「収納が少ない問題を解決する」
今回は「収納が少ない問題を解決する」というテーマについて、
おさめますよさん著「収納が、ない!」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、どんな家にも応用できる収納術について学ぶことができます。
突然ですが、収納が欲しいのに賃貸だから家をいじれない、スペースが足りない・・
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
各々の家事情にあった収納問題を解決するヒントを得ることができるでしょう。
「収納の考え方を変えること」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「収納の考え方を変えること」です。
本書の著者・おさめますよさんは、自称、世界で3番目にズボラというほど片付けが苦手。
ズボラでも片付く解決策を見出したいと、
収納ライターの道を切り開いていったのだそうです。
おさめさんはこれまで1000件にも及ぶ取材をこなし、
ライター、編集者として多くの雑誌・書籍で収納・家事に関する企画をこなしてきました。
取材する中で特に多かったのは、収納が少ない、備え付けの収納が不便!という悩みの声でした。
おさめさんはそのような悩みには「収納の考え方を変えること」という提案をしています。
持ち家をリノベーションしない限り、スペースそのものを変えるのは難しいところ。
しかし、そのスペースをどう使い生かすのか、考えるのはあなた次第となります。
本書では主に8人の収納がない!問題を解決する事例が取り上げられています。
ここではそのうち3人の事例から
収納の考え方を変える方法についてポイントを3つに絞ってみました!
・場所にとらわれない
・古さに縛られない
・”置く技”を習得する
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「場所にとらわれない」
まずはじめに「場所にとらわれない」について解説していきます。
ここでは「欲しい場所に収納がない!」問題を解決した手塚さん一家の例に注目してみます。
手塚さん一家は都心によくあるタイプのタワーマンションに住んでいます。
細やかな収納プランが施されたマンションですが、
家族構成などによって絶妙に使いたい収納が変わって来るので、
そのままの収納では使いづらかったのだそうです。
手塚さんは次のように語りました。
「例えば子供スペースの収納に子供の着替えを置きたいのに、
場所が悪くてわざわざクローゼットまで取りに行くのが面倒で。
あとは、家族4人分の衣類を収めるにはクローゼットが小さすぎたり。
私たちの暮らしに収納があっていなかったんです」
そんな手塚さんでしたが、
部屋ごとに用意されている収納の役割について、
この際、思い切って従来の考えを捨ててみることにしました。
例えば、リネン庫にある収納は一見、タオルを入れるべきと思ってしまいます。
しかし、ここで一度、収納を単なる四角いスペースと捉えて、
何を入れるかは自分の家族の動線を考慮して自分で考えるのです。
手塚さんの場合は、子供服を洗面所のリネン庫に移しました。
そして、着替えから洗顔まで、
一箇所で子供の朝の身支度が終えられる収納動線を作り上げたのです。
このように、固定概念を捨てて、自由な発想で収納を編集してみると、
同じスペースでもより効率的に使える収納を整えられるのではないでしょうか?
「古さに縛られない」
続いて「古さに縛られない」について解説していきます。
ここでは「古い形式の収納が使えなかった問題」について中田さんご一家の例に注目してみました。
中田さんご家族はいわゆる転勤族で築42年の社宅暮らしをしています。
家の収納は絵に描いたような昭和式で、例えばキッチンは懐かしい開き戸タイプ。
他にも押入れや天袋など「広くて深い」収納ばかりで、悩まされていたのだそうです。
広くて深い収納は、扉を開けるとズドーンと広い空間。
何かで仕切らないとうまく収納できないし、服を綺麗に吊るすには長さが足りない。
収納スペースはたっぷりあるのに活用できない現実にジレンマを抱えたのだといいます。
そこで中田さんは、収納を中と外に分けて使うことに切り替えました。
広くて深い、押入れ収納の活用は、一旦ストップ。
まず日々の生活で頻繁に使う家族の荷物は、
押入れの外に収納スペースを増設したのだといいます。
例えば、引き出しケースやハンガーラックなど、据え置きできる収納ケースを組み合わせて、
子供部屋や寝室に置いて、家族が誰でも取り出しやすい空間へ変化させました。
そして、使いこなせなかった押入れは、
滅多に使わない季節ものの家電や家具をしまうスペースに。
頻繁に取り出すものでないため、押入れの外と中で使い分けることで、
どちらの収納も機能する状態になったのだといいます。
あると使わなければもったいないように感じる備え付け収納ですが、
不便なまま使い続けるのもストレスの種。
思い切って外に増設する選択肢も視野に入れてみましょう。
「”置く技”を習得する」
最後に「”置く技”を習得する」について解説していきます。
ここでは「賃貸暮らしのため、棚ひとつ勝手につけられない問題」について林さん一家の例に注目してみました。
林さん家族が住む家は昭和の面影を残す団地の一角にあります。
林さんは次のように語ります。
「絶対に釘を打てないので選択肢が限られていました。
置くか引っ掛けるか、我が家は転勤族で、大きな家具を持ちたくなかったので、
まずは持っているもので補って、足りないものは小さな収納用品をひとつずつ買い足して解決しました」
そこで林さんの解決策は
家族のライフスタイルに基づいた動線に合わせて、
ふさわしい場所に置き型収納を設置すること。
転勤を繰り返す中でそれが技として身についたのだそうです。
また林さんの収納を選ぶポイントとして
「使用するボックスは、不透明で中身が見えにくいものを選ぶ」ことを挙げています。
すると、ごちゃごちゃした印象にならず、すっきりと収納がまとまります。
このような収納をいじれない問題は一見、賃貸住宅だけの問題のように思えます。
しかし実際、持ち家一軒家であっても無関係なテーマでは決してないのです。
例えば子供が小学生のうちに建てた一軒家。
15年も建てばそこに住んでいる家族の人数も
ライフスタイルも大きく変化してきます。
もともとあった場所の収納のままで完璧!とはなかなかいかないものです。
家事の動線や行動・ライフスタイルに応じた収納の仕方を取り入れてみましょう。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「場所の概念を気にせずに収納してみる」ということ
そして「使いづらい収納場所には外に収納を増設してみる」ということ
最後に「釘一つ打てない家では置き型収納を置いてみる」ということでした。
家は住んでいる家族のライフステージに応じて、その役割が変化して行くものです。
だからこそ、ライフスタイルに応じて収納も見直す機会があると、
格段に効率的な家事動線が作れます。
その時に、本書で紹介されているような収納の選択肢と技を知っておくことも、
収納がない!問題に対峙する大きな強みとなるはずです。
本書では、間取りや収納が写真付きで詳しく解説されています。
この動画のお悩みに共感された方は、ぜひ本書をもとに収納を考えて見てくださいね。