「心地よい暮らしの基本は片づけから」
突然ですが、どうして人生において、片づけが大切なのか知りたい
と悩んでいる方がいたら、あなたはなんとアドバイスしてあげますか?
目指す人生がどのようなものであっても、
すべては「心地よい空間」での暮らしが基本となります。
居心地の悪い住まいは、気分にも体調にも決していい影響を与えません。
毎日を人間らしく快活に生きていくためには、片づけは必ずついて回ります。
今回ご紹介することを実践していただくと、
片づけとは、人生をより良い方向へ導くために「心地よい空間」をつくること
という学びを得られることでしょう。
「片づけは、自分を大切にすることに繋がる」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「片づけは、自分を大切にすることに繋がる」です。
片づけとは、簡単に説明するなら「必要なモノを選び、不要なモノを捨てる」ことでしょう。
それは、自分にとって何が大切で、何が不要かを決めることです。
片づけが出来ない人は、自分が何を大切にして生きているのか
良く分かっていないことが多くあります。
手にしたもの全てを抱え、モノで溢れかえった空間。
それは、たくさんの過去にとらわれて暮らすようなものです。
ここでは、片づけの基本的な考え方について
3つのポイントに絞ってご紹介していきます。
1.片づけ上手な人は生き方上手
2.捨てる事への罪悪感を捨てる
3.五感を整えて自己肯定感を上げる
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
1.片づけ上手な人は生き方上手
まずはじめに「1.片づけ上手な人は生き方上手」について解説していきます。
「片づけ上手」な人は、モデルルームのようなオシャレな部屋に住んでいる。
そんなイメージを持っていないでしょうか。
そうしたイメージで片づけをとらえているなら
「私には関係ない」「自分にはムリ」と思ってしまうのも当然かもしれません。
片づけとは、「自分が心地よい空間を作ること」。
なぜ片付けが大切なのかというと、
いい人生は心地よい空間から始まるものだからです。
空間の余裕は気持ちの余裕につながります。
時間がない。お金がない。仕事や人間関係がうまくいかない。
今、そういった悩みがあるのでしたら、それは部屋が散らかっているせいかもしれません。
部屋が乱雑だと、行動しにくいうえ、必要なものがすぐに見つからず時間に追われたり
間違って同じものを購入してしまったり、集中力を欠いたりします。
血栓ができると血液の流れが止まってしまうように、
生活空間にモノが溢れていると、人生の流れが悪くなります。
モノには過去の記憶や感情がこもっているので、モノが溢れると
未来が流れ込む余裕がなくなってしまうのです。
空間の余裕は、気持ちの余裕につながり、他人への嫉妬など余分な感情も起きなくなります。
自分の人生に集中し、思い通りの人生を進めるようになるのです。
2.捨てる事への罪悪感を捨てる
続いて「2.捨てる事への罪悪感を捨てる」について解説していきます。
モノも人間観関係も「選んで大切にする」ことが重要です。
片づけにおいて、まず捨てるべきものは、捨てる事への「罪悪感」になります。
もう必要ないけれど、昔大切にしていたモノ、まだきれいだけれど着ない洋服。
部屋の中が「いらないモノ」で溢れてないでしょうか。
心地よい空間作りの第一歩は、モノを減らすことですが
どうしても「もったいない」「いつか着るかも」と捨てない理由探しをしてしまいます。
一昔前は「モノを大切にしなさい」と教わってきました。
この教えに間違いはありませんが、モノが溢れている時代、現代では
「モノを選んで大切にする」ことが必要です。
つまり、片づけで最初に捨てるべきは「捨てる際の罪悪感」になります。
特に、人からの「いただきモノ」は捨てられないものです。
それは、せっかくの好意を踏みにじるような罪悪感を感じてしまうからです。
しかし、これは本当に罪悪感を感じる必要があるのでしょうか。
お中元やお歳暮、出産祝いなど、日本人はコミュニケーションにモノを使う習慣がありますが
これは「いつもお世話になります」「こちらこそ、ありがとうございます」で完結するコミュニケーションです。
つまり「いただきモノ」は気持ちを受け取った時点で「すでに役目は終えたモノ」になります。
ですから、捨てることに特別な罪悪感を持つ必要はないのです。
実は、人間関係も「いただきモノ」と同様に、片づけることに罪悪感を感じるものです。
もちろん「友人を大切にする」のは素晴らしいことですが
「ランチはいつも一緒」とか「友人と一緒に始めた習いごとだからやめづらい」など
いつも友人優先になってしまっては問題です。
本当にお互いが大切な友達と思っているのなら、すべての付き合いに顔を出さなくとも
人間関係が壊れるようなことはないはずです。
モノも人間関係も選んで大切にすることで
自分自身も大切にすることが出来るのです。
3.五感を整えて自己肯定感を上げる
最後に「3.五感を整えて自己肯定感を上げる」について解説していきます。
ていねいに生活することは、自分を丁寧に扱うことに通じます。
散らかった部屋で暮らすことで、最も問題なのは、自己肯定感が下がってしまうことでしょう。
人間は五感の中でも、特に視覚に頼って生活しています。
そのため乱雑な部屋が目に入ると「自分はダメだ」とネガティブな気分になってしまうのです。
反対に、片づけは「できた」という感覚をもたらし、自己肯定感を高めてくれます。
例えば、職場の机はスッキリした状態のほうが効率は上がりますし、見た目にも快適です。
ペットの写真や好きなものを一つ飾れば、より一層、気分もあがるでしょう。
それは視覚からの影響が強いことに他なりません。
ですので、片づけは「一番目に入りやすい場所」を優先するのがコツです。
それが一番効果が得られやすく、自己肯定感が高まるきっかけになるでしょう。
片づけにはその他の五感を利用する方法もあります。
まずは聴覚ですが、気分が盛り上がる曲を片付けのたびに流すと
その曲を流すことで片づけスイッチが入り、行動を起こしやすくなります。
嗅覚では、生ごみやほこりのにおいなど、ニオイの気になる部分を
優先的に片づけることで、ネガティブな気分を防ぐ効果があります。
モノを処分するかどうか迷ったら、さわり心地や履き心地を優先したり
ざらざらしている所を掃除したりなど、触覚も片付けでは頼りになる感覚の一つなのです。
暮らしが荒れて、部屋が散らかっていると、
食生活は外食やテイクアウトを頼りがちになります。
塩分過多になりやすいので、丁寧な暮らしにつとめ、正常な味覚を維持していきましょう。
生活の乱れは部屋に表れます。体調にもおおいに影響しますので、
自分の五感を大切に、心地よい空間で健康的な暮らしを目指しましょう。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「生活空間にモノが溢れていると、人生の流れが悪くなる」ということ
そして「モノも人間関係も、キチンと選んで大切にしよう」ということ
最後に「五感に優しい暮らしにつとめて自己肯定感を高めよう」ということでした。
片づけが人生の流れを良くし、自分の価値観を見つめ直すきっかけを
与えてくれることを学びました。
片づけは人生の目的ではありません。しかし、モノを整理すると、
時間や人間関係も整理されます。
片づけは多方面の悩みを解決し、人生にゆとりを生み出してくれるのです。
モノが溢れている現代では、無意識のまま暮らしていると
生活空間はモノで溢れかえり、身動きが取れなくなってしまいます。
日頃から自分にとって何が大切かを見極め、選び
目につくところから、片づけていくように心がけましょう。