「汚部屋育ちの主人公が自分で片付けを覚えるまで」
今回は「汚部屋育ちの主人公が自分で片付けを覚えるまで」というテーマについて、
高嶋あがささん著「母を片づけたい~汚屋敷で育った私の自分育て直し~」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、片付けに対する親の呪縛から自由になるステップについて学ぶことができます。
突然ですが、全く片づけられない親の元で育って、自分自身も片付けに対する自信が持てない。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
自分なりの片づけの流儀を模索していくことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「家族の片付けられないに釣られず、続けられる習慣を見つける」
一言でいうと「家族の片付けられないに釣られず、続けられる習慣を見つける」です。
元々は家中にゴミが溜まっていて、
ご飯にも虫が混じっていたほどの汚部屋・汚屋敷家庭で育ったという著者の高嶋さん。
ご実家が汚屋敷となった背景について、
とにかく何一つ物を捨てられない母親の性格と習慣に原因があったと分析しています。
そんな高嶋さんは「自分自身も片づけられない素質を十分に受け継いでいる」と自覚する瞬間があるといいます。
「あんな汚部屋にしてはいけない!とにかく片づけないと!」
高嶋さんはそんな強迫観念から、片付けを学ぶために片付けの本を何冊も購入するほど長年追い詰められていました。
そんな高嶋さんは今までの経験から「続けやすい習慣を持つことが自分を助ける」と一つの答えを見つけます。
行動を起こす前に毎回選択に迫られる環境を作ってしまうと、
行動するのが面倒になってしまう瞬間は誰にでもあるものです。
今回は著者・高嶋さんが、どのように汚部屋家庭に負けない片付け精神を保ってきたのか取り上げていきます。
ここでは 汚部屋育ちでも片づけを続けられる方法について
ポイントを3つに絞ってみました!
・大物の処分はプロに頼るべし
・極端に片付けられないなら受診・治療を考える
・他人と自分の問題を切り離すこと
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「大物の処分はプロに頼るべし」
まずはじめに「大物の処分はプロに頼るべし」について解説していきます。
日々の習慣に関する話題を掘り下げる前に、
ここでは本書で取り上げられているご実家での生前整理のエピソードをご紹介します。
生前整理を行う流れになった高嶋さんのご実家。
しかし汚部屋の元凶である高嶋さんのお母さんはどうしても片付けを許してくれません。
逆にお父さんは片付けに対して理解を示し、生前整理を受け入れてくれたので、なんとか進めることができました。
高嶋さんのご実家では、大型家具やリサイクルへ回せる家電類が多く見られました。
なのでお母さんの荷物以外で、リサイクルできる品々はその道のプロの手を借りて一気に処分をおこなったといいます。
片づけられない家族の元で育って
「実家の整理を行わないと」
「他人様に迷惑をかける前に片づけないと」と考える方もいるかもしれません。
しかしながら、家族の物を家族同士で片付けることは
時に心身ともに家族へ大きな負担をかけてしまいます。
高嶋さんのおすすめは物の処分の技術に長けていて、私情を挟まずに淡々と片づけを任せられるプロの力を借りる、ということでした。
ぜひ参考にしてみてください。
「極端に片付けられないなら受診・治療を考える」
続いて「極端に片付けられないなら受診・治療を考える」について解説していきます。
片付けを続けやすい習慣を作るためにも、自分の性格や特徴を理解する過程が欠かせません。
著者の高嶋さんは、汚部屋になりやすい人の共通点として、次のような特徴を挙げています。
・極端に衛生観念がない人
・生まれてから部屋を綺麗に保てたことがない人
例えば、元々は一般的な衛生観念があり片付けができるにも関わらず、「最近」片付けができなくなったという場合。
それは「うつ」や「認知症」「統合失調症」のような病気を発症しているのかもしれません。
あるいは生まれつき極端に片付けが苦手という場合は、大人の発達障害の性質が表れているかもしれません。
つまり、自分自身の努力ではカバーできない、
根本的な脳の仕組みによって片づけられない状況にあるかもしれないということです。
努力しても片づけられずに悩んでいる場合は、本書では一度病院を受診することを勧められています。
特に発達障害の疑いに関する受診は相談が殺到していて、
長い予約待ちの病院があるほど、もはや珍しいケースではないといいます。
身の回りの物事に配慮することが苦手な性質を抱えているのであれば、
その性質とうまく付き合う方法を専門家とともに模索するのです。
極端に片付けられない場合、自分の性質をプロに分析してもらうことで、継続する片付けの気持ちも湧き上がるでしょう。
「他人と自分の問題を切り離すこと」
最後に「他人と自分の問題を切り離すこと」について解説していきます。
「自分は片付けたいのに家族が協力してくれない」
「自分の大事なものまで家族が捨てろとうるさい」
同居人同士で片付けへの許容値や価値観が一致せず、トラブルに発展する。
このようなケースは、大なり小なりどの家庭でも抱えている問題ではないでしょうか。
特に今回の著者である高嶋さんの場合、
清潔で健康的な生活を維持できないほどに片付けられないお母さんの存在が大きな悩みでした。
こうなったら高嶋家の汚部屋・汚屋敷問題について解決の方法はただ一つ。
「お母さんの問題には関わらない。彼女は彼女」と、お母さんと自分の問題を切り離すことでした。
汚部屋はそのまま残っていて、根本的に片付けたという解決ではありませんが、
高嶋さんは実家を出ることで清潔で健康的な生活を手に入れました。
高嶋さんのように実家を出るような形で家族と距離を取ることが難しい場合もありますが、
やはり家族とは言え、他人の価値観や習慣を変えることは並大抵のことではありません。
高嶋さんは片付けられない人に「片付けられる人へ変わってもらおう」と促すことは、素人の手が及ぶ範疇ではないことを語っています。
家族がお互いの心をすり減らさないためにも、他人と自分の問題は切り離して考えること。
本書の最後には、母の問題は彼女自身の問題として諦めて、
一つずつ親の呪縛を解きながら心地よいお片づけライフを謳歌する、そんな高嶋さんの生活が描かれているのでした。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「極端に片付けられない場合、病院受診も考える」ということ
そして「家族が片付けられない場合、無理に強要せず、思い切って離れてみる」ということでした。
今回は特に、家族が汚部屋を作ってしまう家庭でのお話でした。
片付けは確かに苦手だけど、そこまでひどくない場合はもちろん病院を受診する必要はありません。
しかしご紹介したように衛生面・片づけへの観念が極端に人とズレてると感じた場合は、
専門機関で見てもらうことがおすすめです。
極度の汚部屋を作ってしまう人でも、そこまではいかない片付け苦手さんでも共通するのは
自分の性格や性質を知った上で、片づけを続ける習慣を身に付けるということです。
まずは無理なく続けられるお片づけ習慣を取り入れて
「自分は親ゆずりの片付けられない人間」という呪縛を解いていきましょう。