「生き方にあったものと上手に暮らす知恵」
今回は「生き方にあったものと上手に暮らす知恵」というテーマについて、
沖幸子さん著「毎日が輝く、ものと私のいい関係」をもとに考察していきます。
この動画を見ることによって、お気に入りの物を生かし、愛おしむ暮らし方について学ぶことができます。
突然ですが、身の回りにものが溢れて生きづらくなってきた。
もしそんなお悩みを抱えた方がいたらあなたはなんとアドバイスしてあげますか?
今回ご紹介することを実践していただくと、
もう一度、ものとの良い付き合い方について見つめ直す事ができるでしょう。
それでは具体的な方法を解説していきます。
「物を丁寧に扱うこと」
一言でいうと「物を丁寧に扱うこと」です。
本書の著者・沖幸子さんは人生のステージのなかでものとの付き合い方は変化することを主張しています。
若いうちはそれほどものに対して思い出もないので、勢いで捨てることができます。
しかし自分が生きた年数だけものも増え、愛着あるものはなかなか捨てることができなくなります。
本書「毎日が輝く、ものと私のいい関係」はただ単に家の中のアイテムを断捨離して、減らしましょうと手法を語る本ではありません。
人生を重ねた分だけ増えた愛着あるものをいっぺんに手放す前に、
ものとの”良い付き合い方”を提案してくれる一冊です。
そして、ものとの付き合い方を変える最初の一歩は、「物を丁寧に扱うこと」
いや…当たり前過ぎて、参考にならない!と思いましたか?
それでも、著者の沖さん自身がものとの付き合い方を見直した始めの一歩が、今あるものを丁寧に扱うということだったのです。
ここでは物を丁寧に扱う暮らしについて
ポイントを3つに絞ってみました!
・買う前に、あるものを使いこなす
・時に、上手に別れる
・1箇所集中で片付ける
ここからさらに詳しく、これらを一つ一つ解説していきます。
「買う前に、あるものを使いこなす」
まずはじめに「買う前に、あるものを使いこなす」について解説していきます。
これは著者・沖幸子さん自身の体験談です。
40代半ばに起業した沖さんが起業してからの3年間で買ったものといえば、
消耗品のストッキング、そして毎日の食材くらいだったのだと言います。
ものを買うお金も時間もないので、あるものを丁寧に使い回しているうちに、
部屋の中に余分なものがなくなり、スッキリしていったのだとか。
ものを買わないことで得られた喜びは、部屋がスッキリしたことだけではありません。
所有するものが少なくなると、知恵を絞って手持ちのものを使い回す工夫が生まれますよね。
すると次第に、手元にあるものをしみじみと味わって使う喜びが生まれます。
”買わなくても幸せ”だという感覚。
著者の沖さんはこの感覚を得ることがまず、ものと自分のいい関係を築くための基本だと述べています。
本書はむやみやたらに物を手放すことを勧めているわけではありませんが、
だからと言って次々に新しく買い物をして、手元にもつ物の数を増やすことも、あまりオススメしていません。
例えば新しい服を買って気分を変えたい時には、
今までと違う着まわしの組み合わせを考えるなど、工夫を凝らす喜びを見出してみてはいかがでしょうか。
「時に、上手に別れる」
続いて「時に、上手に別れる」について解説していきます。
先ほどから繰り返しますが、著者の沖さんはむやみに物を手放すことをすすめているわけではありません。
しかし、大切なものを生かすために、ものが多すぎると感じる場合には時に、生かせていないものを手放す選択も必要ですよね。
ここでもし、家中に溢れているものを”なんとかしたい”と思ったら。
著者の沖さんは4つの方法を紹介しています。
1)長年溜め込んで使っていないものはないかチェックする
2)取り出して、手にとって、思い切って処分する。ただし無理しない
3)必要になったらどうしよう、あとで困らないか、など不安を断ち切る努力をする
4)ものを減らして少し人生を変えてみれば、違った自分を再発見できるかも、と思ってみる
まずは自分の生活を見極めつつ机の引き出しやキッチンの棚など、1箇所だけ決める。
そしてできることから少しずつ始めることが重要だと沖さんは述べています。
慣れ親しんだ人間関係を突然断ち切られてしまってはショックが大きいように、
大切に使ってきたものをいっぺんに失うことは、人によっては大きな喪失感を伴うものだとも主張されています。
家を綺麗に整えなきゃ!と無理にものと別れる必要はありません。
著者・沖さんのオススメの方法を試しながら、あなたにあったものとの上手な別れ方を探してみてくださいね。
「1箇所集中で片付ける」
最後に「1箇所集中で片付ける」について解説していきます。
ものを生かして愛おしむ暮らしのためには、片付けは欠かせません。
さらに、愛着あるものを持ち続けるために、定期的に不要なものを見つめ直す判断もやはり必要です。
ここでは、著者の沖さんがオススメする片付け4か条をご紹介します。
1)制限時間は30分
今日は片付けを実行すると決断したら、出来るだけ短い時間で実行します。
時間制限もなくダラダラやると、つい時間がかかりすぎてしまったり、体も心も疲れてしまいます。
著者の沖さんは制限時間を設けて片付け始めることを推奨しています。
2)気持ちをハイにして
沖さんの場合は、パンチの効いた洋楽をBGMにかならず片付けを行うのだそうです。
心がリズミカルに動くように、気持ちをハイにする工夫を凝らしてみましょう。
3)不要なものは処分する
不要なものを処分する時のコツとして、とっておきたいものは年代順に数点だけ残します。
また、ものによっては季節ごとに残し、同じようなものはきっぱり処分すると良いそうです。
4)大量に一度にやらず、ほどほどに
繰り返しますが、片付けは1箇所集中で程々の時間、労力で行うことが大切とのことです。
著者の沖さんの言葉で紹介すると
「思い出を捨てるわけですから、少しずつ無理のない程度に。引き出しなら、1箇所ずつを目安にします」ということです。
以上、著者のオススメする片付け4か条でした。
暮らしの面で一大イベントのように感じてしまう、不用品の片付けプロジェクト。
しかし、4か条を見つめてみると、案外シンプルに感じませんか?
週末の30分と区切って、まずは食器類のお片づけから始めてみても良いですね。
【まとめ】
では最後にこの動画の考え方をまとめて振り返っていきます!
まず「あるものを使いたおし、買わなくても幸せである感覚を養う」ということ
そして「30分1箇所集中で、気持ちを高めながら片付けを行う」ということでした。
ものとのいい関係を築くために必要なこと、
それは「必要なものを見極める力」であると本書から学ぶことができます。
単にものを減らすのでも、世間的に良いと言われているものを無理に持ち続けることでもありません。
自分のライフスタイルに沿う必要なものを見極めて、生かし、大切にすること。
ものを手放すことも、必要なものを生かすための一つの手段と解釈してみるのもいいですね。
そして大変に思わず、小さなことから実践してみましょう。
あなたにとって愛着が湧き、必要なものだけが整って並ぶ家という空間。
ものの一つ一つに役割が与えられて、あなたの家はものが生きる空間として生まれ変わっていることでしょう。