「2000年以降、大人になる世代が知っておきたいお金のリアル」
今回は「2000年以降、大人になる世代が知っておきたいお金のリアル」というテーマについて、
横川楓(よこかわ・かえで)さん著「ミレニアル世代のお金のリアル」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、新しい世代の生き方にあったお金の新常識について学ぶことができます。
突然ですが、
なかなか給料が上がらず、月々の奨学金の返済もあって、
老後に年金がちゃんともらえるかなど、将来のお金が不安…。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
さまざまなライフイベントを迎える前に知っておきたい、お金の新常識を身につけることができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「お金にまつわる常識をアップデートすること」
一言でいうと「お金にまつわる常識をアップデートすること」です。
今回はミレニアル世代、つまり2000年以降に成人した、大体1980年代から1990年代生まれの世代が主役です。
そして本書の著者・横川楓さんは、そのような若者世代の経済問題を専門としています。
さて、将来のお金に対する安心感を得るためには、知識を身につけて自分自身が変わり続けることが大切です。
これは何事においても共通することですが、やはりお金に関する知識においても同じことが言えるようです。
著者の横川さんは「今までのお金に関する本で書かれていた内容が、これからの世代にも当てはめられるとは言えません」と一石を投じます。
今までお金に関する書籍で説明されていた、
「保険の選び方」や「家を買おう」「積極的に投資をしよう」「20代のうちから貯蓄をしよう」という内容は確かに正しいモノです。
しかしそれらは、今までの日本社会のように決まった将来設計が約束されていた世代のお話です。
今の20代から30代半ばの世代は、平均的に給料が低く、
会社員の場合、たくさん稼ぐためには、残業を多くをする必要があります。
しかし、奨学金の返済に追われ、お金の使い方に対する裁量も少ない場合が多いのではないでしょうか。
そんな暮らしが当たり前となっていて、
ひと世代上の人たちが実現できたお金の常識は、もはや非現実的な内容になりつつあると横川さんは指摘しています。
だからこそ、お金にまつわる常識を更新しなければなりません。
それでは、ここから順番に詳しくみていきましょう!
ここではお金にまつわる常識をアップデートする方法について
ポイントを3つに絞ってみました!
・手取り20万円以下でもお金を貯める方法
・新しいサービスを賢く利用する
・お金を稼ぎやすい時代の波に乗る
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「手取り20万円以下でもお金を貯める方法」
まずはじめに「手取り20万円以下でもお金を貯める方法」について解説していきます。
ここではミレニアル世代にとっての貯金の考え方についてみていきましょう。
横川さんは、「何かあった時の備えとして蓄えておく」という位置付けがちょうど良いと提案します。
一昔前には
「男たるもの何歳くらいまでには結婚して家庭を持ち、家を買って、車を買って云々」という常識があったかもしれませんが、
それは過去のお話です。
多様な生き方が徐々に認められるようになってきた現代において、
予定のないイベントへの備えはあまり現実的ではありません。
一方で、何かあった時の備えがあれば、
「もしも結婚したくなったら」「旅に出たくなったら」と自分の選択肢を実現する可能性を得られます。
だからこそ、一般的なライフイベントのために備えるというよりは、
何があってもいいように、自由な選択肢のために貯めておくという位置付けがちょうどいいのだと横川さんは主張しています。
しかし、お金を貯めたくても収入が少ない場合はどのようにすればよいのでしょうか。
横川さんは、次のことを見直すように提案しています。
・固定費を減らすために実家暮らしを選ぶ
・格安スマホに乗り換えて通信費を抑える
・電力やガスは会社を選ぶことで見直す
今まで当たり前に支払っていた生活費に無駄がないか、一度見直してみることが大切ですね!
「新しいサービスを賢く利用する」
続いて「新しいサービスを賢く利用する」について解説していきます。
ミレニアル世代は新サービスをどんどん利用するべきと主張する横川さん。
特に本書の中で活用していきたい「新しいサービス」として、次のような事例を挙げています。
・NISA、idecoなど国が促進する資産形成の制度
・メガバンクよりもお得なネットバンク
・おつりの貯金アプリ
・還元率が高い決済サービス
お金の勉強を始めた方ならば、
「なんとなく聞いたことあるなぁ」「ちょうど勉強しているところだった!」と思うサービスではないでしょうか?
横川さんが特にミレニアル世代に向けて主張するのは、
このように次々に新しくなるお金に関するサービスを自ら学んで、賢く利用する姿勢を身につけることです。
ただ銀行に預けておけば高い金利で貯金が増えていった時代は、もう過去のものです。
キャッシュレス化が進み、多様な決済サービスやお金の制度が変化している現代では、
「情報を知っているかいないか」「正しい活用方法を知っているかいないか」で格差が生まれてしまうのです。
この原則に気づいたあなたは、今日から始めてもまったく遅くはありません。
まずは、お金に関するサービスや情報を自分で調べて、賢く利用してみましょう!
「お金を稼ぎやすい時代の波に乗る」
最後に「お金を稼ぎやすい時代の波に乗る」について解説していきます。
会社員の収入が減っている現代ではありますが、
横川さんは、今の時代を「個人でお金を稼ぎやすい時代」だと分析しています。
それは、ネットを活用して、企業を通さずに個人にお金が支払われる流れが普及し始めたからです。
例えば、次のような収入源や仕事が挙げられます。
・フリマアプリで不用品を売ってお小遣いを稼ぐ
・クラウドソーシングのようなサイトから仕事を受ける
・好きなことを発信してお金を稼ぐ
これからは、会社員として雇われるのではなく、個人事業主として働く人口が増えると横川さんは語ります。
あるプロジェクトに対してスキルを持った個人が集まり、
その期間が終わればまた別のプロジェクトへ移動するという働き方が主流となっていくでしょう。
このような時代で明暗を分けるのは、スキルとフットワークの軽さだと横川さんは主張します。
自分の売り物とできるスキルを磨くこと。
そして、時代を見極めて波に乗れる行動力を携えることが重要です。
個人で仕事を獲得する感覚を養うために、まずはクラウドソーシングで案件を受けてみるのもおすすめです。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「貯蓄をして、お金の知識をアップデートし続ける」ということ
そして「これからの"個人で稼ぐ"という働き方の波に乗る」ということでした。
あらゆる常識がそうであるように、お金にまつわる常識は時代に応じて変化しています。
そして、ひと昔前であれば「理想の人生」のロールモデルがありましたが、今は、生き方も働き方も多様化しています。
だからこそ、自分は何に時間とお金を使いたいのか、優先順位をはっきりさせることも大切です。
時代の変化に臨機応変に対応して、将来への不安をなくしましょう!