片付け

片づけない技術

「 あえて片づけない事で能力を発揮する人がいることを知ろう」

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突然ですが、片づけの際は自分はこれがベストと思った状態にしてるのに、人が見ると全然片付いていない!と怒られてしまう。

そのように悩んでる方がいたら
あなたはなんとアドバイスしてあげますか?

世間一般では、 お部屋やデスクまわりはキッチリと整理整頓されているのがベスト!というのは
もはや常識のように語られています。

ですが、それは本当にすべての人に当てはまるのでしょうか?
自分は乱雑な状態の方が落ち着く。そう思っている方はいらっしゃいませんか?

実は片づけない事や物がある事で、逆にやる気や効率が上がるという人も世の中にはいるのです。
これを本書では「乱雑適性」と呼んでいます。

アインシュタイン、M・ザッカーバーグ、ホーキング博士やキング牧師など
片づけられない人で偉業をなした人はたくさんいます。

あなたも、もしかしたら
自分の好きなように乱雑な机にしたら、何かが目覚めるかもしれません。

今回ご紹介することを実践していただくと、
片づけなければいけないという固定観念を捨てる事で、自分の適性環境を見つめ直すことが出来る。
という学びを得られることでしょう。

それでは具体的な方法を解説していきます。

きれいか、きたないか?という考えを外して、自分にとってプラス因子かマイナス因子かを考える。

一言でいうと「きれいか、きたないか?という考えを外して、自分にとってプラス因子かマイナス因子かを考える。」です。

片づけが苦手な人にとっては片づけは重労働です。

乱雑な状態でも力を発揮できるタイプの方は、片づけに費やす精神的エネルギーや負担を減らし
気持ち的に元気な状態をキープする事で効率や持続力をアップさせる事ができるのです。

それは乱雑さの中に一定のパターンがあり
きれいか、きたないかという見た目からでは分からない要素で成り立っています。

ここでは、「乱雑適性」を知る為のポイントを主に3つにまとめてみました。

1.かたづけられない=ダメ人間、ではない
2.片づけない技術って何?
3.机や部屋に「前回までのセーブデータ」を残す

ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。

1.かたづけられない=ダメ人間、ではない

まずはじめに「1.かたづけられない=ダメ人間、ではない」について解説していきます。

人間はまわりの環境、特に視覚から大きな影響を受けます。
自分のやる気が出たり、作業がはかどるように作業場の環境を整える事はとても大事です。

大切なのは、プラス因子(作業にプラス)・0因子(影響なし)・マイナス因子(妨げになる、やる気が下がる)の3つの軸で考える事。

必要な物まで片づけるのではなく、人それぞれプラス因子だけで構成された空間を作ることです。
これは「因子」なのでモノだけではなく状態も含まれ、何もない状態も因子となります。

ここで注意したいのはプラス因子と整理整頓は一致するとは限らないという点です。

キレイな机なのにやる気がでない、散らかっていてもやる気がでる。
これは整理整頓とプラス因子のミスマッチによって起きています。

自分にとってのプラス因子は何なのか?を理解する事が大事で、
人によっては散らかった書類も自分の努力の跡としてプラス因子になりえるのです。

人によっては、乱雑な状態が作業効率の面でプラスに働くこともあります。

机が汚い、部屋が散らかっているなどは、一般的にいえば叱られる原因となりますが
「乱雑適性」の人に無理やり片づけさせるというのは、言ってみれば、
野球の才能がある人に、無理やり茶道の道を強要させるようなもの。

最低限の整理整頓は必要ですが、
最もやる気の出せる環境というものは、人によってまったく違うのだという事をよく理解しましょう。

2.片づけない技術って何?

続いて「2.片づけない技術って何?」について解説していきます。

人間としての能力と、片づけの才能は全く別の話。

片づけが苦手な人にも優秀な人は多く
片づけが得意だからといって必ず成功するわけではありません。

「片づけない技術」とは片づけられないのが技術と開き直るのではなく、
片づけない事を逆手に取り、片づけの上手な人よりも高い能力を発揮できる場を作る技術です。

片づけは上手な方が良いに決まっているという先入観がありますが
乱雑な方が能力を発揮できるパターンもあり、それはつまり才能と言えます。

無理に片づけようとしてはいけないのです。

では、そのような片づけない特性、「乱雑特性」を持った人たちは
どのように作業空間をアレンジしているのでしょうか?

その基本は「自分にとって必要なもの」をそばに置く。です。

必要なものというのは実用的な事だけではなく、好きか嫌いかなど精神面の要素を含めます。

作業に必要が無くてもお気に入りであれば、片付けずに置きっぱなしにします。
配置もきれいである必要がなく、箱庭的な感覚で好きに置きます。

他人から見たらただのゴチャゴチャに見えても
本人がその乱雑さに心地よさがあれば、それがベストな環境なのです。

これは感覚としてはアートに近いのかもしれませんね。

3.机や部屋に「前回までのセーブデータ」を残す

最後に「3.机や部屋に「前回までのセーブデータ」を残す」について解説していきます。

ここでは「片づけない」ことと「ゲーム」の共通性についてお話します。

「乱雑特性」の人は机や部屋を片づけない事で1つのメリットを得ています。
それは作業場に「前回までのセーブデータ」を残しているという点です。

セーブデータというのは主にゲームで使われる経過記録を指す言葉です。

自分の作業机や作業部屋を、いちいち片づけるのではなく
あえてそのままの状態にして「残す」。

するとその場所にセーブデータが生まれ
翌日になっても「よし!続きをやるぞ」という思考が生まれるのです。

書類を散らかしたままにしていたり、参考資料が山積みになっていることが
その人の「セーブデータ」の役割を果たしていることもあります。

続きがあるという一目でわかる状況が、やる気につながるのですね。

このように「乱雑特性」の人は
「自分らしさ」の際立つ見た目の作業場をつくり
環境を力に変換します。

とにかく一日の作業が終わったら、片づけるのではなく、むしろ
自分らしさを誇張してから帰る。ということを
試してみるのもアリかもしれませんね。

【まとめ】

では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!

まず「整理整頓が出来なくても乱雑さの中で力を発揮するタイプもいる」ということ
そして「「乱雑特性」の人はとにかくお気に入りに囲まれている事が最善環境になりえる」ということ
最後に「あえて作業の痕跡を残すことで、翌日のやる気につながることもある」ということでした。

片づけない事で逆にやる気が引き出される人もいる。
多くの方が目からうろこだったのではないでしょうか?

本書の終わりには
「片づけられない」ことを悩んでいる人が多くいるが、それは決してダメ人間の象徴ではなく
乱雑さの中で力を発揮する才能の場合がある。

その人が最も良いと思う環境を作るべきだと訴えています。

「整頓が向いている人」「乱雑が向いている人」という2パターンがあるのなら
いちど一般常識にとらわれず、思い切って乱雑な作業場にしてみたら
意外な効果があるかもしれませんね。

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