「暮らしを整えるシンプルライフの始め方」
今回は「暮らしを整えるシンプルライフの始め方」というテーマについて、
米澤よう子さん著「パリジェンヌのように少ないモノでスッキリ暮らす」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、シンプルシックな暮らしのコツについて学ぶことができます。
突然ですが、なんだかお部屋がゴチャゴチャしている。思い切って生活の根本からスッキリしたい!
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
パリジェンヌが実際行うシンプルライフを体感できることでしょう。
「パリ式シンプルシックは全体のバランスを見る」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと、「パリ式シンプルシックは全体のバランスを見る」です。
本書では著者・米澤さんがアラフォーの頃にパリへ移住した、その経験から学んだエピソードが書かれています。
元々パリジェンヌのようなシンプルな暮らしに憧れを抱いていたそうですが、
拠点をパリへ移しても、いきなりパリジェンヌのような暮らしには馴染めなかったとのこと。
トランク一つでスタートした、ものが少ないパリでの暮らし。しかし退屈に思えた日々でした。
本や雑誌、音楽CDや映画のDVD、友達との長電話でのおしゃべり・・・
日本でのおうち時間の多くを満たしていたものが突然なくなり、
持てあます時間が急にできてしまったような感覚だったそうです。
そんな著者でしたが、徐々にパリジェンヌの暮らしぶりを取り入れてみると、
少ないものでも充実して暮らす価値観へと次第に変わっていったのだといいます。
今回はそんなパリジェンヌ式、シンプルで充実した暮らしをご紹介していきます。
ここではパリジェンヌのようにシンプルシックに暮らすコツについて
ポイントを3つに絞ってみました!
・磨きをかける癖をつける
・部屋 対 モノ の美しいバランスを知る
・なくても暮らせるリストを作る
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「磨きをかける癖をつける」
まずはじめに「磨きをかける癖をつける」について解説していきます。
著者の米澤さんはパリジェンヌのお部屋づくりに憧れて、
ついにものを減らすことに成功したのです。
しかし目標達成したのもつかの間、パリジェンヌ式の暮らしに近づくポイントは
所有しているモノの数を減らすだけでは完成しないことに気付いたのでした。
せっかくものが減ってスッキリとしたお部屋ですが
米澤さんのなかでは何かが違うと納得がいきません。
そこで拭き掃除をふと試してみたときにある発見がありました。
それはモノを拭いていく「手の感触」。
たかが拭き掃除ですが、このときは感動すら覚えたそうです。
家中のあらゆる所、もちろん大切にしているものも皆、手で拭いて回ると、以前とはまるで別物。
触れた感覚が全然違ったそうです。
大切なものを綺麗に磨いたときの手触り。
磨けば磨くほどモノや住まいは生き返るようにピカピカと艶を放つのです。
さらにもう一つ嬉しい現象が!
