「嫉妬や執着から心を解き放つ片付け術」
今回は「嫉妬や執着から心を解き放つ片付け術」というテーマについて、
ブルックス・パーマーさん著「心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、部屋を清めることで、心の不安を浄化することについて学ぶことができます。
突然ですが、身の回りでトラブルが重なり、
身の回りは散らかったまま、心のぐちゃぐちゃも落ち着かない。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
部屋の中を整えることで、心の不安やもやもやも浄化していくことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「心のガラクタを手放すこと」
一言でいうと「心のガラクタを手放すこと」です。
私達の暮らしにまつわる物事には限りがあります。
例えば
・時間
・持つことができる物
・暮らす部屋
これらは当然ですが限りがあって、無限ではありませんよね。
しかし限りがある器のなかで、現代人の生活には無駄なガラクタが満ちている。
本書の著者であるブルックス・パーマーさんはそのように問題提起します。
ちなみに、パーマーさんがここで示す「ガラクタ」とは
「何の約にも立たないのに、あなたがしがみついているもの」と定義します。
自分にとって必要でないはずなのに、
自分の心に不快感をもたらすにも関わらず、しがみついてしまう物や出来事の存在。
持てる物や時間には限りがあるにも関わらず、不要な物事が空間や時間を占めていると、
自分にとって必要な物を迎えるスペースが失われてしまいます。
心の中が不安や不満で満たされて、ごちゃごちゃと落ち着かない状態でもがいている。
そんな時は次のことをおこなうタイミングが来たのだとパーマーさんは主張します。
・部屋を整えることで、自分にとってのガラクタを手放す
・必要なものを見つめ直す
今回はパーマーさんが提案する心の浄化方法についてさらにご紹介していきます。
ここでは 心のガラクタを手放すことについて
ポイントを3つに絞ってみました!
・家の中を冷蔵庫と仮定する
・心休まる寝室を取り戻す
・”良い結果”をイメージして、心のガラクタを手放す
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「家の中を冷蔵庫と仮定する」
まずはじめに「家の中を冷蔵庫と仮定する」について解説していきます。
ここでご紹介するのは本書で取り上げられている考え方です。
ぜひ一緒に想像してみてくださいね。
著者のパーマーさんはまず部屋と心の中のガラクタを手放すために、
「お家を冷蔵庫の中身と仮定」してみることをおすすめしています。
ポイントは目に見えて腐ってしまうことがない家具や生活雑貨ですが、
物にも賞味期限があるのだと認識することだといいます。
例えば冷蔵庫の中を快適に保ちたいと考えた場合。
腐ったものを入れっぱなしにすることはありませんね。
では部屋の中も冷蔵庫のようなものだと仮定した場合。
使わないまま長年放置されている、賞味期限切れのアイテムが空間を占領してはいませんか?
使わなくなり、心や生活の質を向上させてくれないアイテムをまずは手放しましょう。
部屋に新鮮な空気が取り戻されて、占領されていた空間が手元に戻ってくるきっかけになることです。
「心休まる寝室を取り戻す」
続いて「心休まる寝室を取り戻す」について解説していきます。
本書では、空間やアイテムごとに、ガラクタの手放し方について紹介されていますが、
その中から今回は「寝室」について注目してみました。
寝室とは、ぐちゃぐちゃな心を浄化するために特に重要な空間である、とパーマーさんは主張しています。
何も考えずボーッと過ごしているつもりの休息時間でも、
私達の脳はいつも目に入ってきた情報をキャッチして頭のなかで処理しています。
よって、休息のために一日の終わりの時間を迎える寝室がごちゃごちゃと散らかった状態であれば、
常に物たちが発する情報から離れられず、身体が休息モードへ移行できなくなるのです。
ぐっすり休むためにも、
パーマーさんが提案する寝室の片付けとは次のような方法が挙げられます。
・必要なアイテム以外のものは、一旦他の部屋へ全て運び出す
・寝室ではない別の部屋で取捨選択する
モノの選択の仕方は、先ほど「部屋を冷蔵庫に例える」の考え方でお伝えしたとおりです。
例えばお金を奮発して買ったアイテムでも、
長年使わないまま新鮮さを失っているのであれば潔く手放します。
もし寝る前に読みたい、書きたいと寝室に持ち込んだ本や書類が山積みになるのであれば、
例えば週末にリセットするようなイベントを作ることがおすすめです。
寝るため、休息を取るために必要な物だけを残し、寝る場所の周りはスッキリ整えておきましょう。
「”良い結果”をイメージして、心のガラクタを手放す」
最後に「”良い結果”をイメージして、心のガラクタを手放す」について解説していきます。
先ほどまでは「形ある物」を手放す考え方をご紹介しました。
しかし根本的な考え方が変わらない限りは、
一度捨てても、結局また溜め込むというループからは抜け出せません。
物と共に心のモヤモヤを抱え込む傾向が強い人は、
日頃からネガティブな感情が強いのではないかとパーマーさんは語ります。
言われてみると世の中の広告はよくできているもので、
「困った時に」
「もしものときに」
心が弱っているときこそ、目に飛び込んできます。
そして
「この商品を手に入れないと、もしもの時に困りますよ」
と不安を煽り、消費者の心へ潜り込む。そのような仕掛けになっています。
しかし、私達の脳は「これをするな」と否定形の命令を送る構造に適していないのだといいます。
「これをするな」と伝えたいのにもかかわらず
「もしも、そうしてしまった時起こる最悪の事態 が頭の中で再生されて、
ネガティブな事態だけが伝達されてしまうのです。
例えば「これは買わないで!」と脳に命令しても、
「買ったら損するかも」という想像はできますが、
「買う」という行動自体をストップする命令にはなりにくいということですね。
つまり「困りごとに遭遇しないために」と備えようと連想すればするほど、
なりたくない方向へ自身を導いてしまう傾向があるのです。
パーマーさんが提案するのは、
そのような脳の構造を理解し、日頃からポジティブな結果をイメージする訓練を取り入れることです。
例えば次のようにポジティブに置き換えてみましょう。
・「遅刻するな」は「時間通りに行こう」とイメージする
・「失敗しないように」は「こんな方法で成功を目指そう」とイメージする
このように考え方をネガティブからポジティブへシフトチェンジすることで、
「もしものために」「いつか使うから」と溜め込む癖も徐々に解消されていくでしょう。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「部屋に必要なアイテムだけ残す習慣をつける」ということ
そして「”しない”ではなく”こうしよう”と考える癖をつける」ということでした。
自分の部屋は心を写す。
こちらのチャンネルでも何度かお伝えしていることですが、
今回本書からはモノの新鮮さが大事ということだと受け取れました。
冷蔵庫の例はなかなか斬新な発想ですが、使っていないものというのは見かけが腐っていなくても、
使っていないという事実が腐らせてしまっているようなものです。
たまに自分の部屋を振り返って見て、
あ、散らかっているなと思ったら心の不安を問いかけてみる、
そしてお片付けに励んでみるのもいいかもしれませんね。