「片付けにつまずく人が見直すべきこと」
今回は「片付けにつまずく人が見直すべきこと」というテーマについて、
小西紗代さん著「さよさんの「物の減らし方」事典」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、片付け苦手な方がはじめにおこなってほしいことについて学ぶことができます。
突然ですが、片付けても片付けてもちっとも家が綺麗にならない。何が原因か自分でもわからない。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
片付けが苦手でも目指すべき片付けのビジョンが明確になっていくことでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「メンタル面から片付けのスタート地点を整える」
一言でいうと「メンタル面から片付けのスタート地点を整える」です。
著者の小西さんは整理収納アドバイザーとして活躍し、片付けや収納に関する著書をいくつも出版されている方です。
片付けというと「捨てる」「手放す」といったイメージが強く、心が痛みますよね。
大抵の人が物を手放すことを避けたくなるのは至極当然のことです。
そこで小西さんのおすすめは、片付けの前に自分がなぜ片付けできないのか、その原因を一度じっくりと考えてみることだといいます。
片付けに心の痛みはつきものですが、物を手放した後の生活は家の空間が広くなり、日々の家事に取られる時間を減らすことができます。
小西さんおすすめの片付け方法や心との向き合い方を知ることによって、自分に合った片付けのゴールを見出していきましょう。
ここでは片付けのスタート地点で見直したいことについて
ポイントを3つに絞ってみました!"
・片付けできない原因を探る
・時間と範囲を決める
・未来をゴールに
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「片付けできない原因を探る」
まずはじめに「片付けできない原因を探る」について解説していきます。
片付けできない原因は物が増え続けていつの間にか溜め込んでしまったり、
不安症であったりと人によって様々です。
実際様々な理由から片付けできない人は物を手放せなくなると小西さんは主張します。
ここでは、本書で紹介されている物を手放せない具体的な理由3つ、また小西さん流の解決への考え方を取り上げます。
1. 「まだ使えるから」「子供に残したいから」
今の自分が使わないのに、先の読めない未来や物のための場所を確保しておくのはナンセンスだと小西さんは述べています。
特に子供や人に譲りたいと考える場合、自分の価値観と他者の価値観が同じとも限りません。
譲る前にその人の意見も聞いてみてください。
2. 「手放して後悔したくない」
後悔するという未来も本当に訪れるかは分かりません。
そのような場合、小西さんとしては勇気を出して手放してみることだと提唱しています。
もし処分後に必要になったときには、自分の見極め不足だったと割り切って、
次に片付けをする際の新たな判断材料として生かしていくようにしましょう。
3. 「お気に入り、高価だったから」
いくらお気に入りや高価な物でも使っていないのであれば持っていないのと同じだと小西さんは述べています。
日常で使う、あるいは思い出の品としてしっかり保管しましょう。
高価な物については、単に物の値段ではなく、
今の自分にとってどれほど価値がある物なのかを考えて、要か不要か判断するようにしてください。
以上、片付けできない理由と小西さん流の解決方法についてみてきました。
小西さんは”物を整理すること=捨てる・手放すではない”と本書の中で繰り返し述べています。
自分にとって本当に必要なもの・大切なものを見極めることが、片付けの一番の目的なのです。
「時間と範囲を決める」
続いて「時間と範囲を決める」について解説していきます。
片付けを始めようと意気込んでみたものの、
物をあちこち広げてしまい、作業が余計に難航してしまった経験はありませんか?
整理収納アドバイザーである小西さんは数々の片付けの現場に携わってきました。
そんな小西さんは片付けを始める前にある2つのことを決めるといいます。
それは「時間」と「範囲」です。
どういうことかそれぞれ見ていきましょう。
・時間
片付けを始める前に制限時間を決め、作業が途中でも時間が来たら終わらせます。
時間は15分、1時間、自分の都合に合わせてもらって大丈夫とのこと。短時間でも構いません。
特に家の物を減らすときにはこのような制限時間を設けることが有効だということです。
・範囲
年に一、二度の大片付けには、時間をかけて一か所集中で取り組むと作業が一気に進みます。
しかし、「今回の片付けはクローゼットに集中しよう」など大がかりな片付けとなると、
自分が納得いかない限り終わりがありません。
時間がかかることで疲れやすい、またモチベーションも下がりやすくなります。
これでは制限時間を設けるよりも難易度がだいぶ高くなるでしょう。
そこで、小西さんのおすすめは、”クローゼットや押し入れのような大掛かりな範囲”ではなく”箱の整理”からおこなうということ。
これは、例えば筆箱・裁縫箱・コスメボックス・ジュエリーボックスが該当します。
小さなスペースである箱は短時間で整理でき、すぐ綺麗になることで次もまたやってみたいという気持ちが生まれます。
小西さんはこの小さな成功体験を着実に積み重ねることで、判断力が身につき、自分なりに整理や収納のコツがわかっていくと主張しています。
以上、時間と範囲の決め方をみてきました。
それでも一度に両方の制限を抱えるのが厳しいという場合、まずはどちらか一つに決めることがおすすめです。
片づけの達成感を得る。この小さな経験を沢山積み、片付けとは爽快なものだと頭に覚え込ませることが大切です。"
「未来をゴールに」
最後に「未来をゴールに」について解説していきます。
片付けもマラソンと同じでゴールが分からなければ頑張りようがありませんよね。
このような場合は、自分自身がなりたいと思う未来をゴールにすればいい、小西さんはそのように提唱しています。
ここでは本書で紹介されている、未来を思い描くにあたって必要な2つのポイントを取り上げていきます。
1. ゴールの日を決める
先ほど片付けの前に時間を決めると述べましたが、
片付け全体にも期限を決めることはモチベーション向上に繋がると小西さんは主張しています。
例えば紙に書く行為は行動しやすくなると言われていますので、
目標を紙に書いて期限まで貼っておくのもいいでしょう。
2. なりたい生活をゴールにする
自分がしたい暮らしとはどのようなものか、具体的に妄想してみることが大事だと小西さんは述べています。
そして思い描いたその生活がゴールになるように片付けを進めていくのです。
もし何も浮かばない場合は、小西さんが掲げる次の4つの質問に答えてみましょう。
Q1 物が沢山ある生活のメリットは何ですか?
Q2 物が沢山ある生活のデメリットは何ですか
Q3 休日はどんな風に過ごしたいですか?現状ではなく理想を答えてください
Q4 快適な家になった後のインテリアのテイストは何にしますか?
このように具体的に理想を思い描くことであなたにとっての片付けのゴールは設定できるといいます。
理想の姿を、理想の暮らしを思い描けたら実際に行動に移してみてくださいね。"
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「物を手放せない場合、未来に残す必要があるのか考える」ということ
次に「制限時間と小さく範囲を決めてから片付けを開始する」ということ
そして「片付けのゴールは自分の理想をイメージすることから」ということでした。
今回は特に片付けのスタート地点に焦点をあててご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
どれも当たり前のように聞こえるけど、いざ取り掛かるとなると難しいものですよね。
難しく感じるのは、つまり片付けのハードルを自分であげてしまうことでしょう。
制限時間や範囲などハードルをさげて、小さく継続していく、そのように片付けのゴールを目指していきたいですね。