８秒で幸せをつかむ「片づけ力」

「 片づけをスタートのきっかけにしてみよう 」

今回は「片づけをスタートのきっかけにしてみよう 」というテーマについて、
大津たまみさん著「８秒で幸せをつかむ「片づけ力」」をもとに考察していきます。

この動画を見ることによって、片づけがなぜ人生を好転させると言われているのか
について学ぶことができます！

突然ですが、なかなか片づけが身につかない。片付けで人生がうまくいくなんて思えない。
と悩んでいる方がいたら、あなたはなんとアドバイスしてあげますか？

辞書で引けば、「片づけ」とは「散らばったモノを整理する」と書かれています。
単純に考えれば、それがなぜ人生を左右するの？と思うかもしれません。

ですが、片づけには確かに人生を左右する力が秘められています。
それは、そのプロセスにおいて自分と向き合うことになるからです。

今回ご紹介することを実践していただくと、
片づけが出来るようになると、自分自身に対峙する力が身につく。
という学びを得られることでしょう。

「モノを片付けていく過程で思考も整理されていく」

それでは具体的な方法を解説していきます。

一言でいうと「モノを片付けていく過程で思考も整理されていく」です。

物というのは、人間の思考の出口にあります。

いわばアウトプットされたものになります。
それはつまり、頭の中で考えたことが、モノに反映されて表に出てくるのです。

頭の中がごちゃごちゃしている状態だと、身の回りもゴチャゴチャになってしまいます。
片づけは、まず頭の中を整理することが大切なのです。

ここでは、片付けがどのように自分自身に作用していくのか
3つのポイントに絞ってご紹介していきます。

１．どうして片づけられないのか？
２．片づけることが、スタートになる
３．片づけるとどんないい事が起こるか考える

ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。

１．どうして片づけられないのか？

まずはじめに「１．どうして片づけられないのか？」について解説していきます。

今の時代は、モノも情報も溢れかえっています。

何も考えないで、自然に入る分だけ無防備に取り込んでいたら、
部屋も頭の中もいつも混沌とした状態になってしまいます。

混乱した頭では、何が大切なのか優先順位を付けることが出来ず
全部大切、全部大事になってしまい、結果、散らかった部屋となって現れるのです。

片づけが出来ない人には、共通して言えることがいくつかありますが
その一つは、根が優しく性格がいい人が多いという事です。

すべてを大切にするあまり、何が一番大切なのかが分からなくなってしまいます。

物事に対しても、誰かに勧められては、あれこれ手を出して
何に時間を使えばいいのか分からなくなり、混乱し、いつも忙しくしては
全てが中途半端に終わってしまうのです。

