと金内さんは語っています。
家族で暮らす家で整頓された状態をキープするには、家族の協力が必要不可欠です。
そのためには家族がつい協力したくなるような仕組みづくり、
そして何より片付けは楽しいと思えるような家族の空気感が大切ではないでしょうか。
まずは、親であるあなた自身が片づけを楽しみ、笑顔でいることを心がけてみてください。