「お片づけの課題と心の課題をリンクしてみよう」
突然ですが、
片づけを始めようと思っても、心が疲れていて、なかなかやる気が起きない
と悩んでる方がいたら
あなたはなんとアドバイスしてあげますか?
誰にでも、活力が低下して、何をするにも気が乗らない時というのはありますが、
そんな時は部屋が散らかっていく傾向にあります。
というのも、掃除や片づけというのは真っ先に手が抜きやすい行動だからです。
「片づければ変わります。心が晴れます!」
そうは言われても、その気力が湧かないのだからと思ってしまいますよね。
そんな時は散らかっているお部屋を見ながら
自分は何に気が滅入っているんだろう?と
その状況から自分の心を覗いてみるというのはいかがでしょう?
今回ご紹介することを実践していただくと、
お片づけは、自分の心を分析するきっかけに繋がる
という学びを得られることでしょう。
「片付かない部分を悩みや心の問題に置き換える」
それでは具体的な方法を解説していきます。
一言でいうと「片付かない部分を悩みや心の問題に置き換える」です。
例えば、
部屋全体が散らかっている人は、問題が多すぎて何から手を付けていいか?が分からなくなっている状態。
テーブルや机の上など部分的に散らかっている場所がある人は、
問題が点在していて個別に対応を求められている状態。
押し入れやクローゼットの中など見えないところが散らかっている人は、
問題を隠してしまっている事に悩んでいる状態。など
部屋の状況を自分自身の心に見立てて、問題点を探ってみるとすれば
大体このような感じで解釈することができます。
では、実際のお片づけからはどのような悩みが見えてくるのでしょうか?
ここでは、片づけに欠かせない3つの行為と心の関係について、まとめてみました。
1.分別から解き明かす
2.残すと捨てるに学ぶ
3.キレイを維持する気持ち
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
1.分別から解き明かす
まずはじめに「分別から解き明かす」について解説していきます。
モノの片づけも心の片づけも、闇雲に始めてしまうと状況がなかなか改善しないもの。
「自分に本当に必要かどうか」をちゃんと考えて向き合うところが第一歩です。
整理整頓の際、「必要か分からない」モノは、たいてい「どこにしまっていいか?」もあやふやで
何となくで決めてしまいます。
だから適当な場所に置いたりしては、その場所を忘れ、片づけの度にそれを繰り返してしまいます。
それは置き場所を変えて回っているだけで、本当の意味で片づいていないのです。
心も同じで、自分にとって必要かどうかを真剣に考えず、その場しのぎで切り抜けた問題は、
巡り巡ってまた戻ってきたりと、何度も繰り返すことが多いものです。
いるモノ、いらないモノの分別をつけるというのは
自分と向き合う上でとても大切な事なのです。
例えば、もしあなたのお部屋を誰かが片づけてくれるとして
勝手にあれこれ捨てられたら怒りますよね?
それは他人から見たらゴミに見えても、あなたにとっては宝物だということもあるからです。
逆に、勝手に処分されてしまっても「まぁいいか」で収まるようなものは
実はとっておくほど必要としていなかったモノなのではないのでしょうか?
モノを残すか捨てるかの判断に迷うことが多い人は
日常でも選択に悩むことが多く、それ自体に疲れてしまう場合がよくあります。
これはつまり自分にとって大切なモノの基準が定まっていないからだといえるのではないでしょうか?
「自分に必要なモノ」というのは生活や生き方に影響する大きな事ですよね?