片づけが出来なくなってしまうきっかけは、とても些細なことです。
最初からゴミ屋敷だったところに住む人はそうそういるモノではないでしょう。

どんな人でも、始めはちょっと散らかった程度のはずです。

それが、いつの間にか手のつけられない量になり、ある日を境に許容量を超え
「ここまでなったら、もういいや」と片付けそのものを諦めてしまうのです。

片づけが出来るタイプの人は、この一定量を超えることがありません。
それは常に片づけているからというよりは、自分とうまく付き合えているからです。

どんなことも、ある程度ラフに考えて物事を割り切れるため、いい意味で完璧を求めていません。

自分はこれで十分満足。と自分自身の抱えられる量を理解しているので、
それを超えた事態が訪れた時、意識的に片づけることが出来るのです。

意外かもしれませんが
片づけが出来ない人の方が、けっこう完璧主義な方が多かったりします。

何事も完璧を求めるがゆえに、たくさんのモノを抱え身動きが取れなくなってしまうのです。

また、片づけをするには、本当に多くのエネルギーが必要になります。

それは自分の見たくないものをたくさん見ることになるからです。

片づけには、そもそも「欲」の実現を伴いません。

ですから、片づけは「したくない」がスタートなのです。

したくないことをやるには、やはり相応の力を必要としますので
人間としての力が衰えていると、途端に片付けが出来なくなってしまうのです。

２．片づけることが、スタートになる

続いて「２．片づけることが、スタートになる」について解説していきます。

家を建てる際、最初に行うのは土台造りです。

しっかりと安定した土台が無ければ、きちんとした家を建てることはできないでしょう。

これは片づけや人生においても同じことが言えます。

夢や目標を持っても、達成する前に道半ばで諦めてしまうのは、その人自身が悪いわけでなく
「自分自身」という土台がしっかりしていないからです。

片づけが身につく過程では、土台である自分自身をきちんと知ることが出来ます。

それは、自分が関わってきたものを改めて一つ一つ見つめ直すことが、自分の棚卸になるからです。

何が自分の人生にとって大切なのかを考え、頭の中で整理していくことで、
決断力が磨かれ、判断力が身につきます。

本当に大事にしたいこと・大切にしたいことが決まると、余計なモノに余分なお金も使わなければ
余分な事に時間も使わなくなるのです。

そして、必要のないものを手放す作業を通じて、感謝の心が生まれます。

「今までありがとう」という思いでモノとの別れを繰り返すうちに
自分はたくさんのモノに支えられてきたと感じることが出来るようになるのです。

　人が社会で生きていく以上、一人で生きていくことはできません。

人とのかかわりにおいて、感謝の気持ちはとても大切です。
自分をよく知れば、なおさらそれを感じることが出来ると思います。

片づけを通じて、幸せを感じられる感度が上がったのだと実感するでしょう。

現状が好転すれば、未来にも目を向けられるようになります。
夢をかなえるためには、やはり自分を好きになって自信を持つことが必要です。

散らかった部屋で引きこもっているうちには、持てなかった自信も
一つ一つを自分の力で片づけていくうちに、自然と身につきます。

片づけというのは、単なるごみの処分ではありません。
自分自身を見つめ直し、未来を見据える力を与えてくれる
夢への第一歩になるのです。

３．片づけるとどんないい事が起こるか考える

最後に「３．片づけるとどんないい事が起こるか考える」について解説していきます。

片づけをしようとすると、どんな言葉が思い浮かぶでしょうか。

「面倒くさいなぁ」「やりたくないなぁ」「今度にしようかなぁ」

こうした言葉が浮かんだ瞬間から、心はマイナスモードに突入してしまいます。

片づけの行動を起こす前に必要なこと。それは、頭の中を整理するという事です。
整理して「頭の中をポジティブモード」に切り替えることです。

方法はシンプルです。

片づけが出来た時のメリットをひたすら思い描くのです。
部屋が片付いたときに、自分にとってどんなプラス効果があるかを挙げてみましょう。

・キレイになっている部屋は落ち着く
・探し物の時間が少なくなって時間が出来る
・イライラしなくなる
・部屋が汚いことが原因の体調不良がなくなる
・どこに何があるか把握できる

このように挙げたメリットは基本的に5つのカテゴリーに当てはめられます。

・時間的なメリット
・精神的なメリット
・経済的なメリット
・健康上のメリット
・コミュニケーションのメリット

片づけをする上で忘れてはいけないのは、このメリットがある！という事なのです。

やりたくない気持ちをメリットが上回った時、人は進んでそれをやるようになります。

片づけはマラソンに例えられます。途中息切れしたり、やめたくなってしまうこともあるでしょう。

そんな時は、「何のために片づけるのか？」ということが明確であればあるほど
継続する力になってくれるのです。

片づけが出来ないことで起こる嫌なことは、片付けが出来るようになれば
全てがあっという間に良い方向へと転換していきます。

それは決して難しいことではありません。

順を追って一つ一つ整理していけば、いつか必ず理想のおへやになります。

まず自分には、どんなメリットがあるのか思い描くところから始めてみましょう。

【まとめ】

では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます！

まず「モノも頭の中もゴチャゴチャしていては優先順位が分からなくなってしまう」ということ
そして「片づけを通して今の自分を知ることで、未来にも目が向けられるようになる」ということ
最後に「片づけは、まずメリットを思い描くことから始めよう」ということでした。

片づけは、自分自身を知る最高のツールだということを学びました。

自分は何を大切にしているのか。未来に何を求めているのか。
片づけを通してモノが教えてくれます。

幸せを何から感じるかは人それぞれあるでしょう。

ですが、幸せを感じる神経は誰しもみな、自分の中に持っているものです。

その感度が高ければ高いほど、人生が豊かだと実感できますし
片づけには、その感度を引き上げる力があると著者の大津さんは断言しています。

もし今、散らかった部屋で色々と悩みを抱えてしまっているなら
ぜひ一か所からでもいいので、片づけを試してみて下さい。

きっと、人生が好転するきっかけになる事でしょう。