終活

あした死んでもいい片づけ

生前整理や親の家の片づけなどに対して、どのような心構えでいればいいか

日常からその想定をしている方は、きっとそれほど多くはないでしょう。
人がいつ死ぬかなど、誰にもわかりません。
それが10年後なのか、もっと先のことなのか、、、

明日死ぬかもしれない

もしその日が明日だったら

ですが、もしその日が明日だったらどうしましょう。
家の片づけなど、誰かに残すことになりますよね。

一番身近な存在、家族に、大変な思いをさせてしまうことは出来る限り避けたい。
だったら万が一の明日に備え、今から片づけを始めてみませんか?

生前整理、あなたの身になにかあったら誰があなたの家を片づけるのか?

そんな問いかけから始まり、では実際にどうしたらいいのか、その答えに導いてくれる。
それが本書、「あした死んでもいい片づけ」なんです。

ごんおばちゃまさんは、関西在住の主婦

著者のごんおばちゃまさんは、関西在住の主婦の方です。
その傍ら、自身の体験に基づいたブログ「ごんおばちゃまの暮らし方」を書かれている、いわゆるブロガーでもあります。

同ブログは「片付けブログ」ランキングで1位を獲得、総アクセス数はなんと4000万件越えという、大人気ブログなんです。
「楽しく簡単な家事」をモットーに、ブログの読者とともに『片づけ隊』を結成し、培ったノウハウを伝える活動も行っています。
そんな著者が教えてくれる「あした死んでもいい片づけ」について、さっそく学んでいきましょう。

この本に興味がある方は画像をクリック(Amazonサイトに飛びます)

片づけとは頑張ることではなく、楽しい生活を送るための手段

冒頭、著者は「この本では若い人からお年寄りまで、自分がどうしたら生きやすくなるのかについて書いてます」と綴っています。
また、「片づけのノウハウについてもそうですが、それよりも「こんな気持ちで取り組んだら楽ですよ。」
「こんな考え方でいると幸せですよ」という想いを込めて書いた」とも。

楽しく幸せに生前整理と向き合う

つまり片づけとは頑張ることではなく、楽しい生活を送るための手段、ということです。
「片づけたい」という気持ちを大切にして、こつこつ少しずつ片づけることが、楽しく生きるコツなんですね。

大きく分けた6つの構成

そんな著者の想いがつまった本書は、大きく分けて6つの構成となります。

①今日から始める片づけ
②幸せになれる片づけの習慣
③親の家の片づけ
④持たない暮らし
⑤1日30分片づけ
⑥エンディングノート

今日から始める片づけ

それではまず、今日から始める片づけ、とはどういうことなのか。
先述しましたが、この本では明日もしものことがあってもいいように、という想いが根底にあります。

そこには若さなど関係ありません。
これはすなわち、片づけを始めるのに年齢は関係なく、いくつからでも始められるということです。

そして片づけ始めたら、家族にもどこに何があるかわかるようにする。
他人任せではなく、あなたが主導することが大事です。

つまり生前整理とは「自分で始めること」なのです。
しっかりとした人間関係を築き、心と体が健全なうちに、片づけを始めましょう。

幸せになれる片づけの習慣

次は幸せになれる片づけの習慣について。
著者は、「片づけられる幸せは、自分や家族の健康、住む家があることの感謝から生まれる」としています。

片付けできることに感謝する

健康な状態、そして毎日過ごす場所がなければ、片づけは出来ません。
その当たり前に感謝することが大事ということですね。

あらゆるときに「こうして出来ることが幸せ」と感じられれば、その暖かい気持ちは家族にも伝わります。
そして「しなくてはいけない」という義務ではなく、誰かのためにと思える幸せな仕事になるのです。

「片づけが出来ることを嬉しく思う」
そんな考え方が習慣化されれば、日々の片づけもまるで苦ではなくなることでしょう。

ここでは他にも、「片づけは毎日する」「優先順位を大切にする」など、
どんなことを習慣化すれば幸せになれるかが、具体的に書かれています。
ぜひ本書に目を通してみてください。