片づけに限らず、いつか必ず向き合わなければならない時がやってくるのです。
お片づけという日常のうちから真剣に考えていると
いざという時に、大きな決断もできるようになると思います。
2.残すと捨てるに学ぶ
続いて「残すと捨てるに学ぶ」について解説していきます。
ものを分別して残すと決めたという事は、この先もずっとここにあるということ。
つまり大切なものだけが残せたなら、それは何かを大事に扱う生活が始まるということです。
逆にもし適当なモノを残せば何かを適当に扱う生活が続きます。
人に置き換えるなら、それは毎日そばにいたい人かどうでもいい人かという事。
どちらが近くに居るかで人生はかなり変わってきますよね。
物を捨てる時というのは、その捨て方や捨てるモノを通して、今の自分が少し見えてきます。
今まで捨てられなかったモノを捨てられたり、以前は捨てられたモノを捨てられなくなった時は
自分の中で何かが変化した時ではないでしょうか?
長い人生の中で、人の価値観がずっと同じという事はありません。
人間関係や環境変化というのは、その都度、自分自身に影響を与えるものだからです。
何かを捨てる。それは何かを卒業した証なのかもしれませんし
次のステージに移行する兆しなのかもしれません。
そう大げさではなくても
きっと自分が変化し続けているという明確な証となります。
捨てるモノは、良くも悪くも過去のあなたを反映しています。
今まで自分が大切にしてきた、そしてお世話になったものにきちんと感謝し別れを告げることが出来れば
きっとまた、新しく大切なものが出来る事でしょう。
3.キレイを維持する気持ち
最後に「キレイを維持する気持ち」について解説していきます。
部屋がきれいになったらゴールではありません、それを維持して続けていくのが本当のゴールです。
だからこそ、部屋は人のルールをまるまる採用するより自分の中のルールを決めて作ったほうが、
長くその状態を維持できるのです。
これは心ととても絡んだ部分の話なのですが、
例えばこれさえ守ればきれいな部屋になる、
それさえやれば自分も魅力的な人になれる、
そんな本を読んで、その通りに続ける。これって理想的ですが果たしてそう簡単に実行できることでしょうか?
実際自分に合っていないと相当たいへんなはずです。
今その方法を行っていないなら、その時点で本能では自分とは合わないことが分かっているんだと思います。
人は他人ルールを押し付けられるとそれだけでモチベーションが下がります。
だから自分なりに良い状態を保つのがベストです。
片づけに限ったことではなく、何かを続けていく方法があるとしたら
それこそ習慣になるまで続けていくしかないのです。
例えば携帯電話をなんとなく充電する、なぜなら切れたら不便だから。
日頃の習慣で大半の方が行ってると思います。
例えばある習慣を継続しようと思ったときに、自分にとって正直しんどい・辛いけど、無理やりならなんとか続けられるものだった。
けれど、それはつまり、つらいこともセットになった習慣として続けることになります。
どうせならこの習慣はつらいというマイナスの印象よりも自分のためのプラスになるものだと思いながら、続けたいものですよね。
続けるメリットが明確なこと程、続ける気持ちは強まります。
さらに言えば幸福度が高いものはもっと続けることが容易です。
例えば、甘いものが好きな人は毎日食べれば太ると分かっていても
結局食べ続けてしまいます。
このように好きなことほど続けるハードルは下がるのです。
メリットについては、お片付けの本を見れば、どれを開いても沢山載っていますが
残念ながら幸福については、あなた自身で確かめるほかにありません。
お片づけのメリットを超えて、幸福を感じれるようになったなら
その時はきっともう、悩みを解決する方法が自分の中に出来上がっているかもしれませんね。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「モノの分別を通して、自分の価値基準を解き明かしてみよう」ということ
そして「残すと決めたものを大切にして、捨てると決めた覚悟と向き合おう」ということ
最後に「他人の決めたルールではなく、自分ルールで続けていこう」ということでした。
部屋を片づけると、この部屋はこんなに広かったのかと思うようになります。
それは心の問題が片付くと心も広くなっていくさまに似ています。
そして部屋が片づくと何をどこに置こうかとワクワクして
また何か新しく始めようと思うことにもつながります。
部屋を片づけるように
心も自分らしく整えて少しでも楽な気持ちで毎日を過ごしましょう。