「忙しいを理由にしない朝時間の活用法」
今回は「忙しいを理由にしない朝時間の活用法」というテーマについて、
市川清太郎さん著「朝8時までの習慣で人生は9割変わる」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、出来る人がやっている朝時間の活用術について学ぶことができます。
突然ですが、やりたいことがあるけれど、忙しくて手を付けられない日々が続いている。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
朝時間を活用することで、後回しにしない習慣を築いていくことができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「一日のピークタイムで差別化すること」
一言でいうと「一日のピークタイムで差別化すること」です。
突然ですが、ビジネスの世界の例えでいうと
商品の価値を高めるには、他の商品にはない特徴を高めて差別化すること。
他の商品と差別化することで価値を高める戦略については、
ビジネスでマーケティングを学んだ経験がある方は充分ご存知のこととおもいます。
そして本書の話に戻りますが、著者の市川さんは、
ビジネスパーソンも成功したければ他の人と差別化することで自分の価値を高めるべきであると投げかけます。
他の人と同じことをやっていては、秀でて成功することは難しいというのです。
そして市川さんが提唱する、他の人と差別化するために人とズラす点こそ、早起きだといいます。
何故なら、朝の時間とは脳が最もリフレッシュされた状態であり、
勉強やアイデア出しを行う上での効果を得やすいだけでなく、
朝早くから活動している人に対して、社会的信頼を置かれやすい背景があるからです。
朝の時間を活用することとは、必ずしも睡眠時間を削るような作戦ではありません。
一日のピークタイムを朝に置くことで、他の人との差別化を図るための戦略ということをご理解くださいね。
ここでは朝のピークタイムで差別化するコツについて
ポイントを3つに絞ってみました!
・早起き習慣は食事で制する
・朝の30分ルーティンで集中力を高める
・朝と夜の考えごとは役割を使い分ける
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「早起き習慣は食事で制する」
まずはじめに「早起き習慣は食事で制する」について解説していきます。
例えば早起きについては
・太陽の光を浴びる
・90分単位で睡眠を取る
など、様々な研究結果が日進月歩で世間の注目を集めています。
そんな中、最近の研究では
「体内時計においては、食事のリズムが大きな影響を与えている」といった研究結果が明らかになったとのこと。
人間の身体には体内時計がリセットされるタイミングがあるのですが、
このリセットポイントには、食べない時間が長いところが影響しているのです。
つまり、夕食を夜7時に食べて、次の朝7時に朝食を食べた場合は、
食べなかった12時間の間に体内時計がリセットされて、
朝食を食べた瞬間に一日の体内時計が新しく設定されます。
一方で仕事が終わるのが遅いため、
12時に昼食を食べて夜11時まで夕食を食べない食生活の人は、
昼食と夕食までの間が一日の中で最も長い食べない時間となります。
この場合、一日の体内時計が夕食を食べた時間から新しく設定されてしまい、
朝と夜の体内時計が狂ってしまうというのです。
よって本書で提案されている、
一日の活動が朝から始まりスッキリ起きる体内時計を作るには、次のことを心がけることだといいます。
・必ず朝食を食べること
・深夜の食事は避け、仕事が遅くなる場合は夕方に軽食をとること
ぜひ参考にしてみてくださいね。
「朝の30分ルーティンで集中力を高める」
続いて「朝の30分ルーティンで集中力を高める」について解説していきます。
朝にルーティンを持つ重要性について、本書で取り上げられている心理学のエピソードをご紹介します。
それは、心理学者のレナード・ズーニンさんが実証した内容で
「物事は最初の4分間が決め手である」という研究です。
つまり物事は最初の短時間で軌道に乗せられることで、
その後の明暗が決まるというものです。
この法則を生活に当てはめると、
一日の始まりである朝の時間を軌道に乗せることができれば、
その後の一日のパフォーマンスを期待できる。このように解釈できるというのです。
そこで著者の市川さんは、一日の始めに集中力を高めるルーティンを設けるよう提案しています。
市川さんの場合、
まず朝の最初のルーティンは次のことを行います。
・ラジオ体操
・会計ソフトへ入力する
その後、次のように頭を使うワークの時間を設けているといいます。
・本を読む
・事業戦略を練る
朝イチで集中力を高めるルーティンとは、
体操や簡単なソフト入力の他に、塗り絵や資料整理などでも構わないとのことです。
朝の30分を頭を使う単純作業に当てて、一日のリズムを掴むために集中力を高めましょう。
「朝と夜の考えごとは役割を使い分ける」
最後に「朝と夜の考えごとは役割を使い分ける」について解説していきます。
先ほどは、一日の始まりに集中力を高めた上で、
朝の時間に頭を使うワークをすることについてご紹介しました。
しかしながら、考え事は朝の時間だけに限ることが出来るかと言うと、そうでもありませんよね。
・食事中
・散歩をしているとき
・夜寝床に入ってから
このように、不意な瞬間に何かがひらめくことも充分にあるわけです。
ここで著者の市川さんは、
「夜の時間帯の考え事は答えを出さないこと」をルールに掲げています。
夜の時間帯に、脳は一日の出来事を整理する特徴があります。
このことから夜の時間帯に気になっている問題をリストアップするには適しているといいます。
一方で、夜の時間帯の脳は基本的に疲れていることも事実です。
よって、新しいアイデアを出したり問題解決を導くことには適していないと市川さん。
以上の理由から、
・朝の考えごとでは戦略を練ったり創造的な時間にする
・夜の考えごとでは情報の整理のための時間にする
このように時間を当てて、役割を使い分けることがオススメということでした。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「食事のタイミングを調整して体内時計を朝型に整えよう」ということ
そして「朝と夜の考え事習慣は使い分ける必要がある」ということでした。
本書のタイトルは「朝8時までの習慣で人生は9割変わる」とありました。
内容を突き詰めると「人と違う習慣を持つことで、他には居ない秀でた人材になることを目指す」
というメッセージが受け取れるのでした。
早起きの習慣を作り人よりも一日のスタート早めることで、人よりもその日の仕事の初動速度を早められます。
朝イチのパフォーマンスが良いと、その後一日のリズムが掴めて好調な状態が続くので、
出来る人材であると評価を得られるということでした。
早起きに何度も挫折してきたという方は、
まず朝食を取り、深夜の食事を控えて、
体内時計を朝基準にリセットするところから「朝時間を活用できる習慣づくり」を取り入れてみてくださいね。