片付け

小さな会社の儲かる整頓

「徹底した整理整頓から作り上げた職場環境が社員を育てる」

今回の研究資料
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突然ですが、もっと職場に整理整頓を浸透させたいけど、どう取り組めばいいか分からない。
と悩んでいる方がいたら、あなたはなんとアドバイスしてあげますか?

人間の心は不安定なうえに形がなく、変化した結果を確認できません。
行動もまた、結果の確認が難しく、持続性に欠けます。

結果を出すには、具体的で確認可能な、形あるものを変えて行く必要があるのです。
整理整頓において、その筆頭に挙げられるのが「モノの置き場所」です。

今回ご紹介することを実践していただくと、
整理整頓とは環境や状況の変化に合わせて変えていく必要がある
という学びを得られることでしょう。

「職場環境を整理・整頓・清掃の3Sから見直そう」

それでは具体的な方法を解説していきます。

一言でいうと「職場環境を整理・整頓・清掃の3Sから見直そう」です。

経営をよくする、最も具体的で、目に見えてわかるソリューションは何か。

それは現場の「環境整備」です。

モノの置き場所、置き方をかえる整頓に加えて、整理、清潔、礼儀、規律
といった基礎を徹底することは、結果に直結する行動となります。

マーケットには、お客様とライバルしかいません。
お客さまは常に変化し、その変化にいち早く対応した会社が競争を制します。

絶え間なく変化できる会社はそれだけで強いのです。
では、こうした変化への気づきや対応力はどのように養われていくのでしょうか。

ここでは、経営者目線で戦略的に考えるべき環境整備
のポイントを3つに絞ってご紹介していきます。

1.「整頓」は「形から入って心に至る」
2・「整理」のコツは、置き場所をなくすこと
3.「清潔」から気づきを得る

ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。

1.「整頓」は「形から入って心に至る」

まずはじめに「1.「整頓」は「形から入って心に至る」」について解説していきます。

社員を性根から変えたい。部下の根性をたたき直したい。

しかし、そうした思いを持った社長や幹部が取り組む「社員の心を変える人材教育」の取り組みは
ほとんどが上手くいきません。

その理由を著者は「社員の心に直接、訴えかけるから」だとしています。

人の心は不安定なものですので、どんな良い話を聞いたり本を読んだりしても

直後には、みなぎっていたやる気も、帰宅して一息入れたら
空気が抜けるようにしぼんでしまいます。

社員の心に直接働きかける教育は、効果が長続きしません。

ですので、形あるモノに働きかけます。それが「整頓」です。

仕事に使うモノを所定の位置に、所定の置き方で戻す。
この一点に絞って徹底させていきます。

なぜ、社員の心を変える為に、整頓を行うかというと
整頓とは、先人たちが「モノをこう置けば、仕事がやりやすい」と実証したやり方を
そのまま真似することに他ならないからです。

