「過剰な努力と溜め込みでイタい状態になってませんか」
今回は「過剰な努力と溜め込みでイタい状態になってませんか」というテーマについて、
やましたひでこさん著「イタい女になる人ならない人」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、満たされない心から抜け出して素直な自分になるということについて学ぶことができます。
突然ですが、努力しても「まだ足りない、もっと成長しないと」と焦って心が満たされない……
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
自分の持っているものに気づいて、部屋と心を身軽にすることができるでしょう。
「物理的にも精神的にも溜め込んだものを捨てる」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「物理的にも精神的にも溜め込んだものを捨てる」です。
周囲に認められたくて、褒めてほしくて、何者かになりたくて……
勉強に美容に恋愛に、頑張るほど自分に足りないものが目についてしまう。
「変わらないと!」と焦ってしまって、さらに新しいものを買ってみたり、雑多に勉強を増やしてみたり。
こうして自身の現在地を見失っていた過去の自分について著者は「イタい女だった」と語ります。
自分を客観視できないいわゆる”イタい状態”から抜け出す方法は、溜め込んだものに気づくこと。
溜め込んだモノは物理的に部屋に・溜め込んだコトは心の中にあるのです。
ここでは物理的・精神的にイタい状態から抜け出す断捨離術について
ポイントを3つに絞ってみました!
・溜め込んだものを捨てる
・群れから離れる
・引き算の思考
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「溜め込んだものを捨てる」
まずはじめに「溜め込んだものを捨てる」について解説していきます。
淋しさを補う。
そのために集めたものを手放す作業というのは、誰だって辛いものです。
しかし、必要性のなくなった物に執着し、関係が終わった物にいつまでもしがみつくということ。
その姿は残念ながら「イタさ」として他人の目に映ってしまうことがあります。
「溜め込んだものは、淋しさの象徴でもある」
と著者は語ります。
自分が自分を受け入れる感覚「自己肯定感」の低い人ならなおさら、
ものに頼ることで満足できない自分の何かを補っている気持ちになるのですね。
これがあるから安心だ、これが自分を守ってくれる
そう思って溜め込んでいるもの、
実際家の中にはたくさんあるのではないでしょうか。
必要性がなくなった物をさっぱりと処分すれば、心が軽くなります。
抱えていた淋しさを認めることで、自由に動き出すこともできるのです。
過去へ執着する「イタい状態」から脱出する第一歩として、
溜め込んだものを捨てる作業から始めましょう。
「群れから離れる」
続いて「群れから離れる」について解説していきます。
先ほどご紹介したのはイタい状態から払拭するための第一ステップ、
不要なものを処分して過去への執着を払拭するということ。
このステップによって「今の自分の価値観でものを考える」という素直な姿勢に近づきました。
そしてここでは第2ステップ「群れから離れる」ということをご紹介します。
イタい状態は自分の周りにモノを集め執着をすることも当てはまりますが、人間関係への依存も当てはまります。
人間同士の「群れ」から離れるということはそもそも”群れに依存していた”ということ。
「群れに依存する」ということは
物事の判断をする際、第三者に決定権を委ねてしまうということが時に起こります。
すると過去に執着するのと同じように、結局今の自分の価値観で物事を判断できなくなってしまうのです。
往往にしてイタい女は、すぐに群れに属したがる、と著者は語ります。
これは、「一人ではない」という実感することで安心を得たい、という心理からくるものです。
しかし、自分の心地よいコミュニティは自分の変化とともに日々、更新されて当然のものです。
自分の所属する群れを見直し、合わなくなったと思ったら、すぐに離れること。
すると、今の自分の価値観に沿った新しい群れが見つかるものです。
まずは人間関係も上手に取捨選択すること。過去の人間関係に執着しない身軽な姿を目指しましょう。
「引き算の思考」
最後に「引き算の思考」について解説していきます。
イタい状態というのは、
物理的にも精神的にも、しばしば自分の身に纏うものが多いことを良しとする
思考になりがちです。
例えば
・高級なブランド品のコレクションが増える
・スキルが身について、キャリアアップできる
・自分の欠点を克服して、なりたい自分になれる
と、足し算を重ねるほど豊かな人生になる、それが自分を守る鎧になると思っていませんか?
しかしながら、足し算を重ねて満たされることはなく、
むしろ「足りない」部分が目につき、それを埋めようと手に入れるものが増える。
こうして増えれば増えるほど、
さらに「もっと必要、足りない!」と欠点や満たされないものに執着してしまうものなのです。
見た目の若さや体力というものは、年齢とともに否応無しに減ってゆくものです。
これも含めて、人間とは時間とともに変化していく生き物。
変化はずっと同じ状態をキープできるとも言えず、
やはり経年とともに劣化もしていくものです。
若い頃は10の変化ができていたことが、30年たったら3の変化でも頭や体が追い付かず手一杯になるもの。
変化に応じて、自分の頭・体力との関係を見直し「引き算していく」という発想の転換をしてみてはいかがでしょうか。
逆に言えば、今の自分に必要なものだけを残し、他のものを引き算して手放せる人は、過去に執着しません。
いくつになっても身軽でいて未来志向な人は、魅力的に映るものです。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「”イタい状態”から抜け出すには自分を囲う執着していたモノ・コトを思い切って捨てる」ということ
そして「鎧となるモノ・コトをプラスしていくことは自分に合っているのか、自分の変化に合わせて引き算していこう」ということでした。
時間とともに、自分は変化していくものです。
例えば若さについて。
いつまでも若い頃の容姿でいたいということは、
到底難しくて不自然な願いでもありますよね。
逆に言えば「若くて美しいことが正義」という考え、これは一つのとらわれです。
歳を重ねたからこそ醸し出される美しさもある中で、
いつまでも若さだけに執着する姿が「イタさ」になってしまうのです。
変化を受け入れて、その時々の暮らしを楽しむ人は、
いつの時代も凛として美しく映るものです。