親の家の片づけ

次は親の家の片づけについて。
高齢となった親御さんが、自ら進んで片づけをすることは難しいかもしれません。

そんなとき、どんな心構えで親の家の片づけを行うべきなのか。
それがここでは分かりやすく書かれています。

親の家の片づけを通して学ぶこと

まず、親のモノは無理には捨てないこと。
無理やり片づけて、親子関係にヒビが入っては、お互い幸せにはなれません。

人によっては捨てることに罪悪感を感じたり、子どもからいろいろ言われることを嫌うプライドを持っていたりもします。
親御さんの気持ちを優先しながら、難色を示すようなら、引き出しの1つを片づける程度のお手伝いから始めてみましょう。

そして、言葉のひとつひとつに気をつけることも大切です。
親だからとなんでも言っていいわけではありません。
相手の身になって考えることが必要です。

親と子の絆を深めること、親との残りの時間を有意義に過ごすこと。
片づけをすることよりも、それがお互いの幸せなのではないでしょうか。

それでも親御さんが亡くなられたら、片づけをしなくてはなりません。
手伝ってくれる人がいないと、本当に苦労されることでしょう。

そして実際、あなたが親御さんの家の片づけで苦労されたなら、今度はそれを反面教師として自分の生前整理に活かさねばなりません。
残された家族に、同じ想いをさせないように。

もしお片づけにお悩みなら、この研究室チャンネルの運営会社アシストにご連絡ください。
説明欄にリンクを貼っておくので、お気軽にご相談いただければと思います。

持たない暮らし

次は持たない暮らしについてです。
ここではシンプルに暮らすことの意味が書かれているのですが
それとは別に、家が片づかない理由も記されています。

それはなぜなのか、、、ただ単にモノを持ちすぎているからです。
不要なモノがなければ、片づける必要がないのです。

持たない暮らしを心がける

昔と違い、モノで溢れた時代です。
気づけばモノのしまい場所もなく、モノがいつでも迷子です。

著者は本来「片づけベタな人はいない」と書いています。
「パズルのようにきれいに押入れに積み重ねる片づけでは、一生かかっても片づかない」とも。
自分の身になにかあったとき、残された人が苦労するのを避けるためにも、持たない選択をする必要があるのです。

1日30分の片づけ実践

次は1日30分の片づけ実践についてです。
ここでは著者流の片づけ方法を紹介してくれています。
それが、「いらないモノを抜いていくだけ」の片づけです。どういうことかと言うと

まず用途に合わせて袋や箱を用意する

用途別にいらないモノを分別して入れ、外へ出す

なんと以上です。
これをキッチンタイマーなどで30分計り、月曜から金曜まで指定された個所をやっていくだけ。

整理整頓は、全てが終わってからやるので、ずっと先になるとのこと。
この繰り返しをしていくだけで、今まで捨てられなかったモノがあっさりと捨てれるようになるのです。

これは、「毎回ここにあるけど使っていないモノ」を脳が理解するため。
今まで片づけられなかったわけではなく、脳がこの指令を出せなかっただけなので
繰り返し行うことで、だんだん出来るようになるのです。

注意点としては、必ず30分で終わらせること。
土日はやらずに家族と過ごすこと。
そして、続けること。

この抜く作業の他にも、とてもユニークな実践方法が書かれています。
本書で確認してみてください。

エンディングノート

最後は、エンディングノートについて。
エンディングノートとは、自分にもしものことがあったときのために、伝えておきたいことをまとめたノートです。

これは何も、高齢者だけに限ったものではありません。
死がいつどのような状態で訪れるかなど、誰にも分からないからです。

残された家族が困らないように、まとめておくことが大事なのです。
本書には何を書いておくべきか、著者の例が書いてあります。
参考にしてみてはいかがでしょうか。

研究結果

まとめ

さてここからは、研究結果についての発表です。
今回のお片付けの第一歩、それは、、、

親の家の状況を確認すること。

まず、親御さんが自ら生前整理をしているのかどうか。
しているのであれば進捗状況を確認してみましょう。

お住まいが近いのであれば、手伝ってあげるのもコミュニケーションになりますよね。
もし、まだ何もしていないのであれば、しっかりと相手の立場になりながら、片づけの話をしてみてもいいかもしれません。
どちらにせよ、先述したポイントを注意することが大切です。

そして親御さんの状況がわかったら、自分自身の「あした死んでもいい片づけ」をやってみましょう。
親の状況を確認したことで、それが自身の片づけにも活かされてくるはずです。

【YouTube】お片付け研究室チャンネル紹介

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