「毎日の台所しごとを楽にするテクニック」
今回は「毎日の台所しごとを楽にするテクニック」というテーマについて、
足立洋子さん著「「めんどくさい」がなくなる台所」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、マイルールを作り台所しごとを楽に回す方法について学ぶことができます。
それではさっそくまいりましょう!
突然ですが、毎日夕方になると「今日の夕飯、何にしよう」と悩みっぱなし。
疲れてると料理の支度だけで精一杯で、後片付けまでしている余裕がない。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
毎日訪れる台所しごとの時間をシンプルに回すことができるようになるでしょう。
「めんどくさいを受け止め、段取りを意識し実践する」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「めんどくさいを受け止め、段取りを意識し実践する」です。
本書では”台所しごとは、頭7割、手仕事3割”と提唱されています。
つまり、やみくもに忙しなく作業へとりかかる前に、
工夫をこらした段取りを重ねることがポイントとなるのです。
そのためには、まずは自分がめんどくさいと感じるものの正体を理解しましょう。
敵がわかれば、倒し方の戦略も見つかります。
今回はめんどくさいを回避していく段取りのテクニックについても触れていきます。
ここでは本書で紹介されている台所しごとをラクにする方法について
ポイントを3つに絞ってみました!
・メイン食材をトレイに
・空っぽになったら、保存・非保存のセット買い
・段取り8分(ぶ)
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「メイン食材をトレイに」
まずはじめに「メイン食材をトレイに」について解説していきます。
献立を決める作業って「今日は何を作ろう・・・」と直前まで悩んでしまいがちですよね。
毎日同じものばかりというわけにもいかない。
大半の方にとって、家族みんなで食卓を囲む、夕食作りが一番のメインイベントとなると思いますが、
余計献立決めに悩んでしまいますよね。
そんな時、本書でオススメされているのは「主役食材をトレイに乗せておくこと」です。
いたってシンプルな方法ですよね。
やり方はカンタン。
1.まず家族分のお肉や魚などがすっぽりと入るサイズの平たい食品トレイを用意します。
2.夕食を終えた片付けの時や、夜の就寝前に次の夕飯のメイン食材を選びます。
例えば「明日の夕ご飯は、この魚を使おう」と決めて、魚をトレイに移しておく。
たったこれだけです。気軽にできますよね!
主役の食材が決まれば、あとはメインのお料理に沿った汁もの、一品、ご飯あるいは麺類・・・など、
食卓を彩る副菜の献立決めが一気に楽になります。
またこの方法のメリットとしては、前日の夜から準備することで、
冷凍庫から冷蔵庫へ移して解凍したり、下味をつける準備もできます。
前の日の一手間が、本来であれば翌日ゼロから考える献立を一点突破してくれるのです。
憂鬱に悩む献立作りは、前日の夜に「トレイへ移す」の一手間で解消してみましょう。
「空っぽになったら、保存・非保存のセット買い」
続いて「空っぽになったら、保存・非保存のセット買い」について解説していきます。
ただでさえ仕事でヘトヘトなのに、
その帰りに夕方の混雑したスーパーへ行かなきゃならない、しかも重い荷物もあって大変・・・
誰だって毎日へとへとな状態で買い物へ繰り出すのは億劫なものです。
だからと言って、なんでもまとめ買いをしてしまっても、
賢く使わなければ食材を痛ませてしまうリスクも心配です。
毎日買い物へ行かなくても、食材をダメにしない程度でそこそこのストックを保持できる。そしてまた無理のない買い出しをする。
こんな順路だと理想的ではありませんか?
ここで本書でお勧めされているのは、
「その日に使い切るもの」と「保存するもの」をセットで買う方法です。
仕分けるポイントとしてはつぎのようになります。
・油脂の少ない食材
鶏胸肉やささみ、魚の切り身、お魚などが該当します。これら油脂の少ない食材はその日、あるいは翌日までに使い切ることがおすすめです。
・油脂の多い食材
ひき肉、豚肉牛肉全般、鳥もも肉、塩サケなどが該当します。
これら油脂の多いものは、比較的に冷凍しても風味が落ちにくく、必要な分だけ少しずつ使いやすい部類です。
油脂の多いものは冷凍してしまいましょう。
以上のように、食材の保存を考える際は「油脂の多さ・少なさ」を判断基準にしてみてくださいね。
そうは言ってもまだこの工程がめんどくさいと感じる方もいるでしょう。
確かに、こまめに買い物へ出かけて、調理あるいは下ごしらえをして冷凍保存・・・
とその都度作業をするのも「めんどくさい」の原因の一つとなります。
めんどくさいをなくすコツとしては
なるべく冷蔵庫が空っぽになったタイミングで買い出しへ出かけること。
その際、すぐ使う食材、冷凍する食材をまとめて購入し、食材を用途別にしてストックしましょう。
こうして食材を消費していくうちに、また冷蔵庫が空っぽになったら買い出しへいけばOKです。
買い物のめんどくさいを減らすオススメの方法、ぜひ試してみてくださいね。
「段取り8分(ぶ)」
最後に「段取り8分(ぶ)」について解説していきます。
ビジネスのシーンで「段取り8分(ぶ)、仕事2分」
という言葉を耳にしたことがある方もいるでしょう。
事前にきちんとした段取りさえしておけば、仕事の8割方は完了したようなもの。
この言葉は、仕事の事前準備の大切さを表す格言の一つとして使われています。
この「段取り8分」の考え方は、台所仕事の中でもまったく同じであると本書で提唱されています。
忙しいからこそ、事前に段取りをよく考えて、お料理へ取り掛かりましょう。
料理は食べるタイミングは同じでも、品目によって”加熱調理”など時間のかかるもの、”切って並べるだけ”の時間のかからないものと様々です。
計画立てた作業であれば、使う道具も最小限。後片付けの手間まで減らすことができます。
忙しい時に立ち止まって段取りを考えている時間は、一見、無駄が多いようにも思えます。
しかし、結果的には段取りしていたことによって効率と時短が実現するのです。
その日の料理を作る順番、使う道具、保存の仕方まで頭の中でざっとシミュレーションした上で作業へとりかかるクセをつけておきましょう。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「メイン食材をトレイに移すと下準備が整いやすく、早いうちに献立が決めやすくなる」ということ
そして「食材を新しく購入するタイミングは食材を使い切った時」ということでした。
献立を考え、手がかりのないまま買い出しに行く・・・
ゼロの状態から家事や作業を始めるのは、誰だって憂鬱なものです。
しかし「前日にメインの食材だけでも用意してある」「買い物の定番ルールがある」など、
少しでも作業をやりかけた状態だと憂鬱さは減ります。
終わりのない家事は
完璧を目指すと、そこまでの道のりを想像して始めることが億劫になってしまうもの。
未来の自分へ、明日の自分へご褒美をあげるみたいに、
翌日の家事をほんの少しやりかけてみましょう。
物事は迷ったら最善の選択をするのに、いちいちエネルギーが必要です。
家事の負担を減らすためにも、適度に手を抜いてもOKになるような
前向きに始められる台所しごとのルールを作ってみましょう。