ここで得られるものは「素直な心」です。
より具体的には「自分より結果を出している優秀な人がいたら、その人の仕事を真似する」ことです。

仕事で成長するには、このように「できる人の真似」が
一番の近道ですが、素直に実行できる人は意外と少ないのです。

他人の勧めることを、嫌々ながらでも、やってみる。これは、とても大事なことです。
そこには、社会人として成長するための普遍のセオリーが隠されています。

しかし、上司や先輩が勧める「やるべきこと」と「やるメリット」が
抽象的で分かりにくいと、部下や後輩は、その真理に気づいてくれません。

だから「整頓」という「目に見える形で実践」することが有効なのです。
日々の整理整頓というものを介する形で働きかけ、徐々にそのメリットに気付かせる。

「形から入って心に至る」
これが、整頓を通じた人材教育です。

2・「整理」のコツは、置き場所をなくすこと

続いて「2・「整理」のコツは、置き場所をなくすこと」について解説していきます。

「整頓」が身についてくると、あることに気づきます。
それはモノを減らせば整頓がラクになるということです。

モノを減らすとは、すなわち整理です。
職場にあるものが要るかどうかを一つ一つ考えて、要らないモノを捨てていく。

このような思考と決断を経て整理を進めていくのは、経営戦略に通じる高度な知的作業です。

整理のトレーニングは、嫌々でも積み重ねることで社員は成長できます。

著者は1日がかりでトラック何十台分もの在庫を捨てさせた経験があるそうですが
そこまで無駄なものが増えてしまう前に、出来ることがあります。

モノを置く場所を丸見えにして、モノを置く場所を減らすことです。

扉や引き出しで隠してしまえるような場所があるからモノが溜まる。

置きたくなる場所があるからモノを置いてしまう。
こうして余計なものが職場に増え、整理も整頓も行き届かなくなります。

整理整頓を徹底したいなら、そういった場所を排除してしまえばいいのです。

整頓は、モノを使いやすいように置くことです。
社員教育において、どちらが重要かといえば、整理より整頓です。

なぜならば、整理は整頓よりレベルが高く、難しいからです。

整頓は、決まった位置に決まった方向で置かせることです。
できているかが、一目でわかります。

一方、整頓は、モノの要否を正しく判断できるようにすることです。

きちんとできているかどうかは、一目ではわかりません。
正しさの基準が抽象的で、具体的な形がないのです。

では、身の回りに今、不要なモノが溢れかえっている。

そんな現状だとしたら、どうすればよいのでしょうか?
一番簡単な方法は「引越」です。

職場なら人事異動や席替えにあたるでしょう。

人は無意識のうちに、身の回りのモノは全て必要なモノだと思い込んでいますが
引越となれば、その中から本当に必要なモノを厳選する決断を求められます。

こうした一つ一つのモノと真剣に向き合う機会というのはそうはないでしょうから
強制的ではありますが、非常に効果的なのです。

3.「清潔」から気づきを得る

最後に「3.「清潔」から気づきを得る」について解説していきます。

職場の床が美しいことには価値があります。

それはなぜかというと、床に対して、多くの人は「多少汚れているのが当たり前」という感覚を持っているからです。

ふつうは汚れている床がピカピカだと、
そのギャップが大きなインパクトを生むのです。

「キレイが普通」な場所がキレイでも多くの人は気づきません。
「汚れているのが普通」な場所がキレイだと、みんなが気付きます。

床が異常にきれいな職場は、お客様が驚き社員をほめる事でしょう。
社員は嬉しくなって、やる気になります。

一度きれいになった場所は、キレイに保たれるのはこういった好循環があるからなのです。

清潔とは、究極的には気づきの問題です。

オフィスに入るとき靴からスリッパに履き替える会社もありますが
はたして、そのスリッパはキレイなのでしょうか?

何年も使っていればスリッパの裏だって汚れているはずなのです。

「スリッパに履き替えればキレイ」という、最初の思い込みにとらわれ
時間の経過とともに汚れた事実に気付けない。

こういう鈍化した感性では、お客様の変化にも気付くことが出来ないでしょう。

会社にゴミが落ちているのには、2つのパターンが考えられます。

1つは、気づいてる人がいたのに拾われなかったパターンです。

人間はものぐさな生き物で、これはある意味、自然なこと。
この場合は、強制的にでも拾わせる仕組みがあれば解決できます。

ですが、そもそもゴミが落ちているのに気づけなかった、
こうなると問題です。どんな仕組みを考えても解決するのは至難の業でしょう。

落ちているゴミに気付けないのは感性の問題で、こういう人は仕事も遊びも
あらゆる面で気づきの能力が低く、お客様の望むことに気付けません。

そのような社員ばかりの会社では成長も困難でしょう。

清掃が行き届いた職場というのは、ちょっとした汚れでも目立ちます。

毎日、どこか汚いかなと探っているうちに、小さな変化も見落とさない
気づきの能力は養われていくのです。

【まとめ】

では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!

まず「整頓を通して先人の知恵を素直に受け取れるようになる」ということ
そして「整理はモノを置けない環境にして強制的にモノを減らせる状況にしよう」ということ
最後に「些細な汚れに気付けるような感性を、掃除を通じて身につけていこう」ということでした。

今回、参照した本の著者、小山 昇さんは「環境整備で業界一になる」を旗印に
整理整頓を軸とした人材教育を行っており

指導先は現在までに630社以上。そのうち5社に1社が過去最高利益を達成しているという
凄腕の経営コンサルタントです。

徹底した整理整頓、とりわけ整頓においては、異常レベルだと自負するほどの
情熱をそそいでおり、圧巻の内容となっておりました。

職場の整理整頓は日常的なことですが、どんなことでも徹底すれば
そこから得られる教訓というのは、非常に大きな武器になるという事を学びました。

たかが整頓と思わず、ぜひ一度本気で取り組んでみて下さい。

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