「世界の幸せな小金持ちが知っている法則」
今回は「世界の幸せな小金持ちが知っている法則」というテーマについて、
本田健(けん)さん著「お金のIQ お金のEQ」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、小金持ちが実践しているお金との付き合い方について学ぶことができます。
突然ですが、お金に対しての漠然とした不安が消えない
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
お金の不安から自由になるためのお金の法則を学ぶことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「お金の過食症を克服すること」
一言でいうと「お金の過食症を克服すること」です。
食べ物に過食症・拒食症があるように、お金にも過食症と拒食症がある、
本書の著者・本田さんはそのように投げかけます。
これはつまり
・今よりももっとお金が欲しい(過食)
・お金なんていらない(拒食)
多くの人はこのような両極端の価値観を持っているということです。
ここで本田さんは「その人によって適正な収入と資産規模がある」と主張しています。
お金がたくさんあるほど幸せになるという考え。
つまりお金の過食症を克服することが、お金から自由になるための第一歩と言えるのです。
お金に翻弄されるのではなく、お金の正体を見つめて、道具の一つとして使いこなすための知識を学んでいきましょう。
ここではお金の過食症を克服する方法について
ポイントを3つに絞ってみました!
・お金のIQとEQを理解する
・お金のEQ四原則
・「経済的な自由さ」を再考しよう
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「お金のIQとEQを理解する」
まずはじめに「お金のIQとEQを理解する」について解説していきます。
ここでは最初のステップとして、
本書のタイトルでもある「お金のIQとEQ」という言葉の定義を理解することから始めましょう。
本書で定義されているお金のIQとは、お金に関する実務面での知識や知恵のことを指します。
IQと言われると、なんとなくイメージを掴める方も多いのではないでしょうか?
一方でEQとはEmotional Intelligence Quotientの略で、日本語の場合は「心の知能指数」と訳されます。
ここで本書でいうお金のEQとは「お金に関する感性」と定義されています。
例えば松下幸之助さんは小さい頃からの丁稚奉公の中で人生の機微や商売人としてのあり方を体に叩き込んだと言われています。
商売人の家では、人としてのあり方や粋、筋の通し方を家訓として語り継ぐ家も多いことでしょう。
つまり、お金と上手に付き合い、お金の呪縛から自由になるためには、実務的な知識を身につけるだけでは不十分ということです。
数字で測れるお金ですが、「生きたお金」などという言葉があるように、
同じ額のお金でも使いようによって発揮する効力が変わったりする不思議な生き物です。
お金のIQ、お金のEQという言葉について、まずはご理解いただけたでしょうか?
「お金のEQ四原則」
続いて「お金のEQ四原則」について解説していきます。
お金と健康な関係を築くために、本書では「お金のEQを高めること」がおすすめされています。
お金のIQについては実用書を読むことで誰でも暗記できます。
しかしEQについては心の問題だからこそ、原則を理解して、思考に習慣づける必要があるのです。
まずはお金に対するEQの四原則をご紹介します。
お金に対するEQの四原則
1)受け取る
これは、お金を人から奪ってやろうという発想を捨てることから始まります。
相手が利益を得て自分も成長したり、相手にお金を与えたいと思ってもらえるファンを作ることで、上手に受け取るのです。
2)感謝して、心から味わう
日本人は往々にして、「贅沢は悪いもの」とイメージを刷り込まれて教育されてきました。
だからこそ潜在意識を「お金は味わって使っていいもの、楽しいもの」と変えていくのです。
3)信頼する
人間は本来、心配性な生き物です。
「自分の人生はうまくいくと信じて種を撒き続けること」は、もっとも難しいテーマだといいます。
例えば「人生で信頼できることを書きだしてみる」と、お金への感性を磨く練習になるのことです。
4)分かち合う
「自分のものは全ての人が使っていい」という考えで生きる人こそが真の豊かな人であるといいます。
私たちは、何かを得たときに幸せを感じますが、その幸福感とは一瞬です。
もっとも幸せを享受できる方法は、人に与え、そのことで相手が良い方向へ進む。
このとき自分の影響力を感じられるのです。
以上、お金のEQ四原則をご紹介しました。
富を分かち合える感性を磨く。するとお金から自由になり本当の意味での豊かさを手にすることができるでしょう。
「「経済的な自由さ」を再考しよう」
最後に「「経済的な自由さ」を再考しよう」について解説していきます。
さて改めて本書のテーマを振り返ってみると、「世界の幸せな小金持ちが知っている法則」という内容でした。
幸せな小金持ちが知っている法則とは、楽をして大金を稼いだりお金を運用する方法でしょうか?
先ほどのお金のEQについての解説をご覧になった方はそろそろお気付きだと思います。
著者の本田さんも主張していますが、
つまりお金に関するテクニックを知るだけでは「心まで満たされたお金持ちになるには不十分」なのです。
ではここで「経済的な自由」という本題に入りますが、「経済的な自由」とはいったいどのような状態を言うのでしょう。
この「経済的な自由」について、著者の本田さんは次の2つの解釈をしています。
1. いつでも富を生み出せる知恵を持っている
2. どんな状況にも感謝できる心の平安を持っている
冒頭で「お金の過食症」について触れましたが、人間の強欲は残酷なもので、
いくらお金があっても欲のままに生きれば「もっとないと不安」と心が満たされることがありません。
しかし手元に大金や富がなくても、「行動をすれば稼げる知恵と自信」があればどうでしょうか?
例えば本書では稼ぐ行動の手順を次のように述べられています。
1. 自分のスキルを磨くことで信頼が生まれる
2. 他人から信頼される行動を積み重ねる
3. お金が必要な時、築いた信頼を元にお金を生み出す状態ができる
このような行動を積み重ねれば、まるで見えない口座にお金を預けているような感覚で、
いつでも手元にお金を戻すことができるということです。
目先の大金を追うよりも現実的、かつ心が満たされるお金との付き合い方、ぜひ参考にしてみてください。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「お金との付き合いでは実務面だけでなく、お金への感性(EQ)が必要」ということ
そして「お金のEQを養うには感謝・信頼の心をもち、富を分かち合う」ということでした。
本書はお金をたくさん手に入れ、増やすための内容ではなく、お金との付き合い方を学べる、そんな1冊でした。
将来何になりたいか?と聞かれて「社長、金持ち!」と答える人がいますが、それはお金の正体をまだ知らない人です。
ここまで動画をご覧になったみなさんはお気付きかと思いますが、お金は目的ではなく、手段の一つだからです。
同じ金額のお金でも、シチュエーションによって「生き金」「死に金」「あぶく銭」などと私たちは色々な名前をつけて付き合っています。
それは同じお金でも使い方によって、周囲の心に与える影響が異なるからではないでしょうか。
「生き金」と呼ばれるようなお金の使い方を心がけて、お金のEQを鍛えていきましょう!