いつかっていつ使うの?使わない物を手放すには」
今回は「いつかっていつ使うの?使わない物を手放すには」というテーマについて、
辰巳渚さん著「「暮らす!」技術」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、いつかのためにと永遠に取ってある不要な物の手放し方について学ぶことができます。
突然ですが、豊かさを享受するために物を買ったのに、結局使うアテもないまま、物に暮らしを支配されている
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
今必要な物だけを手元に残すことで、物を管理するストレスから心を解放していくことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「暮らしの主導権を取り戻すこと」
一言でいうと「暮らしの主導権を取り戻すこと」です。
本書『「暮らす!」技術』の著者は、以前お片付け研究室でも取り上げた『「捨てる!」技術』の著者でもある、辰巳渚さん。
この『「暮らす!」技術』は『「捨てる!」技術』の続編とされる本です。
『「捨てる!」技術』では主に、身の回りを見直しいらないものを捨て、新しい生活を迎えましょう。
ということが書かれていました。
「暮らす!」技術では、いざその新しい生活を楽しく生きるためにどう過ごすべきか、が言及されています。
さて本書では現代の暮らしについて次のように分析されています。
戦前の日本人の生活は物が少なく、物を上手に使い切る知恵がなされていた。
しかし戦後、高度成長期以降の暮らしでは物をすぐ買えるし、自然と物が溜まっていきやすい。
そのようないきさつから、現代を生きる私たちの心の根底には
「勿体無い」や「物を大切に」という意識が根強く残っている、ということを辰巳さんは強く主張します。
物を大切にする姿勢は確かに大事です。
しかしその前提には取捨選別の主導権を手元に常におく状態が欠かせない、と辰巳さんは述べています。
なぜなら、たくさんの商品が出回る現代の暮らしのなかで、勧められるがままに物を買う。
それを繰り返しているうちは「物を大切にする」暮らしは実現できないからだといいます。
物を捨てるのは、あくまでも豊かな暮らしに近づくための方法の一つだと辰巳さん。
今回はモノに振り回されない暮らし、生き方についてさらにご紹介していきます。
ここでは 暮らしの主導権を取り戻すことについて
ポイントを3つに絞ってみました!
・捨て方のテクニックを知っておく
・一つ手に入れたい時は、一つ手放してから
・インデックス型人間になろう
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「捨て方のテクニックを知っておく」
まずはじめに「捨て方のテクニックを知っておく」について解説していきます。
溢れたものの管理に追われて困っているのであれば、やはり最初は手放すことから始めるしかありません。
前作タイトルから続く、捨てることの技術。
本書で紹介されているルールの一部を掻い摘んでご紹介すると、
次の3つに捨てる際の大きなポイントがあると受け取れました。
・見ないで捨てる
・捨てる期限を決める
・捨てる基準を決める
勿体無い、物を大切にと言われて育った日本人からすると、
見ないで、まだ使えそうな物を捨ててしまうのは心苦しいところ。
しかし、捨てるにあたっては、全てをゴミとして破棄する必要はありません。
物によっては次のような手段で手放すこともできます。
・リサイクルショップに持ちこむ
・フリマアプリを使う
・貰い手を探せる地元型サービスを使う
まず溢れるほどに物を持て余しているのであれば、
3つの捨て方のテクニックをそのまま真似してみてくださいね。
「一つ手に入れたい時は、一つ手放してから」
続いて「一つ手に入れたい時は、一つ手放してから」について解説していきます。
捨てることで物の量が減った。
しかしここで安心せず、今後また物で溢れかえらないためにも、
適量のもので抑えるための工夫が必要だと辰巳さん。
広告に勧められて買う習慣が抜けないまま。
それではいつまで経っても物の多い住まいに逆戻りするかもしれませんよね。
そんなとき、辰巳さんのおすすめは「ものの循環をイメージする」という方法。
これはつまり物の出し入れについてイメージが必要ということです。
物を取り出すときは基本的に次の2種類のアクションしかありません。
・しまってあるスペースから出す
・入れる
適量のもので抑えるために辰巳さんは
「しまうスペースをこれ以上増やす選択を行わない」ことを挙げています。
新しく入れたいものがあるならば、一つを手放す。
これは物だけでなく、例えば仕事や人間関係においても同じことが言えるとのこと。
新しい物を入れたいのであれば、空間的にも時間的にも、新しく確保する必要があります。
どうしても新しく手に入れたい物がある時は、すでにあるものを手放して、空間を確保しましょう。
「インデックス型人間になろう」
最後に「インデックス型人間になろう」について解説していきます。
インデックスとは和訳すると索引。
資料の見出しとして貼るアイテムもインデックスと呼びますよね。
辰巳さんは多くの情報と物に囲まれた現代に適応しやすい生き方をしている人に注目し、
「インデックス型人間」と名付けました。
それは言い換えれば、いつでも物や情報の索引から必要な物だけを手元に引いて使いこなせる人だといいます。
ものが少ない時代は、物を手にいれることが難しかったので困難に備えて物を溜め込みました。
しかしものが溢れる今の時代、
必要に応じて買ったり、個人がフリマサイトなどで物を売ったりすることが容易くなっています。
辰巳さんはこのことから、
手元にあるたくさんの物を整理する能力よりも、
頭の中に必要に応じて物を集める”インデックス”を作る能力が求められているのでは、と述べています。
その意味で、インデックスを作るための基礎となる経験や教養こそを個人がストックしなければならない、とのことです。
これは情報や物が手に入れやすいインフラが整った社会だからこそ叶う生き方ですね。
数量としての豊かさと精神的な豊かさは必ずしも比例しません。
頭の中にインデックスを持っておいて、普段は身軽に暮らすこと。
それが現代の豊かな暮らしと言えそうです。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「ものは「見ない」「期間」「基準」の捨て方で手放す」ということ
そして「便利なものに振り回されず、知識のインデックスを頭に貯める」ということでした。
冒頭では「暮らしの主導権」という言葉で紹介しましたが、
たくさんのものと広告で溢れる現代の暮らしは、普通に生きるだけでも強い信念が必要なのかもしれません。
絶えず便利な新商品の情報に踊らされて、言われるがままに買っていると、
いつまで経っても物に圧迫され貧しい暮らしから抜け出せませんよね。
だからこそ、自分の頭の中に「必要になったらこれを買えば良いや」と知識の索引、
つまりインデックスを増やしておけば十分ということです。
いつも所有していなくても、必要な時に頭の中の索引から必要な物の情報に辿り着けること。
そんなインデックス型人間になって身軽に暮らしていきたいですね。