あなたの所有するものはあなたの生活を邪魔しているかもしれない
ガラクタに家を占領されて、家の各スペースが機能しておらず、ストレスとなっている。
また、それが原因で家族やパートナーとうまく行かなくなってきている。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、家の中をものに占領されないための方法を学ぶことができるようになるでしょう。
生活を豊かにするため買ったモノに、逆に支配されてはいけない
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「生活を豊かにするため買ったモノに、逆に支配されてはいけない」ということです。
便利だからと購入したものが家の中の邪魔者になってしまうのは元も子もありません。
本書では例として
「子供が小さい頃に買ったおもちゃも、子供の成長に伴いその役目を終えてしまいます。
また、趣味で始めようとおもい揃えた道具も、途中で断念してしまいガレージの奥で埃をかぶっていることもよくある光景です。
その物たちが本来活かせるスペースを奪ってしまい、いつの間にかストレスの原因となってしまうからです。」と挙げています。
「ものに支配されている」というのはものに意思があって人の邪魔しているのではなく
人が手に入れたものに思いがこもって結果家の中を支配されてしまうということです。
ではものに支配されない暮らしを目指すためには何を心がけたらいいのでしょうか。
ここではポイントを3つに絞ってみました!
・理想の生活を考える
・住人のものの価値観をすり合わせる
・物事の本質を見る
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
理想の生活を考える
まずはじめに「理想の生活を考える」について解説していきます。
理想の生活といっても、何もモデルルームのような家に住んで高級な暮らしをすることを推奨するのではありません。
ここでは家の各部屋が各々の役割や機能をしっかりと果たせていて、初めて理想の生活を過ごせるというふうにとらえています。
もし、疲れを取るための場所なのに、現実ものがたくさん溢れているとしたら、そのスペースは本来の役割を果たせず、
その家の住人にとって かえってストレスを作る場所になってしまうこともあります。
本書ではものに支配されないためには家の中の主に使う部屋について、
各々の機能をしっかり果たしているか見直しが必要であると唱えています。具体的に見ていきましょう。
【寝室】ゆっくりと休める空間になっているか?
物があふれた寝室で寝ると、寝る前よりさらに起きたときのほうが疲れてきます。
自分の一日の疲れをリセットする大事な空間として寝室は見直しが必要です。
【ダイニング】 家族が食事を取り、子供たちが今日の出来事などを話すコミュニケーションの場になっているか?
ダイニングテーブルが物で散乱していると、家族が集まって食事をとれず、
コミュニケーションをとる時間も減ってしまうということがあります。
家族とのコミュニケーションをとるための大事な空間としてダイニングは見直さなければなりません。
【リビング】家族が共有し、みんながくつろげる場になっているか?
こちらについては次のポイントにて詳しく触れますが、家族が団らんできるスペースとして機能しているか見直しましょう。
つまり理想と現実のギャップを把握すること。それが片付けを行動に移すカギになるのです。
住人のものの価値観をすり合わせる
続いて「住人のものの価値観をすり合わせる 」について解説していきます。
ものに支配されないための生活を送るにはこの「価値観」の擦り合わせが必須となります。
一人ではなく家族で一つの家を使う際は、だれのものがどこにあるということ、
またその置いてあるものがどれだけ大事かという「価値観」の共有が」必要ということです。
なので、家族それぞれがリビングや家の中の各スペースをどう使いたいと思っているかを把握し、
みんなが納得できるようにすり合わせを行いましょう。
物への価値観もそれぞれ違うので、意見をしっかりと聞きましょう。
例えばリビングについて、旦那さんは仕事をするためにリビングを使用しているけど、奥さんは家族がゆっくりとくつろぐ場所にしたいと思っている、
となると、どちらかがストレスを抱えることになりますね。
ですが、スペースには限りがあるため、どうしても多用途で使用する空間が必要となります。
そこで片づけをする前にそれぞれが意見をしっかりと出し合い、みんながスムーズに生活が出来る方法を考えるべきだと言えます。
物事の本質を見る
最後に「物事の本質を見る」について解説していきます。
ものに支配されない生活を送るためには
今所有しているモノたちの本質を見抜き必要なのか判断することがかかせません。
子供がまだ小さかったときに使っていた物が捨てられない。
だけどそれは、物を捨てたからといって思い出を捨てるわけではないのです。
そもそもそこまで大事に思っているものだったら、
押入れの奥底で埃をかぶっているのは、そのものに対して敬意が払われていないということです。
また、それらが場所を占領してしまい、
現在子供が勉強をするスペースを確保できないような状況が生まれる方が問題だと言えます。
未来に関しても同じことで、
いつか使うかもしれない不確定なものにスペースを占領され、
現在の生活にマイナスが生じることは好ましくありません。
価値をしっかりと判断し、整理整頓することで豊かな生活を手に入れるべきなのです。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「ものに支配されない生活を送るためには、家の空間の役割一つ一つを見直すことが大事」ということ
そして「家族でものの価値観の共有・ものの本質を見極めることが大事」ということ
家の中がモノにあふれてしまって支配される状態とは、家の中の各部屋が果たすべき役割や機能を発揮できずにいる状態。
そこから抜け出すには、ここは本来、家族にとってなんのためのスペースなのかを見直すことから始めると本来の片付けのスタートが踏み出せるのです。
一人で行うのもいいですが、家族がいるならなるべく一緒に共通意識をもって、家庭内のルールを作り上げるといいかもしれませんね。
また その家の住人にとって、家に置いてあるものたちがどれだけ重要なものなのかは家族全員が把握しておくことも必要です。
ものを手放せない共通の意識とは 思い出や未来の不確定な可能性にとらわれることです。
大切なら大切で保存方法はあるので、物自体を取っておかなければいけないのかどうか、その都度話し合って決めてみてもいいでしょう。
本書の言葉を引用しますと
「本当の整理整頓は、物とは関係のないところにある。あなたが所有している物や、
その整理方法が、あなたの目標に向かってくれるなら、それは素晴らしいこと。
もしそれが妨げになっているならそれはなぜ家にあるのか?なぜそれにしがみついているのか?」ということです。
手放したところで思い出自体が消えるわけではない、また現代では写真に収めるなど記録媒体も充実してきているので、
手放すことにためらったら家族間で相談してみるといいのではないでしょうか。
そこから思い出話に花が咲いてコミュニケーションの時間になるかもしれません。