「先延ばししない人になるために」
今回は「先延ばししない人になるために」というテーマについて、
佐々木正悟(ささき・しょうご)さん著「先送りせずにすぐやる人に変わる方法」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、先延ばしの原因と先延ばし癖を直す方法を学ぶことができます。
突然ですが、早くやらなきゃと思っていながら、結局ギリギリまでやることを先延ばしにしてしまう。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
作業を溜め込まずに「すぐやる人」に変身することができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「すぐにやれない原因を探ること」
一言でいうと「すぐにやれない原因を探ること」です。
夏休みの最終日に慌てて宿題に取り掛かり、「もっと早くやっておけばよかった」と後悔する。
この動画を見ているあなたも身に覚えがありませんか?
著者の佐々木さんは、このような経験を繰り返すうちに、多くの人はデットライン症候群になっていくと主張しています。
デットライン症候群とは、締め切りがないと動けない人のことです。
このような人は締め切りに依存しているため、
貯金や掃除など、デットラインが他人から設定されていないものについては、全く行動を起こせなくなってしまうのです。
本書では心理学の観点からすぐやる人になれるような行動の原理、
そしてやることに立ち向かう方法など紹介されています。
ここではすぐやる人になるための改善方法について
ポイントを3つに絞ってみました!
・快楽を捨てる
・先送りにしないために必要な4つのこと
・朝一に行動する
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「快楽を捨てる」
まずはじめに「快楽を捨てる」について解説していきます。
佐々木さんは、何かを始めることが出来ないという現象には、人の心理が大きく関係していると語ります。
この心の動きを、心理学では「現状維持バイアス」といいます。
現状が心地よくて、今感じている快楽を手放したくない。
何かを始めたら、現状よりも状況が悪くなってしまうかもしれないという気持ちになり、
なかなか新しいことを始められなくなってしまうのです。
「今していることをやめる」ことと「新しいことを始める」こと。
この2つを一度に行おうとするのはハードルが高すぎるので、順番に行うといいでしょう。
ここでは、料理をつくらないといけないのに、スマホでYouTubeをずっと見てしまう時を例にご紹介していきます。
まず、スマホを見えないところへ置いてみたり、思い切って電源を切ったりしてみましょう。
今していることを強制終了させて、現状の快楽を手放すのです。
そして、キッチンに立って料理をし始めます……と、スムーズに切り替えられればよいのですが、
どうしても今していることをやめられず、スマホでYouTubeを見続けてしまう方も多いのではないでしょうか?
これは、「現状維持バイアス」がはたらき、
「料理をする」という変化をすんなりと受け入れられないからです。
佐々木さんはその対策として、現状維持をしながら新しいことを始めることをおすすめしています。
つまり、キッチンにスマホを持ち込んで、YouTubeをみながら料理するということです。
いきなり料理をし始めるよりも、ハードルが低くなったと感じませんか?
このように、現状から一転して新しいことを始めるのではなく、
徐々に変化をつけていくことで、簡単に続けられたり、その次の段階へ進もうと思えるようになりますよ。
「先送りしないために必要な4つのこと」
続いて「先送りしないために必要な4つのこと」について解説していきます。
たとえば、自分は部屋を片付けたいと思っていても、
具体的に今どのようにすればいいか分からなければ、動きようがありませんよね。
このような、具体的に何をするのかが曖昧な状況が、物事を先送りしてしまう原因だといいます。
物事を先送りしないためには、次の4つことが必要だと佐々木さんは主張しています。
1. 選択
2. 決定
3. 準備
4. 実行
具体的にどういうことなのか、部屋の片づけを例に解説をしていきます。
1. 選択
まずは「部屋を片付ける」という漠然とした目標を、具体的な行動に分解して考えなおす必要があります。
机の上をきれいにしたいのなら、机の上に散らばっているペンをペン立てに戻す。
床に積みあがった資料を片付けたいのなら、床にある資料を棚に収納する。
このように、部屋を片付けるという行動を細かく分けていくことができますよね。
ポイントは、その中からひとつの行動だけを選択するということです。
全部をやろうとすると、スタートするまでに余計に時間がかかってしまうので、注意が必要です。
2. 決定
頭ではやろうと思っていても、もっと良い選択肢があるのではないかと迷ったり尻込みしてしたりしていませんか?必要なのは決める覚悟です。
ひとつの行動を選択し、決定するということが大事です。
3. 準備
部屋を片付けたいときは、まずゴミ袋を準備する必要がありますよね。
当たり前のことですが、すぐやるためには、必要なものは先にそろえておきましょう。
4. 実行
行動を選択、決定し、準備ができれば、あとは実行するのみです。
それでも行動に移せないなら、原因は環境やストレスなどの外的なことにあると考えられます。
以上先送りしないための4つのことを取り上げました。
とりあえず重い腰をあげるのではなく、まずはこれらのポイントを見直してみましょう。
「朝一番に行動する」
最後に「朝一番に行動する」について解説していきます。
ここまでのポイントを実践してみても、やっぱりやる気にならないと感じた方はいますか?
実は、佐々木さんはそう思うのは実は当たり前のことだと述べています。
なぜなら、すぐにやれないというのは「自分にとって優先順位が低く、今やらなくてもいいことだから」です。
とはいえ、先延ばしにしていては後でつらくなってしまいますよね。
ここでは佐々木さんがおすすめする、朝の時間を活用した方法をご紹介します。
これは、優先順位は低いけれどいつかやらなければならない仕事や、
優先順位は低いけれど本当にやりたいことなどを朝一番にやってしまうということです。
朝一番に取り組むことで、ほかの物事と優先順位を比較する必要がなく、時間とエネルギーを十分に使うことが出来ます。
時間が進むにつれて、やらなければならないことはどんどん増えていきます。
ポイントは、優先順位の低いことを朝のうちに片づけてしまうということです。
朝の時間を活用して、優先順位を先回りしましょう!
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「人の心理を理解して、段階的に新しいことを始める」ということ
次に「先送りにしないために、4つのポイントを意識する」ということ
そして「朝一番に行動して、物事の優先順位を先回りする」ということでした。
すぐにやる人になるためには、やることを溜め込まず、すぐに処理をするのが一番の近道です。
しかし佐々木さんは、人間は機械のように常に同じ状態を保つのはかなり難しく、
波があるのは仕方がないことだと述べています。
すぐにやることは大切ですが、常に「すぐにやる人でいなきゃ」というプレッシャーを感じる必要はありません。
昨日より、何か1つでも物事をこなすことができたら、
あなたも「すぐにやる人」へ近づくことができますよ。
効率よく物事に対応し、時間の有効活用を目指しましょう!