一枚の布を持って、軽くお家の中を拭いて回る習慣を続けていた米澤さん。
すると家具は艶で輝き、床には艶で反射するような「写り込み」が現れるようになったそうです。
写り込みと艶は、まるで鏡のようにお部屋を広く見せてくれます。
アンティークな家具も磨いて、大切に使うパリジェンヌのような暮らし。
磨けば磨くほど、古いものも進化する面白さがわかるようになると、
自分自身のお手入れにも手触りを大切にコツコツつづける習慣が身についたのだといいます。
暮らしにも自分にも、磨きをかけるクセをつけること。
シンプルに削ぎ落とした先にある上質な暮らしは、
そんな日々の習慣から作られていくのです。
「部屋 対 モノ の美しいバランスを知る」
続いて「部屋 対 モノ の美しいバランスを知る」について解説していきます。
ここでは、パリジェンヌのお部屋のように
モノの少ないスッキリとした空間を保つ目線の養い方についてご紹介します。
必要以上のものを持たないパリジェンヌ。
著者が当時パリで出会ったパリジェンヌは
モノを持たないからと言って可愛い、お気に入りのアイテムを家に迎えることを
厳しく制限しているようにも見えなかったそうです。
その秘訣は「部屋 対 モノ の美しいバランス」という視点。
お部屋づくりを行なっていくのに必要なポイントです。
例えば雑誌を見たとき
「このクッションかわいい」
「我が家のランプシェードもこんな風に今風に買い換えたいな〜」
「このビン、すごくすてき!今度雑貨屋さんでみつけよっと」
と個別のアイテムにばかり目を引かれてしまう。
これはものを減らすのが苦手な方は特にあるあるだと思います。
しかし美的観点から言うならば、
細かい部分を見ることは、思い切って後回しにしましょう。
お部屋全体の、部屋とモノの割合に目を向けて見てください。
雑誌などで紹介されているインテリアには、必ず適切な余白があるのです。
ものや家具の数が多くても、空きスペースが取られていることに注目してみましょう。
理想的には、モノのある空間が4割、何もない空間が6割。
部屋を一つの箱としてとらえたときに、大まかに見て天井側の上の空間に半分以上余白がある状態。
これが、洗練されたお部屋に見える理想の割合です。
冷蔵庫にペタペタ貼ったマグネット、壁に無造作に並べた写真の数々。
もしも、より洗練された空間でアイテムを生かしたいのであれば、
これらの「無」の空間を損なうアイテムは、思い切って撤収しましょう。
このバランス感覚でお部屋を整える視点を養うと、
お部屋に適したものの程度・分量かわかるようになるでしょう。
「なくても暮らせるリストを作る」
最後に「なくても暮らせるリストを作る」について解説していきます。
著者・米澤さんのパリ暮らしは、一つの場所に留まらず、備品付きの長期、短期滞在用の貸し部屋を転々と暮らしてきたそうです。
滞在のほとんどの場所で電化製品や備品に何かしらの不備があったとのこと。
しかし、この「家電がきちんと動かない」トラブルは
米澤さんが目指したシンプルシックな暮らしに、かえって功を奏したのでした。
まず冷凍庫がきちんと稼働しなかった家では、冷凍庫なしでも暮らせることを発見しました。
炊飯器がなくても、お鍋で炊けばOKとわかりましたし
オーブンがあるので、トースターはいらないと気づきました。
限られたスペースしかないキッチンでしたが、
特に日本でよく使われる家電は”なくても暮らせるリスト”に追加できることを身をもって理解できたのだといいます。
しかしそこで米澤さんの頭をよぎったのは、狭いキッチン問題でした。
パリのお部屋は少ないもので暮らす。
その習慣の根底にある基礎は、お部屋が狭いことにあるのだと感じたそうです。
しかし、その狭い部屋と付き合っていくうちに単に狭いことだけが問題ではなく、
「物に支配されて人間が窮屈に暮らすことが勿体無い」と言う心境に変わっていきました。
多少手間がかかっても、今あるものを使いこなして暮らすこと。
キッチングッズや家電を選んだり購入する時はパン専用、お米専用など「◯◯(まるまる)専用」のアイテムは避けて、
いくつかの機能を併用できるようなものを選ぶと場所を取らなくなります。
お金を払ってお部屋を借りている主(あるじ)はあなたです。
モノに支配されるスペースを減らして、主が自由に使えるスペースを増やしましょう。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「モノを減らすだけでなく暮らしに磨きをかける」ということ
そして「モノの購入は部屋の雰囲気に合うか全体の美観を見る」ということでした。
本書「パリジェンヌのように少ないモノでスッキリ暮らす」では
「毎日コツコツと家具を磨く」「家にあるものを整然と並べる」など、
ほんの少しの手間の積み重ねがパリジェンヌのシンプルライフを作り上げていることがわかりました。
大胆な変化を狙う前に、ほんの5分。
気軽に手を動かして見て、小さな変化を楽しんでみましょう。
きっと小さな習慣が一ヶ月、半年、一年と経った時に、
大きな変化としてあなたの暮らしにかえってくるのではないでしょうか?