「片づけスキルはビジネススキルとリンクしている」
突然ですが、時間が無くて、全然片づけられない。もっと整った環境で仕事に取り組みたい。
と悩んでいる方がいたら、あなたはなんとアドバイスしてあげますか?
片づけられない人にとって「時間がない」というのは、よく聞く理由の一つです。
毎日を忙しく駆け回るビジネスパーソンにとっては
ただでさえ無い時間をさらに削ってまで「片づけ」をする理由が見つからない。
というのが本音じゃないでしょうか?
ですが、仕事ができる人をイメージした時、その方はきっと忙しいと思いますが
デスクまわりがゴチャゴチャという想像はあまりされないと思います。
もちろん散らかっていてもパフォーマンスが高いという方もいますが
それはきっと少数派の個性でしょう。
今回ご紹介することを実践していただくと、
片づけ上手になれば、仕事のパフォーマンスは向上する。
という学びを得られることでしょう。
「片付け作業がビジネススキルを高める練習になる」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「片付け作業がビジネススキルを高める練習になる」です。
そもそも、片づけるという事は、ただ単にその場をキレイにすることではありません。
仕事ができる人達は、片づけの先にある目的を見据えています。
片づけの先に、ビジネスの大きな成果があることを知っているのです。
だからこそ仕事のできる人は「片づけ」を
決して面倒くさいと言いませんし、即座に動けます。
ここでは、片づけで養われるビジネススキルを
3つのポイントに分けてご紹介していきます。
1.「捨てる」で身につく要不要の選択力
2.すぐにやる実行力
3.習慣化を目指す継続力
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
1.「捨てる」で身につく要不要の選択力
まずはじめに「1.「捨てる」で身につく要不要の選択力」について解説していきます。
ビジネスの資料に限らず、普段から私たちは必要でないものまで
持っていたがる傾向にあります。
そして、それによって知らず知らずのうちに自ら不自由な状況を作り出してしまっています。
それはその方が安心するからです。
それは、ちょっとしたキャンプに出掛けることに似ていて
不安に任せて大量の荷物を持っていく人は、最低限の装備で楽しむ身軽なキャンパーよりも
フットワークが鈍ってしまいますよね。
片づけにおいても、ビジネスにおいても、まず捨てる作業になります。
もちろん、ただ捨てればいいという訳ではありません。
必要だと思っていたモノの中から、不要なモノを見つけ出す選択力。
これがビジネスの現場でも強く求められているのです。
捨てるときに重要なのは「捨てる基準」です。
10あるものを半分の5にしようとした時、あなたなら何を基準にしますか?
恐らく多くの人は「使えるか?・使えないか?」で判断するのではないでしょうか。
ですが、少し周りを見渡してみて下さい。
世の中に使えないものというのはそうそうありません。
実はこの基準が物が捨てられない事に繋がるのです。
いつか使うかも?。それは使えるという基準で見ているに過ぎません。
そのいつかが過去一年で起きていないのなら、恐らく「いつか」が来る日はないでしょう。
ではどのような基準が良いかというと、それは
自分が「使うか?・使わないか?」です。
今使っているモノ、使う予定が既にあるもの。
これが今、必ず必要なものになります。思い切って決断して
要不要の選択力を身につけましょう。
モノを捨てて減らしていくという作業は「気づき」の能力も高めます。
不要なモノを削いでいくと、重要なものにより強くスポットライトが当たるようになるからです。
気付きの能力が高まれば、小さなチャンスも見逃さないようになります。
そして、それこそが大きなビジネスチャンスを掴むきっかけに変わっていくのです。
2.すぐにやる実行力
続いて「2.すぐにやる実行力」について解説していきます。
ちょっと厄介な案件が回ってきた時、ちょっとしたミスを報告するとき
「あとにしよう」と脇においてしまったが最後
時間が経てば経つほど取り掛かるのが嫌になる。
こうした経験は誰しもが持っているのではないでしょうか?
なかなか最初の一歩が重くて踏み出せないというのは
実は理由があります。
例えばある物事に0から3までのステップがあるとして
それぞれのステップは同じ高さであっても、上がる為に必要なエネルギーは均等ではありません。
一番大変なのは0から1に上がる時。
そこを上がってしまえば1から2、2から3はドンドン楽になっていきます。
自転車で漕ぎ出す一歩目が重たいのと一緒です。
どんなに面倒に思えても一歩目を踏み出してみると
その先に道筋が見え、それに伴って色々と歯車が動き出します。
とにかく、最初の一歩を踏み出してしまう事が実行力になるのです。
片づけも一緒で、とにかく一歩目を踏み出してみれば、
思いのほか自分のフットワークが軽く動けることに気付けると思います。
とりあえず、シンクに放置してあるグラスを一個だけ洗ってみる。
とりあえず、財布の中身だけ整理してみる。
とりあえず、古い下着だけ処分してみる。
それをやってみると、恐らく、シンクの食器は全部洗いたくなり
バッグの中身も整理しようと思えるし、クローゼットの中から
もっといらない服はないかと探してみたくなります。
片づけは、最初に成功体験を得ることが大事。
その第一歩を繰り返す事で、何事も即座に行動する実行力が身につくのです。"
3.習慣化を目指す継続力
最後に「3.習慣化を目指す継続力」について解説していきます。
「片づけたって、どうせ元に戻っちゃうから。。」
こんなふうに嘆く人は、片づけの認識を誤って捉えてしまっています。
その場限りの作業ではなく、キレイな状態を維持していく事も含まれます。
集中して片付け、その後はキレイな状態を継続する。
これが本当の片付けになります。
こう説明すると「片づけには終わりがないのか。。」と気分が落ちてしまう方もいますが
それは、今のあなたにとって、片づけが面倒くさい「特別」な作業だから。
習慣化されれば、朝顔を洗うのと同じくらい当たり前で取るに足らない何でもないことになります。
本来、片づけは「特別」な作業ではありません。
出来るビジネスパーソンは仕事の合間にササッとこなしています。
それは料理上手な人が、料理をしながら同時進行で洗い物を進めているように
その方がはるかに効率が良い事を知っているからです。
デスクまわりの整頓も掃除も日頃から片付いていれば
ものの1分2分で終えられます。引き出しの整理も、資料の管理も
PCのデータも一緒です。
行動の度にすぐに片づけるクセさえつけば、次の行動がスムーズになります。
こうした「次の展開」への余裕が
ビジネスでも私生活においても、良い影響を生み出すのです。
「まずは21日間」。
これは人が物事を習慣化するのにかかる日数です。
先ずはとにかく一ヶ所。どこでも何でもいいので、毎日片づけを行って見ましょう。
3週間後、きっとそれが当たり前になっていますよ。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「使うか?使わないか?で判断して不要なモノを捨てよう」ということ
そして「とにかく最初の一歩を踏み出せば行動力は生まれる」ということ
最後に「習慣化すれば片づけは当たり前になり、効率化される」ということでした。
片づけを通じて得られる能力というのは
非常にビジネスにおいて役に立つものばかりです。
それは「片づけ」が日常的に発生している小さなタスクであり
そこに対応することは、社会的に生きる人々が直面する
さまざまな物事に根本的な類似性があるからだと思います。
片づけができることは、そのまま
その人のバイタリティとして現れます。
どうぞ皆さんも日頃の片づけを通して
できるビジネスパーソンを目指してみて下さい。