「老後のお金の不安を払拭する知識」
今回は「老後のお金の不安を払拭する知識」というテーマについて、
水上克朗(みずかみかつろう)さん著「50代から老後の2000万円を貯める方法」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、普通のサラリーマン家庭でも10年で老後資金を貯める方法について学ぶことができます。
突然ですが、定年を身近に感じはじめて、急に老後のお金が不安になってきた。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
50代からでも老後のための資金を賢く貯蓄する知識を得ることができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「定年後の収入源、医療、介護の準備をすること」
一言でいうと「定年後の収入源、医療、介護の準備をすること」です。
「老後2000万円問題」が世間を大きく騒がせたのは、記憶に新しいですよね。
2000万円という大金を用意できるのか不安に感じた方も多いのではないでしょうか?
しかし、単純に2000万円という数字に惑わされてはいけません。
見通しのつきにくい将来のお金問題は、具体的に必要なお金を数字としてしっかりと把握することが大切です。
人生の後半戦に向けて、落ち着いて老後の準備を始めていきましょう。
ここでは定年後の資金準備について
ポイントを3つに絞ってみました!
・10年間で1000万円以上貯めるには
・定年後の選択肢
・介護に備えよう
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「10年間で1000万円以上貯めるには」
まずはじめに「10年間で1000万以上貯めるには」について解説していきます。
50代は、老後資金の準備にとりかかろうと意気込むタイミングでもあります。
しかし、いくら頑張って節約していても、支出が膨らんでいる状態ではお金は貯まらないものです。
貯蓄をするためには、無駄な出費を抑えることが何よりも重要になってきます。
ここでポイントとなるのは、効果が上がりやすい支出を改めて削減する見直しです。
ここでは本書でオススメされている見直してほしい出費の項目をとりあげます。
①自家用車
・新車を買う必要性
・自家用車の必要性そのもの
・老後にどれくらい自動車に乗るのか
これらについて見直してみましょう。
②保険
最低限必要だと思う保険にだけ加入して、ほかの保険は思い切って解約しましょう。
健康を考えた食事や運動など心がけることも、将来へのリスクを減らす行動と言えます。
③携帯代
今は、格安SIMであれば、月々3000円以下で利用できるプランがたくさんあります。
④住宅ローン
利息が少ないローンに借り換えたり、支払いが可能であれば、早いうちにローンを完済するのが得策です。
一度に返済が難しい場合でも、月々の支払額を増やせるかなど検討してみましょう。
なんと、この4つの項目を見直すだけで1060万円から2140万円もの支出が抑えられると言われています。
メーカーや保険会社の勧める通りに商品を購入している場合、
ほとんどの人が自動車の維持費や保険料を払いすぎていると言われています。
大幅な支出の削減をして、効率よくお金を貯めていきましょう!
「定年後の選択肢」
続いて「定年後の選択肢」について解説していきます。
ご存じのように現代は人生100年時代と言われています。
ということは、長生きする分のお金が掛かるとも言えます。
平均寿命が年々延びて、老後の蓄えが必要となる中で、
定年を過ぎてからのキャリアが多様化しています。
ここでは本書で取り上げられている60歳以降のシニアキャリアについて、
一般的に選ばれている選択肢をご紹介していきます。
①継続雇用
会社員として働いている場合、定年で退職するのではなく、引き続き雇用となるケースは年々増えています。
定年を迎える前と比べて給料は減ることが多いですが、その分、仕事の量も少なくなる場合があります。
②ほかの会社へ転職
これまで培ってきたスキルや経験を活かして新しい環境にチャレンジしてみるのも一つの手段です。
ちなみに55歳以上の就職先としては、警備、介護、清掃など比較的安い賃金に近い募集が多いのが現状です。
③独立起業
自分でやってみたい仕事があるなら、独立して起業するという選択肢もあります。
起業には相応のリスクが伴いますが、人生一度きり、やりたいことをやる生き方も素敵です。
④退職して老後を過ごす
定年を迎えた後は、働かずにゆっくりと毎日を過ごすのが、ひと昔前までは一般的な考え方でした。
貯蓄が十分にあり、例えば不動産や投資などで、不労所得を得られる場合は有力な選択肢になるでしょう。
以上定年後の4つの選択肢を紹介しましたが、定年を迎えてからどのようにするかを検討するのでは遅過ぎます。
あなたのシニアキャリアにはどれが最良の選択肢か、定年を迎えるまえに検討しておきましょう。
「介護に備えよう」
最後に「介護に備えよう」について解説していきます。
老後の最大の不安は、何と言っても健康ではないでしょうか。
まずは医療、介護費用の目安となる金額について、
老後に必要となる一人あたりの介護費用は、約500万円というデータが本書でも取り上げられています。
その内訳は、
公的介護保険を利用した自己負担額が月7万8千円で、
介護期間の平均は4年7ヶ月と言われているので、合計で425万1千円となります。
これに加えて、バリアフリーに対応したリフォームや介護ベッドの購入など、一時的な支出が69万円という内訳になっています。
実際のところ、介護期間はあくまで平均なのでこれ以上のお金が必要となる場合もありますが、
少なくとも平均期間で必要とされている500万円程度は準備しておきたいところです。
ちなみに、65歳から89歳までにかかる医療費の自己負担額の平均は、
合計で約200万円と言われています。
自分自身の老後の介護資金のため、あるいは自分の親の介護資金を考慮するときは、
介護費用500万円プラス医療費200万円で、計700万円程度を目安として備えておくと良いでしょう。
健康なうちに、家族と介護の話をしておくことを強くおすすめします。
そして、親の介護と同時に発生するのが相続問題です。
ここでは取り上げませんが、
本書にて相続税に備えた心構え、そして相続税対策についても詳しく掲載されています。
詳細はぜひ本書をご覧ください。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「効果的に出費を減らしてお金を貯める」ということ
そして「シニアキャリアや介護などの準備を早めにする」ということでした。
人間は分からないものに大きな不安を感じる生き物です。
漠然と抱く不安は、平均的な数字をもって判断して着実に備えていきましょう。
そして、介護や相続問題など、早めに見通しが立てられるものは、
親や親族が元気なうちに準備を始められるといいですね。
本当に大切なのは、ただお金を蓄えることではありません。
人生100年時代に、残りのシニアライフをどう過ごしたいのか?大切なのは、生き方を選ぶことにあります。
老後のお金について考えることは、残された人生を考えることと同じですね。
50代のうちから計画性を持って無駄を削減して、豊かな老後への一歩を踏み出して見てくださいね。