「無駄に買い込まないすっきり冷蔵庫」
今回は「無駄に買い込まないすっきり冷蔵庫」というテーマについて、
中野佐和子(なかの・さわこ)さん著「冷蔵庫から始まる残さない暮らし」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、使いやすくすっきりとした冷蔵庫について学ぶことができます。
突然ですが、冷蔵庫の中がいつもパンパン。
とにかくたくさん買い込むから、何が入ってるのか、いまいち把握できていない。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
冷蔵庫の中を管理して、食材を無駄にしないことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「理想の冷蔵庫は奥まで見渡せること」
一言でいうと「理想の冷蔵庫は奥まで見渡せること」です。
著者の中野さんは料理研究家として活躍されている方です。
本書の執筆当時、中野さんは50代後半で、
子育ても落ち着いて、ご主人と二人で生活を送っていました。
さて、本書のテーマでもある冷蔵庫についてですが、
中野さんがプライベートで使用している冷蔵庫は、
料理研究家であるにもかかわらず、いつも閑散としているそうです。
中野さんのこのスカスカな冷蔵庫は意図的にそうしたわけではなく、
・年とともに好きな物が変化した
・子育てが落ち着いた
・健康面から食生活を見直した
このような理由で無駄がそぎ落とされたのだと、中野さんは分析しています。
今回は冷蔵庫を 奥まで見渡せるぐらい整理するためには、どのような無駄をそぎ落とす必要があるのか、
中野さんのやり方をご紹介していきます。
ここでは冷蔵庫の無駄をそぎ落とす方法について
ポイントを3つに絞ってみました!
・使い切れないものは買わない
・残り物が出ないように作る
・冷凍庫を一時保管場所と考える
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「使い切れないものは買わない」
まずはじめに「使い切れないものは買わない」について解説していきます。
スーパーに行ったら食材や便利な調味料がたくさん売っている。
そして、それらを購入することが当たり前になっていると思います。
では例えば調味料を買ったら、それをしっかりと使い切ることってできていますか?
著者の中野さんは、購入した調味料をなかなか使い切れず、
消費期限を迎えてしまうことが多々あったといいます。
ここでは中野さん流の、あえて購入せずに手作りしている調味料や、
保存食品についてご紹介していきます。
・ドレッシング
中野さんは子供が小さかった頃、様々なドレッシングを試してきました。
しかし全部使い切ることができず、捨てることが大半だったそうです。
そこで手作りに移行したといいます。
ドレッシングの基本は、油・酢・塩・コショウです。
料理に合わせて使用する調味料を変えれば、何通りものドレッシングが作れます。
・ジュース
中野さんは昔からジュース類は買わない主義なので、冷蔵庫にも置いていません。
子どもやご主人に頼まれて買うことはありましたが、飲みきれずに捨ててしまうことが多く、
買うのをやめてしまったといいます。
中野さんが手作りするのは、主に梅ジュース。
またシロップとライムの絞り汁で作る炭酸ジュースもおすすめだそうですよ。
・ジャム
市販のジャムも使い切れないことが多く、購入をストップした中野さん。
しかし朝食はパン派であるため、ジャムが欲しいときもあります。
その場合は「おひとりさまのジャム」を用意するとのこと。
果物を少し電子レンジで加熱して 、砂糖を加えてかき混ぜれば完成です。
以上、中野さん流の手作りしている食品を見てきました。
本書ではこのほかにも中野さん流の保存食品のレシピが紹介されていますよ。
「残り物が出ないように作る」
続いて「残り物が出ないように作る」について解説していきます。
冷蔵庫を多く占めるものの代表として挙げられるのが『残り物』ではないでしょうか?
中野さんも結婚当初は翌日のお弁当も考慮して、二人しか居ないのにレシピ通り四人分作って、
残ったおかずを翌日の食卓に出していました。
しかし、このシステムには問題があります。
残り物だけではおかずが足りないので、新しくおかず作ってしまうことです。
その結果、残り物にはあまり手が伸びず、残り物はまた残り、更に今日作ったおかずまで余ってしまう…
このような悪循環が生まれていたのです。
それ以降、中野さんは作る分量に気を付けるようになったそうです。
中野さんが注意したのは主に次の2点になります。
・やや少なめに晩御飯の分だけ作る
→レシピはたいてい4人分で書いてあるので、その通りの分量を作らないということです。
・人数分ではなくお弁当に入れる分だけ増やして作る
→お弁当に入れられる量は限られているので、レシピの明確な人数で考えるより必要な分量で考えます。
このように晩御飯の分だけ作ると、いつも美味しい状態で食べることができると中野さんは語ります。
時間の経った炒め物や焼き魚は、お世辞にもおいしいとはいいがたいですよね。
一方、カレーやシチューなど、劣化も少なく温め直しのきく料理については、
残り物でも味の変化がほとんど感じられません。
その時の状況を考えて、作る量を加減すればよいと中野さんはアドバイスしています。
「冷凍庫を一時保管場所と考える」
最後に「冷凍庫を一時保管場所と考える」について解説していきます。
冷凍庫といえば冷凍食品を長期保管する場所だと思っていませんか?
都心に住む中野さんは、
買い物事情が良くないという背景から、1週間を目安にまとめ買いをしています。
そのため、肉や魚といった生鮮食品は日持ちをさせるために、
買ったときのビニール袋のまま冷凍しているのだといいます。
長期冷凍であればこの方法は望ましくありませんが、1週間程度の保管ならこの方法で問題ないとのことです。
中野さんは次のような方法で食材を保管するといいます。
・ひき肉はビニールに入れて薄く延ばす
・鳥胸肉は一枚ずつビニールに入れる
・魚の切り身は、魚と魚の間にラップを挟み、傷みにくくする
このように冷凍しやすく、そして解凍してからも使いやすいように工夫をすると、
調理をするときの負担も軽くなるそうです。
また中野さんは、手作りパンや手作りパスタ、餃子、果物も冷凍しています。
特に果物は傷みやすいので、冷凍すれば鮮度を保ったまま食べることができるといいます。
その結果、中野さんの冷凍庫には冷凍食品は一つもありません。
すっきりとして無駄のない冷蔵庫を目指すなら、冷凍庫の方にも是非意識を向けてみてくださいね。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「使い切れない食材は買わない」ということ
次に「晩御飯の分だけ作るように量を調節する」ということ
そして「冷凍庫での食材の保管方法を工夫する」ということでした。
家族が多いとそれだけ買い貯めする食材は多くなります。
しかし冷蔵庫の食材が多いと、すべてを使い切るのは難しいですよね。
今ある食材を使いきれないと感じるなら、
必要なものを本当に購入できていたのだろうか?と見直すことが大切です。
そして、必要以上に食事を作ってしまっていないだろうか?と疑うこともポイントですね。
ぜひ今回学んだことを、ご自宅の冷蔵庫の見直しに役立ててみてください。