「コツコツ家事が苦手でもできる、快適な暮らしづくり」
今回は「コツコツ家事が苦手でもできる、快適な暮らしづくり」というテーマについて、
一田憲子さん著「丁寧に暮らしている暇はないけれど。時間をかけずに日々を豊かに楽しむ知恵」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、物を探さない人生の快適さについて学ぶことができます。
突然ですが、丁寧な暮らしに憧れるけれど、面倒くさがりやなので長続きしない。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、家事に割ける時間が少なくても、そこそこ綺麗を保てるアイデアを取り入れることができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「自分の一番ダメな状態を知りレスキューする」
一言でいうと「自分の一番ダメな状態を知りレスキューする」です。
丁寧な暮らしに関する本と言えば
「毎日コツコツ」「習慣を大事に」
そんな単語が並ぶイメージがありますよね。
しかしご自身のことを大雑把で面倒くさがり屋と公言する一田さんの著書は一味違います。
丁寧に家事をできる時もあれば、仕事に集中してその他のことは一切後回しという大変な時もある。
つまり丁寧な暮らしレベルには状況ごとの波がある。
そのことを受け止めて家事をおこなう様子を一田さんは語ります。
一田さんが特にポイントとして挙げるのは「一番ダメな状態を把握すること」だといいます。
自分が一番ダメな状態になったとき、知るべきこととは
・どこまで部屋が荒れるのか
・どうすればダメダメな状態から復活できるか
ということです。
ダメダメな状態を救うべく、事前にレスキュー方法を知っておけば、「今は家事ができない時」と割り切って、ダメな状態にも自己嫌悪せずに受け入れられそうではありませんか?
ここではダメな状態を把握し、家事をこなす方法についてポイントを3つに絞ってみました!
・予防の発想で掃除する
・ついでの家事で、行動のスイッチを入れる
・食材のかしこい保存を目指さない
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「予防の発想で掃除する」
まずはじめに「予防の発想で掃除する」について解説していきます。
先ほど「ダメな状態からのレスキュー方法を知っておくことがポイント」とお伝えしたばかりですね。
しかしダメな状態に陥ることを予め防げたら、これに越した策はありません。
一田さんがおすすめするのは、その都度丁寧に掃除するのが面倒であれば、掃除に「予防」の発想を取り入れてみること。
ここでは本書で取り上げられている方法をご紹介します。
・簡単にできる水切り
台所の水回りについては「乾燥させる」ことで汚れを予防できると一田さん。
例えば本書では次のような方法が挙げられています。
・排水溝のゴミ受けを外し、シンクの上で乾かしておく
・水切りかごはキッチンの扉に引っ掛けて乾かす
・スポンジやタオル類は洗濯ハンガーに吊るす
どれも1分にも満たない手間でできる工夫ですが、台所周りの汚れは乾かすことで大幅に予防できると一田さん。
つまり湿っていることで
・ヌメリ
・カビ
・水垢
の問題が出てくるわけです。
これらを根こそぎ取り除くなら、色々な洗剤を駆使するなど手間を要します。
しかしご紹介したような一日1分未満の予防習慣が身に付けば、手間を省けるということですね。
以上、汚れの事前予防について取り上げました。
予防のための工夫は、一見面倒くさそうに思えますが、後々の家事を楽にしてくれるのだと分かりましたね。
一田さんはこの他にも事前の予防策として「油の液だれ予防」について本書で言及されています。
詳しくはぜひ本書でご確認ください。
「ついでの家事で、行動のスイッチを入れる」
続いて「ついでの家事で、行動のスイッチを入れる」について解説していきます。
本書のなかで一田さんは次のように語ります。
「ついでにやらないと、一生やらないと思うので・・・」
この著者の言葉に共感する方も多いかもしれませんね。
やったほうが良いと分かっている家事でも
「今日は忙しいから」「明日こそはやろう」と
何かと理由をつけて先延ばしにしてしまうのが人の性です。
しかし何かしら必須の家事の「ついで」にほかの作業をまとめる。
すると、行動スイッチがONの状態ということもありサクサク作業が進んだという経験はありませんか?
一田さんが取り入れている「ついでの家事」は、例えばシーツを洗う日。
シーツを洗うと決めた日は、次のようにまとめて作業をおこなうといいます。
・ついでに布団やベッドマットも干す
・ベッドを持ち上げて掃除機やモップがけ
ベッドの下にはホコリが溜まりやすいと分かっていても、寝室へ行くのは大抵夜寝る頃。
寝る前に掃除をする気にはなりませんよね。
つまり一田さんが実践しているのはシーツを洗う大仕事のついでに、周りの掃除も一斉に終わらせるというものです。
小さな「ついでの家事」が重なれば、後々の汚れ度合いが大きく軽減されそうではありませんか?
あなたの行動パターンを分析して、ついでに組み込めそうな家事をリストアップしてみてくださいね。
「食材のかしこい保存を目指さない」
最後に「食材のかしこい保存を目指さない」について解説していきます。
巷の料理本で度々紹介される、効率的で経済的な食材の保存方法ってありますよね。
例えばお肉や魚は下処理、味付けの仕方について美味しく冷凍保存する方法が紹介されているものです。
しかし、そんな世間の知恵と一田さんが提唱する家事の姿勢は正反対のもの。
「お肉や魚の冷凍保存は、計画的にきちっと使い切れる人のためのものだから、私はやりません!」
「冷凍保存したものを計画的に時間差で使い回せるほど、私はマメではありません」
一田さんは、自己分析も兼ねてこのように主張しています。
そこで一田さんが日頃実践するのは、買ってきたお肉は1パックごと一つの料理に使い切ること、だといいます。
また一田さん流、食材を無駄にしないルールは具体的に次のように挙げられます。
・お肉や魚を買っても冷凍しない
・一度に使い切るルールだから、どんなに安くても多めに買わない
・買ってきたらすぐに使い切る
このようにかしこい保存ができなくても、その都度買って食べきることができれば、食材を無駄にする心配はないということがわかりますね。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「「汚れると分かっている場所は事前の予防策をするとラク」ということ
そして「一つの家事と一緒にできることはないか探してみる」ということでした。
今回ご紹介した中でぜひ取り入れていただきたいこと。
それは一田さん流の個々の家事の仕方ではなく、家事へ向かう考え方の部分です。
一田さんはご自身の生活とライフスタイルを自己分析した上で、
「これならできる」
「この行動パターンは長続きしない」
と自分にあった家事の方法を編み出し本書を執筆されました。
そこで学べるのは、理想を無理に取り入れずに、自分にとっての向き不向きを理解する。
その上で、続けられる方法を自己流で作っていくことだと言えそうです。
本書から一田さん流の方法を実践してもらい、あなたにとっての続けられる衣食住のライフハックを探してみてくださいね。