「書かずに貯められる家計簿の作り方」
今回は「書かずに貯められる家計簿の作り方」というテーマについて、
いちのせ かつみさん著「""お金を入れるだけ""で+50万円貯まる 実録 クリアファイル家計簿 」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、クリアファイルを活用し、書かない家計簿をつける方法について学ぶことができます。
突然ですが、今まで何冊も家計簿を買ったり家計管理の本を読んできたけれど、続かずにことごとく挫折してきた。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
書かずに続けられる家計簿を試していくことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「クリアファイルで1日の予算を可視化する」
一言でいうと「クリアファイルで1日の予算を可視化する」です。
本書の著者は、ファイナンシャルプランナーであり、生活経済ジャーナリストとして活躍する、いちのせかつみさん。
そして「クリアファイル家計簿」と本書のタイトルの通り、
いちのせさんがおすすめする家計管理の方法ではクリアファイルを活用していきます。
いちのせさんは様々な家計のアドバイス経験から
「きちんと家計簿をつけるのに向いている人は、世の中の2割程度」と分析します。
つまり、毎日帳面に記録する方法だと、挫折する人の方が多くて当たり前とのことです。
これまで記入式家計簿で挫折してきた人には
「予算を見てわかる状態で管理する」クリアファイル式家計簿をぜひ試してほしいといちのせさん。
なぜならクリアファイル式では、その日に使ったお金を数字で記入するような事務作業は一切行わないからです。
クリアファイル式家計簿の目的とは、1日の予算を可視化する、そして無駄遣いを抑えることにあります。
今回はそんなクリアファイル式の家計管理の仕方を見ていきましょう。
ここではクリアファイル式家計簿の活用方法について
ポイントを3つに絞ってみました!
・20枚綴りのクリアファイルに日付を記入
・ファイルに1日2千円の予算を割り振る
・買い物から帰ったら、余ったお金をファイルへ戻す
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「20枚綴りのクリアファイルに日付を記入」
まずはじめに「20枚綴りのクリアファイルに日付を記入」について解説していきます。
クリアファイルにも様々な種類がありますが、
本書でおすすめしているのは、ブック状のクリアファイルを使った方法です。
お金を入れるためのクリアファイルを準備し、お金を入れるという一連のステップを踏むのですが、
ここでは最初のクリアファイルの準備について取り上げます。
ではやり方を見ていきましょう。
1. 手元に20枚程度のページが綴られたブック状のクリアファイルを用意する
→特にファイルの上から各ページへ資料を入れるタイプのクリアファイルがおすすめとのことです。
2. 白い紙の裏表に日付となる数字を記入する
→表面が1日ならば裏面は2日。次の紙には表面に3日、裏面に4日。
この日付を書く作業は、31日分を記入するまで繰り返します。
3. 1〜31日まで書いた紙を1枚ずつファイルへ入れていく
という具合になります。
ちなみに、いちのせさんはクリアファイル・中の紙を選ぶポイントとして次のように述べています。
・サイズは千円札が入る以上の大きさならA4でもB5でもOK
・中の紙は仕切りの役目になるので、ファイルと同サイズの紙、あるいはファイルサイズに合わせてカットするでもOK
ここまででお金を入れるためのクリアファイルの準備は整いました。
この後、実際にお金をファイルに入れていくステップをご紹介しますので動画をそのままご覧ください!
「ファイルに1日2千円の予算を割り振る」
続いて「ファイルに1日2千円の予算を割り振る」について解説していきます。
お金を入れるファイルの準備が整ったら、次はいよいよお金を入れていくステップです。
ここで行うのは1日の予算を可視化するための振り分け作業となります。
本書では6万円が1ヶ月の食費及び日用品費として仮定されていますので、こちらを例にとってやり方を順番に見ていきます。
1. 1ヶ月の食費及び日用品の予算を計算する
→つまり1ヶ月6万円の予算を30日で割れば1日の予算は2000円となります。
こちらは、スーパーやコンビニ等で「その日の分の食費や日用品の買い物」として使う予算となります。
2. 用意したファイルの日付ページごとに1日の予算を千円札で入れる
これがクリアファイルにお金を入れていく基本の順番です。
ちなみに、まとめ買いするお米代は「お米代のページ」として、クリアファイルの別ページを作ると良いとのことです。
ここまでのステップで、予算を日割りしてクリアファイルの日付別に割り振り、1日に使って良い金額がすぐわかる状況が整いました。
買い物へ出かけるときは、当日の日付のページから予算、この場合はその日の2000円を取り出して財布へ入れます。
次は実際買い物へ行ったあとのファイルの活用についてご紹介していきます。
「買い物から帰ったら、余ったお金をファイルへ戻す」
最後に「買い物から帰ったら、余ったお金をファイルへ戻す」について解説していきます。
日ごとにお金をファイルに入れ、いざ買い物をしたら、
最後は、買い物を終えた帰宅後のステップです。
お買い物で当日の予算からお釣りが出た場合は、財布に残ったお金をクリアファイルへ戻します。
また、後から振り返るために、レシートをお釣りと一緒にクリアファイルへ入れるのもOKといちのせさん。
というわけで、作業はたったこれだけ。
当日分の予算しか持ち歩かないので、出先でお金を使いすぎる心配もありません。
家計簿への記入作業もなく、残った現金をファイルへ移せば終わり。
すると、使わなかったお金が目に見えてクリアファイルへ残ります。
ちなみに残ったお金はどうするべきかと言うと、いちのせさんは次のように提案しています。
・残った予算のあるファイルは月の末日に一旦リセット
→今月分の残っていたお金は取り出し、次の月の予算を割り振る作業へ戻ります。
・1ヶ月のやりくりで残った予算は家族の外食に使っても構わない
・無理に貯金を捻出する必要はない
→あくまでもここで管理したのは食費・日用品に関する家計管理です。
貯金に回したいお金は別途、月の初めに取り分けておくとよいといちのせさんは述べています。
また、この家計簿をやってみた経験者曰く、
残ったお金をファイルへ戻している間に「このお金を残していきたいなぁ」と強く思うようになったといいます。
ぜひ皆さんも一度体験してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「クリアファイル式家計簿は1日の予算を可視化できる」ということ
そして「1日の余った予算は娯楽に使っても構わない」ということでした。
ここまでクリアファイル式家計簿のやり方をご覧になってお分かりの通り、
本書でおすすめされている方法は現金での家計管理が基本です。
つまり無意識のうちに買い物をしてしまったり、
1日の予算感覚が身に付いていない人には、クレジットカードや電子決済をおすすめしていません。
電卓を使いながら、その日の予算に納める賢い買い物習慣を身につけましょう。
すると「思ったよりも今月は食費を使いすぎた」
「月末の分が足りないからATMで降ろしてこよう」という事態を回避できます。
今まで記入式の家計簿に挫折してきたなら、
ぜひクリアファイル式家計簿にチャレンジしてみてくださいね。