汚部屋から思い切って脱出させてあげる方法
突然ですが、例えば自分の部屋をいわゆる汚部屋にしてしまう方の片付けを手伝ってあげるとします。
その方が片付けのリバウンドを繰り返さないためにどう接してアドバイスしてあげたらいいと思いますか?
親・兄弟にも見せられないほど散らかった部屋。片づけても片づけてもすぐに元に戻ってしまう。どうして自分は片付けられないのか?わからない。
そんな汚部屋を作りあげてしまう方を汚部屋から思い切って脱出させてあげる方法を今からご紹介いたします!
これなら片付けできるかも!と、片づけへの一歩が踏み出せることでしょう。
普通の部屋の片づけと汚部屋の片づけは違う
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「普通の部屋の片づけと汚部屋の片づけは違うことを心得よう。」です。
つまり、モノの散らかり方にも症状の段階があるので、
一般の片付け方法を汚部屋で実践しようとしても結局片付かないで終わってしまう、
また片付いたとしても散らかしてしまうケースがほとんどなのです。
今回取り上げる「片付けられない女のためのこんどこそ!片づける技術」には
汚部屋から脱出するためのステップが紹介されていますが
そのなかから特にポイントを3つに絞ってみました!
・自力でやるか、プロに頼るか、住む人の意志を汲み取る
・自力で汚部屋から脱出するならこの3ステップから取り組む
・仕上げの2ステップは整理整頓
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
自力でやるか、プロに頼るか、住む人の意志を汲み取る
まずはじめに「・自力でやるか、プロに頼るか、住む人の意志を汲み取る」について解説していきます。
まずは、暮らしの延長線上にある一般的な「散らかった部屋」と、
汚部屋はまるっきり違うものであると理解して下さい。
汚部屋には次のような特徴があります
①布団が水平に敷けない
②家のなかをまっすぐ3歩以上歩けない
③窓があけられないほどものがある
散らかった部屋の片づけは、片付けのコツやテクニック、マインドセットで解決できます。
しかし、汚部屋となるとそうはいきません。
汚部屋には汚部屋の片づけ手順があるのです。
ただ、そのまえに、そこで暮らす人の気持ちがなければ手順を示したところで無意味となります。
だから、どんな気持ちでいるのか少しでも知ることが大切なのです。
例えば。汚部屋を「ラスボス」そこで暮らす人を「レベル1の勇者」と考えてみて下さい。
レベル1なのに、やる気だけ注入してラスボスに戦いを挑んだらどうなるでしょう。
結果は瞬殺です。
素晴らしいテクニック=武器を持って戦に挑んだとしても、レベル1では返り討ちにあっておしまいです。
何をやっても瞬殺され、今もラスボスに囲まれて暮らしているとしたら、、、
テクニックやコツだけでは、とてもじゃないけど脱出できないし、もはやそんなアドバイスすら聞きたくもありませんよね。
汚部屋に住む人の気持ちを理解はできなくても、知ることはできるはずです。
※汚部屋で住む人の気持ち
・どうしてこんなに散らかるのか自分でもさっぱりわからない。
・汚い家に帰りたくなくなる
・目が覚めたら、あまりの汚さにうんざりする
・正月がつらい
・何をしようとしていたのかわからず、ぼーっとしているうちに1日が終わる
このような悩みはあるけど自らの力で汚部屋から脱出しようという意志を持っている方は、
後ほど紹介する汚部屋の片づけステップを見て下さい。
自力で汚部屋から脱出するならこの3ステップから取り組む
続いて「自力で汚部屋から脱出するなら、この3ステップから取り組む」について解説していきます。
本書では汚部屋脱出のために全部で5つのステップが紹介されていますが、
まずは自分でも心がけられる最初の3ステップをご紹介いたします。
1.基地をつくる
2.台所から片付ける
3.毎日使うものを基地に集める
それでは詳しく一つずつ見ていきましょう。
①基地をつくる
基地とは、片付けのスタート地点であり居場所です。
机の上のものをどかし、椅子に座れるようになればOK。ものを捨てなくてもスペースを1箇所つくれば基地になります。
ここでのポイントは次のようにあげられます。
・まずは捨てる、捨てないを考えるより先に環境を変える必要があるので、いきなり捨てようとしなくていい
・基地ができると、すっきりしたスペースがうまれ、やる気が湧く
②台所から片づける
基地を作ったらまずは台所から片付けるようにしましょう。理由は次のとおりです。
・賞味期限切れ、食べれないものは捨てるしかない。そのため他のものに比べ捨てる基準が明確で迷いずらいから。
・捨てるべきか迷うものが少ない台所から片づけることで、捨てることに慣れて片付けに弾みがつくから。
③毎日使うものを基地に集める
毎日使うリモコン、携帯は先ほど作った基地に集めるようにしましょう。
使うたびに必ずすぐ戻すようにすれば、片づける練習にもなりますし、毎日使うものを探してばかりの生活から解放されますね。
例えば今までだったらどこかに置きっぱなしにしていたはずのテレビのリモコンなども挙げられますが、
テレビを見るためにリモコンを使ったら、すぐに基地に戻すようにしましょう。"
仕上げの2ステップは整理整頓
最後に「仕上げの2ステップは整理整頓」について解説していきます。
先ほどの3ステップを無事にこなすことができたら、いよいよ残り2ステップですね!
汚部屋脱出もぐっと近づいてきました。
残りの2つの方法をご紹介いたします!
4.今使ってないものは捨てる
5.部屋のマップ作り
それでは1つずつみていきましょう。
4.今使っていないものは捨てる
これは整理整頓でいうところの「整理」にあたる方法です。「とりあえずとっておく」は禁止です。
とにかく潔く捨てる!大量のものをどうするか考えている余地はまったくありません。
必ず使う物、よく使うものだけ残し、その他は大きな袋に入れてとにかく捨てましょう。
例えば、増え続けるものの例として覚えてほしいものがあります。それは、情報関係のものです。
だから、新聞、雑誌、パンフレットは一気に捨てましょう。今後も意識して日頃から捨て続けることが大事です!
また、サイズの合わなかった服、似合わなかった服も迷いやすいものです。
でも、ここは汚部屋からの脱出を最優先に考え、潔く捨てて、次から間違えないように気をつけましょう!
5. 部屋のマップ作り
今使っていないものを捨てるつまり「整理」が終わったら、次は「整理整頓」の整頓にあたる「部屋のマップ作り」です。
エリア分けしたものがはみでないようにしましょう。
物の定位置を決めて、収納場所をマップに書くことで、ルールが可視化されわかりやすくなります。
部屋のマップイメージは、自宅の間取り図をベースに書くことをおすすめします。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「汚部屋から脱出するには、普通の片付け方法では太刀打ちできないことを理解しよう。」ということ
そして「汚部屋を作ってしまう人の気持ちを理解し、見合った手順を踏んで片付けを実践しよう」ということ
汚部屋を脱出したいと願う人の思いには答えてあげたい。だけど方法がわからない。
いくら片付けが得意だというあなたでも、普段あなたの家で行っている片付け方法を実践したところで、
残念ながらそれは汚部屋では通用しないのです。
つまり「ラスボス」に立ち向かうぐらいのお片付け術が必要ということでした。
汚部屋に困っているけど治したい、と願う人にはとにかく思いに寄り添い、
正しい手順に沿って部屋をリセットしてあげることを目指しましょう。
万が一また汚くなってしまったらご紹介した5つのステップのうち最初の3ステップを
特に実践するように伝えるのもいいですね。