「人気収納コンサルタントが分析する、パリ風の収納術」
今回は「人気収納コンサルタントが分析する、パリ風の収納術」というテーマについて、
本多さおりさん著「もっと知りたいパリの収納」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、身近にあるアイテムでできるパリ式のおしゃれ収納について学ぶことができます。
突然ですが、雑誌で見るようなオシャレなインテリアを作りたいけど、お金も掛けられないし・・
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
無印良品、IKEAなど身近なアイテムでパリ風のお部屋を再現していくことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「出しやすく、仕舞いやすく」
一言でいうと「出しやすく、仕舞いやすく」です。
本書の著者は、収納について勉強中の方ならきっとご存知の本多さおりさん。
今まで200件を超えるお宅を訪問して、
整理整頓の解決を提案してきた整理収納コンサルタントとして注目を集める女性です。
そんな本多さんが注目するのは、オシャレなインテリア雑誌などで紹介されるパリのお宅。
インテリアのセンスを学ぶヒントを探って、パリに住む9人のお宅を取材した一冊です。
本多さんが取材を通じて気付いたこと。
それはパリの人々も意外とIKEAや無印良品の収納用品・生活雑貨を活用していたことでした。
ただし、その使い方にはポイントがありました。
それは私たちが日頃目にする収納本の内容と同じく「出しやすく、仕舞いやすく」ということです。
当たり前とも思える収納ルールですが、
どうすれば更に「私たちが思うパリライフ」のようなおしゃれ感を演出できるのでしょうか?
詳しくみていきましょう。
ここではパリ風の出しやすく、仕舞いやすい収納について
ポイントを3つに絞ってみました!
・目にうるさいパッケージは徹底排除!
・無印とIKEAでおしゃれ感を演出
・持ち物は、この棚に入る分だけ
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「目にうるさいパッケージは徹底排除!」
まずはじめに「目にうるさいパッケージは徹底排除!」について解説していきます。
雑誌に出てくるオシャレなパリのお部屋というと、どんな印象がありますか?
今回本書を読んで思ったのは「見せる収納のおしゃれ感」ということでした。
「収納」と聞くと、棚や引き出しの中にしまい込むイメージを連想しますが、
置いておくことも立派な収納の一つです。
本書で本多さんが取材したパリジェンヌ・パリジャンのお部屋では、
よく使うアイテムは生活空間に置いて見せる収納が多用されていました。
ここで大切なのは、目にうるさいパッケージは徹底排除すること。
スーパーで買ってきた容器のまま物が並んでいては、生活感が丸見えです・・
ここで活躍するのが、保存瓶とカゴ。
瓶やカゴが採用される背景には、
環境への配慮で「量り売り」が浸透しているパリのお買い物スタイルも影響しているのかもしれません。
お砂糖、塩、粉類、調味料はしばしば必要な分を購入して、紙袋に入れて持ち帰るシステムだといいます。
日本ではもちろんスーパーのパック売りが主流です。
ということはスーパーで買い物して帰宅したら、
それらの食料を保存瓶に移し変えてストックするとおしゃれになるということです。
形の揃った保存瓶ならば、キッチンに並べておいて見た目にも鮮やか。
文字やイラストの氾濫を抑えるだけでなく、ストックの量も一目瞭然で、一石二鳥の方法だと本多さんはおすすめしています。
「無印とIKEAでおしゃれ感を演出」
続いて「無印とIKEAでおしゃれ感を演出」について解説していきます。
冒頭でもご紹介した通り、パリの人々のお宅訪問で本多さんが驚いたことは、
「日本で暮らす私たちと同じように、IKEAや無印良品のアイテムを多用している」ということでした。
オシャレなパリジャン・パリジェンヌの暮らしではリッチな家具でも使っていそうなところですが、
全てを高級なアイテムで揃えているわけではありません。
自分ならでは”のインテリアを楽しむならば、どこか一点へ。
例えば部屋の広い面積を占める、基調カラーとなる壁の棚には、
シンプルかつ機能的、量販的なアイテムを賢く取り入れています。
オシャレな部屋に見せるインテリアの選ぶポイントとしては次のように挙げられます。
・家具は同じメーカーのもので揃える
→無印良品・IKEAなどでもOK。例えば茶色なら同じメーカーの家具で揃えると色味は統一されます。
・書類ケースや小物入れなどは量販店のものを使ってOK
→本棚にしまうようなこれらのグッズは、比較的手に入れやすいお店のもので演出して問題ありません。
一方で先ほどの家具選びで自分らしさが表現されていれば、小物類も価値のあるものに見えてくるとのことです。
・全体の色を統一し、メインカラー2色+挿し色1色があると洗練された印象になる
以上のようにカラーを統一するだけで、洗練されたインテリアが叶います。
ぜひ取り入れてみてくださいね。
「持ち物は、この棚に入る分だけ」
最後に「持ち物は、この棚に入る分だけ」について解説していきます。
「必要以上に持ちすぎない」
この原則は日本の断捨離と同様にパリ式のオシャレライフにおいても無視できない要素だといいます。
とあるパリのミニマリストのお宅では、
住人が自分でDIYした壁一面の作り棚に全ての持ちものが収められていました。
目安は「この棚に収まる量を持つ」ということだといいます。
例えば服を入れるコーナーには、その区切りに入る分だけを目安に所有します。
新しいものを買う前に、古いものを処分しなければスペースが足りませんね。
よって、必然的に持ちものの量が制限されるので
「ものがありすぎて、どこにあるかわからない」状態を予防できるのです。
少ないもので、狭い空間に暮らすこちらのミニマリストさんのお部屋は、
無機質な印象がなく、ところどころにキノコや鳥の置物などを置いて、インテリアのセンスに溢れていました。
必要最低限の持ちものであっても、
インテリアを楽しめることを体現しているような空間づくり、参考にしてみてください。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「生活感の出る消耗品パッケージは容れ物を入替える」ということ
そして「手頃な家具でもおしゃれ感や自分らしさを演出できる」ということでした。
本多さんが語るパリ取材の感想は「どのお家でも、住人の色を感じられたこと」でした。
写真がメインの本書ですが、様々なお部屋の写真から「家主が暮らし、強いては人生で大切にしているものは何か」
というテーマが空間に表現されていることが分かります。
それは、家主自身の生き方においての優先順位。これが頭の中に常にあることの表れとも見受けられます。
だからこそ、機能的でありながらも無機質な印象がなく
「こだわり」と部屋に対する愛情がつまった空間として完成されているのです。
写真を眺めるだけでも幸せになる一冊。これを機に、ぜひ書籍も手にとってご覧くださいね。